夕陽のガンマン(原題:Per qualche dollaro in più)
1965年 イタリア
監督:セルジオ・レオーネ
製作:アルトゥーロ・ゴンザレス、アルベルト・グリマルディ
脚本:セルジオ・レオーネ、ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ
出演:クリント・イーストウッド、リー・ヴァン・クリーフ、ジャン・マリア・ヴォロンテ
ポンチョを羽織った若武者の流れ者モンコ、黒ずくめのスーツ姿の初老の大佐、二人は凄腕の賞金稼ぎだ。
この二人が次に狙った相手は同じでだったので、協力しながら、まあ時には出し抜きながら
一味を撃退することになった!!
『荒野の用心棒』の大ヒットから2作目のセルジオ・レオーネ監督作品。
そもそも黒澤明監督の『用心棒』を西部劇に作り替えたのは「荒野の用心棒」なのだけど、
「もしも黒澤明が西部劇を撮ったら?」と仮定すると、この作品の方が近くなるのではないかと思ってしまう。
とてつもなく長い間を持たせて緊張感を持たせたり、男達の荒々しい目の煌めきから深い情感を感じさせるところに
黒澤スピリッツを思い起こさずにはいられません。
それから役者陣の天性の輝きも見事なもの。
クリント・イーストウッドの早撃ちがキレッキレで☆
振り向き様の早撃ちに痺れまくる!!
これまで無名で、これが映画2作目だなんて、信じられないくらいだけど
ちょっとした間を持たせて、そこで目が細させる表情が甘くて、サマになりますなあ。
それに比べ、リー・ヴァン・クリーフの怪しさときたら・・・。
馬の鞍にのせた各種の銃をあやつり、黒ずくめのスーツに、パイプくわえて
だまし合いだらけのセリフ。
胡散臭いっっ!! でも、たまりません!!!