Kimama Cinema

観た映画の気ままな覚え書き

チャーリーとパパの飛行機(映画)

2011年10月03日 | 2000年代 欧州
「チャーリーとパパの飛行機」

2005年 フランス
監督:セドリック・カーン
イザベル・カレ/ロメオ・ボツァリス/ニコラ・ブリアンソン/ヴァンサン・ランドン

ストーリー:パパから誕生日祝いに、手作りの飛行機をもらったチャーリー。しかし、パパは突然の事故で帰らぬ人になってしまう。するとパパの形見の飛行機は、不思議な力をチャーリーに見せ始めるのだった・・・。


食卓でチャーリーがママに尋ねるシーン。

「パパはどこにいったの?』

「パパに言いたいんだ、ヒコーキが飛ぶって!」

チャーリー・・・まさか、わかっていないの?

「パパは天国に行ったの?」

ああ、わかってはいるんだ。
ああ、でも・・! 
画面の向こうに手を伸ばして、チャーリーを抱きしめたくなりました。

受け入れがたく、そして良くわからない「死」に対して、チャーリーが心の中で
あっちにいったりこっちにいったり揺れ動く様子が、もどかしいほどに伝わってきます。

そして、チャーリーを見守るお母さん。
彼女もまた、愛する人を失って傷つき、幼い息子の変化にとまどいながらも、強く生きて
いこうとする姿が感動的でした。

そしてそして、お父さん。
彼は家族を愛し、楽しませ、力の限り守ってくれようとする、とても良いお父さんだった
んだろうなあ、とジワジワ存在が大きくなってきました。

幼いチャーリーのこころの中を見せてもらったような映画で、後から後からじんわり
染みてきます☆