小説とは?

2012年11月27日 | 健康・病気

昨日(11/26)、女房が東京に帰ってから、文藝春秋9月号に掲載されていた
芥川賞受賞作「冥土めぐり」を読んだ。
芥川賞受賞作を読むたびに、次は読むのをやめようといつも思っていたのに。
11月14日に御代田図書館で借りていて何度か読み始めたけど、先に進めず放り投げていた。
わたしの感性の貧しさなのでしょうか、なんとしても先を読むことができなかった。
今日も、読み始めたけど読み続けることが辛かった。
7時過ぎに夕飯の支度をしたので中断。
女房が作っておいてくれたものを温めた。
食事をしながら「鶴瓶の家族に乾杯」を観た。
女優の杏という女性は素晴らしいなと思った。
そんなことはどうでもいいですね。
9時からまた読み始めたが、しかし、寝てしまった。
東京に帰った女房からの電話で起きる。
「優雅な軽井沢生活が終わり、明日からはまた仕事だ~」
と女房が嘆く。
「ハイハイ。明るい未来を夢見てがんばりましょう!!」
などとわたしはあしらうしかない。

わたしは、この「冥土めぐり」という小説のよさがわからない。
こんなものを読みたいと思わない。
わたしに必要な小説とはこういうものとはちがう。
しかし、この小説を書いた人がいる。
110枚の原稿を10回ほど書き直した作者がいる。
こんなものは読みたくないというわたしと、
10回ほど書き直した作者の熱い思いの差はなんだろう?
主人公の女性も、結婚した男も、母親も弟も魅力ない人間だ。
感情移入できる人間がいない。
わたしは小説を読む力のない人間なんだろうか?
小説を書く人間ではないのだろう。
芥川賞選考委員の村上龍だけが、
「受賞作の『冥土めぐり』については、わたしだけが「ノー」だったが、
 テイストとモチーフに対する違和感があっただけである。」
と選評で書いていた。

コメント
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