かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

重なる仕事

2010年08月11日 23時59分02秒 | 医者仕事
午後に2つの大きなイベントが重なった。1つはペースメーカー植え込みでもう1つはCTガイド下生検である。ちょうど両方とも同じ時間帯であって、分身のできない身としては残念ながらどちらかを選択せざるを得ない。
今回はほぼ自動的に後者に決まってしまったわけだが、これがなかなか難しい。というのは整形外科がやるだけで、こちらはあくまでも付き添いに過ぎず、かなり退屈ではあるがかといって眠るわけにも行かず。眠いのを我慢して待つというのはひたすら辛い。
最終的に標本を採取することができ、あとは細菌検査や病理検査の結果を待つばかりである。それまではひとまず様子見というところか。
他にもいろいろと頭を悩ませる人々がいて、不安は消えることがない。なかなか退院もできず、受け持ちは増える一方である。

遅いスタート

2010年08月10日 23時59分57秒 | 医者仕事
昨日の帰りが遅いとそれなりに体にもダメージが行くらしく、朝の目覚めはえらく悪かった。
今日は火曜日でクルズスがあったのだが、見事にそれは欠席となった。昨日のように終わりがいつまでも見えずにどこに行くのかわからなくなったのが続いたわけではなく、流れも見えた上なので、作業自体は取り組みやすく、昨日よりも重圧は感じなかったように思える。
やはりというか、軽症や全て決まっていて何もすることがないような人のことについては自然と後まわしになってしまう。
その後まわしをどれだけ少なくできるかでだいぶ仕事が終わる時間、ひいては帰宅する時間もかなり影響を受けるのである。

積み重なる悪夢

2010年08月09日 23時59分47秒 | 医者仕事
今日は朝から不穏な雰囲気が流れていて、冒頭からいきなりフルスピードのサスペンス劇場であった。あれよあれよという間に受け持ち患者に好ましからざる事態が生じ、さらに入院が2人も入ってくるという事態に。朝から雨がちであまり気乗りのしないところにこれは参った。
とにもかくにも、目の前の事態を片づけていくより他にないのだが、そうしているうちに他のことが割り込んできて、マネージメントは困難を極めた。後に回せることは片っ端から後まわしにした末に、採血が定時の締切に遅れそうになり焦ったことなどご愛嬌といったところである。
一度良くなりかけた患者が再び悪くなるほどの悪夢はない。いわば振り出しに戻ったようなもので、また治療はやり直しである。それまで身が持つといいのだが。
そして、なかなか片づかないままに時間は夜になった。なんとか済ませたのは日付が変わるか変わらないかの頃であった。

こういうときに限って

2010年08月08日 21時29分21秒 | 医者仕事
今日は比較的余裕があると踏んで、昼過ぎに予定を入れていた。ところが、1年目のバックアップの都合で上のバックアップが今日になってしまい、早くも薄氷を踏むような展開になった。さらに、病棟に行ってみると何だか雲行きが怪しい。
もっと早く来るべきだったと心中舌打ちをしたものだが、話はやっかいになった。というのは、頻拍で12誘導をとってもらったところSTに変化が。とたんに色めきたったが、しばらくして脈拍は戻り、心電図も元に戻った。つまりは詰まりかけだったのだろうが、三枝病変があって糖尿病持ちというのは本当に恐ろしい。
結局それ以外にも点滴を始めることになったりと仕事はなかなか終わらず、一段落したところで一度病院を出て、用事をすませにいった。幸い用事を無事に済ませることができて、何とか戻ることができた。戻った後は残った仕事を片づけて、帰ることには暗くなりかかっていた。日曜日だというのに、そんなものだろうか。

できるときにしておく

2010年08月07日 21時34分42秒 | 医者仕事
明日の予定のことを考えると、明日はなるべく仕事をしたくないのでできるだけやるつもりで病棟に行った。比較的落ち着いていて、特に何かをする必要もなく、処方の漏れや注射の抜けがないかを確認して、その後はサマリーを書いたりして仕事を済ませることにした。
久々にまともな時間に食事を摂ることができて、何だかホッとした。
明日は早めに仕事を終わらせて、後の用事に時間を割いてあげたいものである。

忙しく立ち回る

2010年08月06日 23時55分10秒 | 医者仕事
夏休みをとった1年目のバックアップということで、今日から2チーム掛け持ちになった。落ち着いているとはいえ2チーム分はかなり辛い。幸いというか、受け持ちの人数は1.5倍程度で済んだが。
今日はカテーテル検査の日で、昨日はいった人が夕方の最後の番で、圧迫解除は自動的に夜遅くになった。おまけに検査後に心不全すれすれであることが発覚。急遽ハンプを始めることになり、そうなると新たにルートを1つとらなければならず、さらに帰りが遅くなる・・・の繰り返しで、全然仕事が終わる気配がなく、金曜日というのに終わったのは土曜日になったのであった。しかも、食事もしていなかったから空腹感と眠気とのせめぎ合いになった。ボロボロでもはや残るものはほとんどない。

ふとしたことで

2010年08月05日 23時39分45秒 | 医者仕事
夕方頃に急に入院が入り、そうなるとこちらも大変なことになる。今回は発症時期不明の心筋梗塞で、緊急カテの適応ではなくこちらとしてもいくらか時間に余裕はあるものの、それでも面倒なことに変わりはない。
当然のことながら優先順位を考えれば全ての仕事はその時点で後まわしになるため、さらに話は面倒になる。忘れるつもりはないのだが、それでもついつい後まわしにして忘れてしまう用事も多々あり、それはそれで困ってしまうのである。
そんなこんなで次第に疲れてきて、気がつくと時計はずいぶんと遅い時刻を指していた。そうなればできるだけ早く仕事を片づけてしまいたいのが人情というもので、さっさと帰ってきたのであった。

網の向こうの会話

2010年08月04日 23時48分07秒 | 医者仕事
オーベンと食事に行ったときのこと。焼肉をつつきながらの話になったのだが、なかなか面白い話だった。それほど大した話ではないのだが、そういうものの中に面白さが潜んでいることはよくある話である。事細かにここに書くことはしないが、つまり和気藹々と話をしたのである。昨日ほど飲むこともなく、むしろかなり食べ続けた感がある。
昨日のせいで寝不足かつ疲れていたことはいみじくも看破されてしまったが、その程度はかわいいものである。
今日はICUに入院があり、そのために少々大変だったがようやくなんとかなったようで、おちついてきたのは実にありがたいことである。

見学者歓迎!?

2010年08月03日 23時59分43秒 | 医者仕事
この時期は夏休みなので、方々から医学生が見学に訪れる。ここの循環器科にも見学者はいて、今日はその学生を囲む食事会が催された。ところが、その実態はというと学生をダシにしたに等しいものであり、その学生には少々申し訳ないことになってしまったかもしれない。あるいは、我らのざっくばらんなつきあいを見て、それもいいものだと思ってくれたかもしれない。私にしてみればとても楽しかったのは確かである。
話はそれで終わらなかった。その後で違う店でラムベースのカクテルを堪能した。おかげで帰り道はフラフラ。しっかり立っているつもりでもそうはならないから困ったことなのであった。帰りついたとき、日付はとうに変わっていたことは言うまでもない。

頭の芯と体は別

2010年08月02日 22時29分24秒 | 医者仕事
当直明けで2時間ほどしかまどろんでいないうちに朝になってしまった。体が重く、それをむりやり奮い立たせるようにして体を動かした。というよりも、何も考えないで止まっていると眠ってしまいそうで、無理矢理引っ張っていたというのが実状に近いだろうか。
点滴を頼まれても、当然のことながら目は霞み頼りになるのは指先の感覚くらいのものである。あとは鈍った勘をなんとか研いで探り当てるわけである。それでも自分を動かすのは周りからの期待と、背負っている責任への義務感だろうか。仕事だからである。
早く帰りたいという思いと裏腹に、カンファが長引き帰るのは結局あまり変わらない時間になってしまった。