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金曜日のアンシャンテ ― 細かいところを磨いてます…♪

2024-09-07 13:12:03 | Weblog
ヒメさんは発表会用にポワントを3足用意していて、そのうちの1足はかなりこなれてきてるから本番用に温存しといたほうがよさそう、あとの2足の具合をみることに。
まず①を履いて足慣らし、そしてシンプルなパを動いてみる…。
「う~ん、まだドゥミが固いねぇ…」
もう少しソールを柔らかくしないとスムーズにドゥミを通過出来ないでしょ。
残りの1足はどうかな。
②に履き替えて軽く足馴らしとシンプルなパを…。
「う~ん、こちらはもうちょっとでベストの状態になりそうだから、今日はさっきの①のほうで練習しよう」
「じゃぁ今日と来週は①と②で、③は本番までとっておくと…
うん、それがいいと思う。
履くポワントが決まったところで少し、ほんの些細なことなんだけど動きに色付けを。
音を聞くように耳に手を当てるポゼだけど、ヒメさんの癖でアゴが斜めに上がっちゃうところね…、そこは音の来る方に物理的に耳を近づけようと思うからアゴが動くんだと思う。
「そこはね、耳を“近づける”んじゃなくて耳を“向ける”の、つまり音が来る方とは反対の方に顔を少し向ける、そうすると音の方に耳を向けてるように見えるでしょ
「右からの音には顔を少し左にってことですね」
そうそう。
それから、第2フレーズでパ・ドゥ・シャのあと方向転換してクロワゼの4番アラベスク・ア・テール-プリエをするところね、あのときのアームスは実際に動かすことはなくても空気=風がす~っと通っていることをイメージして、単なるポゼにしてしまわないこと。
「す~っと通っている風が次の瞬間小~~~さく巻く、それがストゥーニュ・アン・ドゥオール
「おぉ…
人格のない人ならぬものという役柄でドラマティックな物語はなくとも、そこに通すべきストーリーというか景色はあるわよね
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