10月28日(日)の「俳句さく咲く」(Eテレ)では「いも」を取り上げていた。
これをわたしはハードディスクに録画しておいて、11月になってから観た。
先週、新所沢の「幸」で肥さんと飲んだときに、「いも」には3つのいもがある、と話した。
そうしたらぜひ「いも」のことを九想話に書いて欲しいといわれた。
今夜、あらためて録画した番組を観て九想話を書きます。
俳句で「いも」というと「芋」が普通で里芋のことをいう、
と先生の宇多喜代子(現代俳句協会会長)がいっていた。
そして、「いも」には3種類あって「芋」と「薯」と「藷」があるという。
だから「いも」によって漢字を使い分けなければならないと話してくれた。
わたしとしてはそのことが新鮮な驚きでした。
これまで教養のないわたしは、「いも」はすべて「芋」だと思っていた。
しかし、「芋」は里芋のことしかいわないそうだ。
さつまいもは「藷」で、じゃがいもは「薯」ということになる。
「芋」という字は、大きくて丸いという意味で里芋のことをいい、
「薯」という字は、網目が広がっている、という意味で、馬鈴薯を表し、
「藷」は、もろともに茎につながっている甘藷のことらしい。
つぎに三句紹介されてこの句にはどの「いも」の字がいいかという問題が出た。
ほっこりとはぜてめでたしふかし(いも) 富安風生
種(いも)のこのあえかなる芽を信じ 山口青邨
年を積み(いも)食ふことの似合ひける 村越化石
これは上から答えを書くと、「藷」「薯」「芋」だった。
こういうことを教えてもらうと、わたしは素直に感動します。
それにしてもわたしは、ほんとうに物事を知らなすぎると反省。
ふかし藷食べたべ遊ぶかくれんぼ
薯の花だんだん畑父と母
芋の露落として歩く反 抗 期
九想
3つの“いも”で句をつくってみました。
まだまだ未熟な九想です。
芋・甘藷・馬鈴薯は秋の季語です。
今はもう、俳句では冬ですね。
ありがとうございました。よくわかりました。
先日イラスト入りの歳時記を読んでいたら
11月23日の勤労感謝の日は「手袋の日」とありました。
なるほどと感心しました。
365日の殆どの日が何かの日になっているようです。
いもの句では「ふかし藷」の句がグッドです。
まだ録画したものが残っていたのであらためて観ました。
文章にしてみてよかったです。
むかし、俳句をやってないころ、歳時記なんてなんであるんだ?
などと思っていました。
今持っているのは2冊です。
俳句を始めた20年ほど前に買ったものです。
そろそろ新しいのを買おうと思うのですが、
季語にそれほど変化はないと思うのですが、どうですかね?
わたしとしては、「反抗期」が気に入っています。
高校生だったとき、里芋畑の葉っぱをひとつ残らずひっくり返して
「芋の露」を全部落としたときがありました。
今もそんなことをしたい気持ちです。
藷の花ほの紫の潔さ
立冬や肉じゃが添えて地酒酌む
言葉遊びをしてみました。
俳句に接していると勉強になります。
こういうセンスが好きです。
「俳句さく咲く」の録画、アップは無理ですか。
法律違反かしら。
あの録画した「俳句さく咲く」は、ハードディスクから削除してしまいました。