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いも

2012年11月11日 | 健康・病気

10月28日(日)の「俳句さく咲く」(Eテレ)では「いも」を取り上げていた。
これをわたしはハードディスクに録画しておいて、11月になってから観た。
先週、新所沢の「幸」で肥さんと飲んだときに、「いも」には3つのいもがある、と話した。
そうしたらぜひ「いも」のことを九想話に書いて欲しいといわれた。
今夜、あらためて録画した番組を観て九想話を書きます。

俳句で「いも」というと「芋」が普通で里芋のことをいう、
と先生の宇多喜代子(現代俳句協会会長)がいっていた。
そして、「いも」には3種類あって「芋」と「薯」と「藷」があるという。
だから「いも」によって漢字を使い分けなければならないと話してくれた。
わたしとしてはそのことが新鮮な驚きでした。
これまで教養のないわたしは、「いも」はすべて「芋」だと思っていた。
しかし、「芋」は里芋のことしかいわないそうだ。
さつまいもは「藷」で、じゃがいもは「薯」ということになる。
「芋」という字は、大きくて丸いという意味で里芋のことをいい、
「薯」という字は、網目が広がっている、という意味で、馬鈴薯を表し、
「藷」は、もろともに茎につながっている甘藷のことらしい。

つぎに三句紹介されてこの句にはどの「いも」の字がいいかという問題が出た。

ほっこりとはぜてめでたしふかし(いも)   富安風生
種(いも)のこのあえかなる芽を信じ     山口青邨
年を積み(いも)食ふことの似合ひける    村越化石

これは上から答えを書くと、「藷」「薯」「芋」だった。
こういうことを教えてもらうと、わたしは素直に感動します。
それにしてもわたしは、ほんとうに物事を知らなすぎると反省。

ふかし藷食べたべ遊ぶかくれんぼ
薯の花だんだん畑父と母
芋の露落として歩く反 抗 期
                         九想

3つの“いも”で句をつくってみました。
まだまだ未熟な九想です。
芋・甘藷・馬鈴薯は秋の季語です。
今はもう、俳句では冬ですね。

コメント (8)
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