よく打つタケダくん

2013年02月07日 | 健康・病気



今日も、昼休みにタケダくんがやってきた。
彼は、私の職場の近くの福祉施設にいるひとです。
その施設は、私が昔いたような知的障害者の施設で、私の職場のある公園の清掃などをしている。
そしてなぜか昼になると私の職場に来て、野球をやるようにせがむ。
私がいるときは私が相手をする。
私がピッチャーで彼がバッターです。
体育館があいているときはそこでやり、あいてないときは外でやる。
タケダくんには調子のいいときと悪いときがある。
今日は調子よく、よく打った。
私は何度も球拾いに体育館の隅々まで歩かされた。

もともと私は野球はへたくそです。
子どもの頃はなるべく野球をやらないようにした。
いや、スポーツというものを敬遠していた。
やると下手過ぎて友人たちにバカにされるからです。
そんなとき私は、「スポーツなんておれは一生やらねぇぞー」と思っていた。
それで私は中学に入ったときに吹奏楽部に入った。
何か毎日クラブ活動はしたかったのです。
運動クラブ以外で毎日やるクラブは吹奏楽部ぐらいしかなかった。
その私が現在は、毎日のように野球をやっています。
タケダくんのおかげです。
いや、出来ればやりたくないのです。
昼休み、私は自分の好きなことをしたい。
元気があるときはケーナを練習したいし、眠たいときは昼寝をしたい。
しかし、タケダくんが来るのでそうもいかない。
彼はおそらく40歳は超えているダウン症のひとです。
話はしない。
目の前のひとのことを理解しようとはしません。
自分の要求だけせがみます。
それがかわいいのです。

所沢で働いていたときにつきあったアキラくんも40歳を過ぎたダウン症のひとでしたが、
彼は自分のことを押し出すようなことはしなかった。
つねに控えめだった。
でも、意志は強かったですね。
笑顔がかわかったです。
どうしているかな?

コメント
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