かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

見事な開通

2010年08月23日 23時48分17秒 | 医者仕事
今日からまた1週間が始まったわけだが、今週はあまり沈んだ感じにはならない。というのは水曜日から夏休みになるからであり、要するに今週は2日仕事をすれば終わりなのである。
PCIがあり、完全に閉塞してしまって造影剤が止まってしまっている箇所に細いワイヤーを通し、バルーンを入れて空気圧をかけてまず拡げる。そして、広がったところにステントを留置して、何回か造影剤で流れているかを確認して終わり、という流れだったのだが、ワイヤーを通すところで手間取り、結局2時間以上かかってしまった。しかし、閉塞した部分は見事に再開通して、血流が見られるようになり造影剤の通りもまずまず。
問題はこの人は三枝病変で、まだ1つを処理したに過ぎないということである。国試的にはこういう場合はPCIではなくCABGを選ばなければならないところであるが、現実にはすれすれのところでやっているということである。