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TVでローザンヌ・バレエコンクール…♪

2024-06-30 10:30:09 | Weblog
昨日は15:00~、今年2月に開催されたローザンヌ国際バレエコンクールの決選をNHKで放送してました。
書類による健康状態に関する審査・演技のビデオ審査などを経て88人がローザンヌでの本選に臨み、その中から20人が決戦に進出したそうです。
男女ともクラシック・ヴァリエーションの曲目が増えてますね。
<女性>
『フローラの目覚め』よりヘーベのヴァリエーション
『タリスマン』より女性ヴァリエーション
『ドン・キホーテ』よりキューピッドのヴァリエーション
『眠れる森の美女』よりオーロラ姫のヴァリエーション
『海賊』よりギュリナーラのヴァリエーション、メドゥーラのヴァリエーション
『ラ・バヤデール』よりガムザッティのヴァリエーション
『コッペリア』よりスワニルダのヴァリエーション
『ライモンダ』よりライモンダのヴァリエーション
<男性>
『アルレキナーダ』より男性ヴァリエーション
『ラ・フィーユ・マル・ガルデ』よりコーラスのヴァリエーション
『海賊』よりアリのヴァリエーション
『コッペリア』よりフランツのヴァリエーション
『パキータ』より男性ヴァリエーション
『タリスマン』より男性ヴァリエーション
『ラ・シルフィード』よりジェームズのヴァリエーション
『眠れる森の美女』より王子のヴァリエーション
『グラン・パ・クラシック』より男性ヴァリエーション
コンテンポラリー・ダンスの課題曲は男女共通で4作品でした。
決選に臨んだダンサーたちは男女ともに身体的条件に恵まれた人が多かった、余裕でグラン・ア・ラ・スゴンドに脚が上がるし、グラン・ジャンプでも空中で180度開脚は余裕、男性も身体の柔軟性が優れているダンサーが多くなりました。
そんな風に身体の柔軟性が増して高く高く脚が上がるようになっているのは悪いことではないけど、そこには落とし穴が隠されているように思います。
脚が高く上がることを強調したり自慢したくて、ただ見せびらかすように上げた挙句に音楽から外れてしまい修正もしないのであれば、それは踊りではない、つまりバレエではないと私は考えます。
脚が高くあがることは素敵なことだけど、コントロールする・抑制を効かせることが出来てこそのバレエだと思うんです。
解説の山本康介氏も仰ってましたけど、
「多数回の回転が出来る、高く跳べるということに自信を持ち自慢なのは分かるけど、回転しなければ、跳ばなければ何が出来るの、どんな踊りが出来るの、そこが大事なことなんです」
って、本当にそうですね。
ほかにも
「脚の動きに注目されがちだけど、もともとバレエというのは宮廷のダンスから始まったもので、長かったドレスの裾が少しずつ短くなって脚が見えるようになり今に至っているわけですから、本来は上半身の動きや表現力がとても大事なものなんです」
とも仰ってました。
そのこと肝に銘じます、そう思いました…、テレビの前で観ているだけでも得るものは多いです。
コメント
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