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WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

暑い熱い夏が終わった 後編 「ハレルヤ・フェスタ」

2015-09-12 | アーティスト魂



「ハレルヤ・コーラス」私は参加していません



8月29日、高松テルサにて、私が所属している教会のイベント「ハレルヤ・フェスタ」が開催されました。
「伝道賛美集会」というようなものです。

「賛美」とは、神さまを讃えて歌うことです。
イベントは、演奏やダンスによるパフォーマンスが3/4、牧師先生によるメッセージが1/4といった構成でした。

私はクリスチャンですが、このイベントのことについては、クリスチャンな「ミュージシャンの立場」から書きます。

イベントの開催が決まったとき、私の役割はとてもたくさんあるだろうと思い、先に決まっていた同窓会のコンサートと並行して、とても大変な、だけど濃い夏になるな…と思いました。

これまでにも、教会のワーシップチームに参加して、特にクリスマスの時期には、家事がどんどん後回しになり部屋が荒れ果てる…というのが、定例。
クリスマスに、イエス・キリストの生誕を祝うということは、こういうことなんだ、巷のクリスマスの喧騒とはちがうのだ…と、、、、
23日にはストリート・LIVEをやり、24日には、燭火礼拝に行って、
家に帰ってチャッチャと「ケンタッキー」などで夕飯を済ませ、とっととTakを寝かせ、荒れ果てた部屋を片付け、サンタクロースを待つ、、、、

今回の「ハレルヤ・フェスタ」は、その10倍以上もパワフルなイベントでした。

牧師先生が、今月をもって退任されることとなり、最後のイベントということで、教会を揚げて取り組みました。







出演者だけでなく、教会員のすべての人が、スタッフとなって、企画、運営、すべてアマチュアの集団でやってきました。
そして、結果は、ステージでの演奏、演技、素晴らしかったし、会場も満席。
その中心には神さまの臨在を感じました。
教会はキリストの体…とは、こういうことなんだ…と、、、、


「詩篇51篇」という歌があります。

 砕かれた魂で あなたに向かってうたう
 私の人生を あなただけのために生きる

という箇所を4回繰り返すところがあります。
はからずも私はここで涙があふれてきました。
ステージで泣いたことは一度もないし、リハのときに、この箇所で泣きそうになったこともなかったのですが。

突然に、この言葉に霊が深く感応しまくってしまったのだな。
4回だったので、その後立ち直りましたが、倍の8回…とかだったら、号泣モードになって、曲の最後まで立ち直れなかったかも???


一応書いとくと、私が参加したのは、
クワイヤーチームの指揮(1曲)
ワーシップチームのコーラス、一部楽器のソロなどの譜面を作る&本番のステージ
グランドコーラスチームによる「アメージング・グレイス」のコーラス、ピアノ、シンセのアレンジ&本番のソロ
しかし、教会の中で私のやっていることは、「キリストの体のほんの一部」であり、他のみなさんも、それぞれの役割を担っているのです。
クリスチャンとしての発言もしとく。






まあとにかく、練習がキツくて、体育会系音楽部のノリで、夕飯食べず10時ぐらいまでやること度々。
でもまあ、その後、おにぎりや、豚汁などの美味しい夕飯が配給されることもあるのですが。
…ってか、最後のほうは、だんだんそれが定例となっていった。
バンドのメンバーじゃない教会員の方が、自発的に作ってくださるようになっていったのです。
しかし、お腹すきすぎると食欲なくなり、Takと2人で練習のあと、夕飯作る元気ないからしゃぶしゃぶに行こうっていったものの、
2人して、お店に入ったとたん匂いに「うっ…」となって、結局帰ってきて、、、その日は何たべたんだったかなあ、、、

まあ、そんなとんでもないハードな日々で、
「何のため? 体調崩してまで、コレやる?」

しかし、そんな中、遅い配給夕食のあと、みんなでメンバーのお誕生日を祝ってセッションタイムになったり、楽しいこともたくさん。
体調悪く、今日はリハには参加できないから、見学のみ…のつもりで行ったけど、ちょっと加わっているうちに元気になって、歌いまくったことも何度もありました。

音楽三昧の夏でした。

音楽は私の元気の源。
今更それ言う? 物心ついた頃からずっとそうだったじゃん。


本番の翌日には、もうCDが配られ、出演メンバーは、あまりの本番の素晴らしさに、余韻に浸りまくっていたようですが、
そこはミュージシャンTAKAMIとしては、冷静なのであります。

確かに、本番は、どの演奏も演技も、これまででいちばん素晴らしかった。
特に、最後の「アメージング・グレイス」には、本当にぞわぞわと、鳥肌たちまくりました。
自分のソロのところじゃなく、コーラスのところにです。
ほんとうに奇跡的なことだなあ…と、、、
しかし、ミュージシャンは、ここで余韻に浸り感慨に耽りまくっているワケにはいきません。
いろいろ、反省点あるよ。
もっとこうしたらよかったこと、具体的にめっちゃあります。
次はココをこうしたい。
そう、だから、絶対またやりたい!

またあんなにへろへろで大変な思いをすることになってもいい!全然いい!!



私は、夏が終わって、やっとこれから、1年で最も大切な、生徒さんの発表会にシフトです。終わったことに浸っている時間はないのである。
でも、次のことを考えるのはすごく楽しい♪♪♪


これにて、やっと夏の記事おわり。
もう秋の靴に履き替えて歩いております。

次の記事は、Takの高校の文化祭を予定しております。


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暑い熱い夏がおわった 前編 「音楽部同窓会」

2015-09-02 | アーティスト魂




久々の投稿です。

あまりにも濃くて熱い夏でありました。

さあ、遡って書くぞ~~~!! といっても、なんだかすべて遠い出来事のように感じてしまう 今はもう秋…誰もいない海、、、


まずは、我が母校の音楽部同窓会について。


遡って、去年の秋、同級生のAYAちゃんから、「OB合唱団を作って演奏したい」という話が持ち上がりました。
もちろん「うん、大賛成。協力するよ」といったものの、土日も休みがない状況で、私にできることはほとんどありませんでした。
まずは、年初に、プレ同窓会を行い、そこで世代を超えたOBが集まって、現役時代の愛唱歌などを歌い、有志合唱団を立ち上げて、8月に演奏の機会を設ける
そんな中で、紆余曲折、AYAちゃんも松山から高松に練習やら打ち合わせに通う日々、
たくさんの困難を乗り越えて、母校の音楽科「ムジカホール」にて、OB有志による「Wings & Seagulls」のファースト・コンサートが実現しました。
各パート、プロのソリストも参加しての、芸術性のとても高い素晴らしい演奏が実現しました。

年頭の、とても楽しくて感動的だった「プレ同窓会」の記事も、書きそびれました。

…というのも、
これもまた、あまりにも濃くて、素晴らしい時間だったのでした。
さて、この素晴らしいイベントを、どうやってまとめようかと思っているうちに、8月のこのたびの本番に向けての濃い議論が炸裂し、
経緯を報告する間もなく、どんどん話は次へ次へと進んでいったのでありました。


以前から拙ブログをお読み下さっている方はご存じと思いますが、
私は、高校時代は「暗黒時代」だったのでした。
蓋をして、封印して、ひっそり心の隅にに置いて、あまり思い出すことのないように。
だけど、もうそれから40年も経っているのです。
「ヤだな」っていう感情はもうなくなっています。


音楽部のOBの方たちと、憧れの先輩の指揮で再び同じステージで歌える歓び♪
合唱について、作曲者の音楽について、先輩後輩たちと語りあえる歓び♪
クラシックの「声楽」からはもう長い長い間遠ざかっているので、まずは「ソプラノ」の声を取り戻すところから…と、一応自分なりに努力はしましたが、
そんなに簡単に取り戻せるものではなく、ブレスコントロールが困難で、とっても苦労しました。
それでも「合唱」は楽しかった。
「LIVE」とは全く違う、懐かしくて、新鮮で、感動の世界でした。


鴎 / 木下牧子 高松一高音楽部OB/OG合唱団 Wings & Seagulls



ぜひお聴きください。
このステージの中で、私はこの曲がいちばん苦手でしたが、いちばん素晴らしい演奏だったと思います。


この曲は、作詞家の三好達治氏が、戦争が終わって、戦時中には姿を見せなかった鴎たちが浜辺に戻ってきて空を舞っている姿を見て、
鴎たちを自由の象徴として書かれた、一種のプロテストソングだそうです。

そのような、詞の書かれた経緯を、私たちは、本番のときには知りませんでした。
私たちは、それぞれ自分なりにこの詞を解釈して、ことばを「うた」として、指揮者の描く音楽の表現者となります。

少し前に上げた、「ハナミズキ」の記事にも書きましたが、
素晴らしい「詞」や音楽とは、その創られた経緯を知らなくても、ことばや音楽自体が力強い命をもっていて、それ自身が迫り来るものがあります。
この歌も、「魂の開放」を謳歌している…と私は感じましたし、
歌い手も、聴き手も、「創られた経緯」に捉われずに自由になればいいのではと私は思います。

賛否両論あるでしょうけど。



さて、やっとここからが本題。(毎度長くてすんまそん)

演奏会のあとは場所を移しての同窓会。

私は一高暗黒時代と、ず~~っとずっと申してきましたが、これをもちまして、
暗黒時代、返上いたします。

暗黒時代についてはこちら

同窓会の席上で、かわいい?男子後輩2人とお話しさせていただく機会アリ、
彼らが、私の卒業演奏のことを覚えてくださっていた( ̄□ ̄;)!!

私の演奏がすごく印象的だった…と、、、

私は、長い長い長~~~いトンネルを抜け出して、卒演のときには、やっとやっと、四面楚歌の先生方やお客さまの前で、常日頃のレッスンの時と同じ声が出るようになったのです。
そのときの曲は、ベッリーニ「ロミオとジュリエット」のアリアなのですが、フツ~、高校生が本番では歌わない。
しかし、今思えば、私の師匠は、見栄もあり、「どうじゃ~TAKAMIは、こんなん歌える」と、周囲の人たちに誇示したかったのだと思います。
それも大変プレッシャーだったのですが、
私は、それを歌い終えて、ひたすらホッとして、ああよかった、最後までキッチリ歌えた…と、すごく嬉しかったのを、ものすごくよく覚えています。

そのときのことを、部活の後輩が今でも覚えてくれていて、「あの歌は感動しました」とかってどおよ!?
もぉ~~~ あまりにも嬉しすぎて、
私は高校の部活においても、芸専クラスにおいても、影がうっっっっすぅ~~く、誰も私のことを覚えてくれていないに決まってると思っていましたし、
部活にはなるべく思いいれを持たないようにしつつ、ひたすら声楽のレッスンに注力してきたあの時代のことを、
認めて、憶えてくださっていた人たちがいることに感激して、本当に本当に嬉しかった!

実際に、当時の先生方は私のことを全く覚えていらっしゃいません。
にこにこと会釈をされる、まるで認知症の方とのお付き合いのようで、
だからこそ、私もわだかまりも全くなく、当時の懐かしい先生として、受け容れることができるのだなあ…と、、、

ありがとね、村上くん、カメキチくん♪♪♪
…とはいっても、カメキチくんという人はTAKAMIさんはモーツァルトを歌っていたのでは…とかっていうから、人違いの可能性はあるのですけどね(^_^;)


そしてAYAちゃんも、私の当時のささやかな音楽的足跡、
「TAKAMIはこんなことやってた」と何十年経っても憶えていてくれたことが、本当に嬉しい。


ハレルヤ!!!

私個人的には、そんな意味で、本当に本当に、最高に幸せな一高音楽部OB同窓会でありました。



個人ブログなので、自分のことを存分に語らせていただきました。

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「いっしょに」

2015-08-21 | アーティスト魂




久々の投稿です。

あまりにもいろいろ慌しく、書きたいことがありすぎで、まとめきれず、
そうこうしているうちにどんどん日々は流れ去っていく、、、、


先日、母校音楽部の同窓会がありました。
ご案内した、有志合唱団「Wings & Seagulls」のファーストコンサートも、とても素晴らしいステージとなりました。
こんなことなら、もっと多くのみなさまに積極的にご案内して、お聴きいただきたかった。

いえ…
私は最初から、このコンサートは素晴らしいものとなることを確信していました。

合唱団のメンバーは、日本を代表するプロの歌手の方から、音楽教師、日ごろは音楽から遠ざかっている主婦の方…
共通項は「合唱が好き」。
ミラクルな合唱団です。

本当に、素晴らしいステージだったと思います。
自画自賛では説得力がないのですが、
聴きに来てくださった、私の数人のお友達も、本当に素晴らしかったと仰ってくださり、
内輪で盛り上がるだけでなく、もっとたくさんの方にお聴きいただきたかったと、それだけが残念でした。


当日演奏した曲目の中から1曲。


いっしょに / 木下牧子 高松一高音楽部OB/OG合唱団 Wings & Seagulls


私は、どの曲にも深い思いいれがあり、全部ご紹介したいのですが、あえてここでこの1曲。

いっしょに

(木下牧子 曲 くどうなおこ 詩)

ここで やすんでいきませんか
すこし おはなししませんか

きのうみた ゆめのはなしや
あしたの おてんきのこと
かぜの はしるすがたや
ひかりの こぼれぐあいについて
そして
あなたが どこからきて
どこへいくのか なども…

ゆっくりゆっくり
うなづきあって
しばらくいっしょに
すごしませんか



私、今月から転職しました。
「スーパーの女」の次は、「コールセンターの女」
東京時代から、長年やっていたので、懐かしい感覚ではありますが、野菜を相手に「無」になれたこれまでの職場とは違い、いろんなプレッシャーがあります。

そして、月末には、またまた大きな教会のイベント。

日々雑多。部屋も荒れ放題。
その中で息子のお弁当を作ることだけが、散らかりまくった頭の中と日常を繋ぐもの…な感じ。

そんな日々の中、このうたが、頭の中を巡ります。

ぜひお聴きください。


また、改めてちゃんと書きます。

とりあえずの投稿です。


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「Wings & Seagulls」

2015-08-03 | アーティスト魂






7月いっぱいで「スーパーの女」退職しました。


無になって野菜と向き合う日々は、好きだった。
「楽しかった」とはいいません。
めっちゃ忙しく、次から次へと仕事あって、何とか時間内に終わらせるよう
速く速く…と頑張って、時間短縮できるようになると、また次の仕事が、、、
ってことで、いつまでたってもこの繰り返しで3年が過ぎた。

でも、スーパー青果部は、私のこれまでの長い長いダブルワーク人生の中で、一番お気に入りの仕事でした。


さて。

退職して、今月2つあるコンサートにシフトです。
今暫くはのんびり…というわけには全くいかず、今日も、明日も譜面と格闘。
6日までに提出必至のスコアーがあるんじゃ~~~ヽ(`Δ´)ノ


ひとつは、先日ご案内した、私の所属する教会主催の「ハレルヤ・フェスタ」なのですが、

もうひとつは、母校高松一高音楽部の有志合唱団によるコンサート。


私は、合唱を歌うのはものすごく久しぶり。
なのに「武満徹」をはじめとする、難易度高い曲ばっかり( ̄□ ̄;)!!
でもすっごく素敵な曲ばかりなのです。

母校高松一高でのコンサートというのも、すごく楽しみ。

私の同級生、文子ちゃんが、ゼヒとも音楽部OBを母体とした混声合唱団を立ち上げ、クォリティの高い合唱がやりたい…という思いから、
それに賛同した同級生や、先輩などの数人で、昨年秋から立ち上げまでの議論を繰り返し、
準備委員会を立ち上げ、念頭にはプレ同窓会を開催したり、3月頃から練習を重ねてきました。
指揮には小川昌文さんをお迎えし、メンバーも精鋭。

当初は、このコンサートは、音楽部同窓会の中で行われる予定でした。
それが、一高の合唱部顧問の先生や、卒業生の先生方のおかげで、音楽科棟ムジカホールをお借りできることになり、
一般の方にもいらしていただいて、お聴きいただける演奏会を開催できる運びとなりました。

私は不本意ながら、これまで殆ど練習に参加できませんでしたが、
今月から、本番に間に合うようにマジでがんばります。
あと10日しかないんだけど、本番に向けて、テンションあげていくよ~~~


「Wings & Seagulls」

真夏の碧い空に爽やかな風が吹き渡る中
あなたの魂が自由に解き放たれる…
そんな「うた」をお届けできるとおもいます。

そして、懐かしの愛唱歌、竹内、木村、両先生の指揮のもと、
思いきり楽しく、「謳歌」したいとおもいます。

「おもい」をちゃんと届けられるよう、私個人的には、これからがんばります( ̄‥ ̄)=3

お気軽にぜひお出かけください。



今日は、せっかく「午前オフ」が4日間続くので、「竜雲」にいきました。
「冷やし和風中華そば」(だっけ?違ったらごめんなさい)
めっちゃ美味しかった~~~ヽ(^o^)丿 冷たくて美味しい出汁に癒されまくりました。






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ハナミズキ

2015-08-01 | アーティスト魂




10月の生徒さんたちの発表会で、この曲を弾き語りする方がいらっしゃいます。
それで、レッスンのたびに、いろんなこと感じる日々。

この歌は9.11 のテロをきっかけに創られた…ということは、な~~んとなくは存じておりましたが、
詳しいことは何も知らず。

「君と好きな人が100年続きますように」

このひとフレーズだけで、もうダメっす、ヤバイっす。泣くよ私。 


もともと、「うた」というものは、作り手がどんな思いやこだわりを持っていたとしても、
「聴き手」「受け手」にすべて託されるものと思っています。
歌を創る側として。
どんな経緯でその曲ができたかなんて、知る必要はないと思っています。
言葉とメロディーをそのまま受け止めればよいのだと、、、



「ハナミズキ」






経緯はなんにも知らなかった。
けど、「あなたの幸せを祈る」なことばが散りばめられて、ものすごく迫り。
「君と好きな人」って、
私も君がものすごく大好き。
だけど、君は君の好きな人との人生を全うしてほしい…
不慮の事故とか、突然のことで命を失うことなく、、、
このことが、圧倒的に迫り来るのです。

自分は「君の人生」の脇役ですらなく、ただ祈る。

「僕のがまんがいつか実をむすび 果てない波がとまりますように」

ものすごくシンプルでやさしい言葉で語られているけれど、

悲しみや憎しみの連鎖がとまりますように…

と、うたっていることは、自分で歌ってみて、
創られた経緯なんか、何も知らなくても、言葉とメロディーだけで伝わるものだ。


ハナミズキは、東京府中時代、Takと二人で暮らしていた競艇場前の街路樹だった。
桜が終わって、新緑の季節、ハナミズキが一斉に咲く。
まずは桜で、そのあとなので、桜ほどの感慨はないんだけど、私にとっては、Takと二人で暮らした府中競艇場前時代の、とっても感慨深い、思い出の「ハナミズキ」


この曲も、次のLIVEで歌うよ。





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TAKAMI の部活

2015-05-07 | アーティスト魂



このところ、あまりにも濃い日々が続いています。

なので、早くアップしとかないと、どんどん流れ去る~~~~ヽ(`Δ´)ノ

GWがおわりましたが、私には全く関係のない日々でした。
ふつーに仕事してました。

4日、5日と、我が母校の音楽部(合唱部)OB合唱団の部活がありました。
「クォリティを追求した合唱」がやりたい有志が集まって、徐々にメンバーが固まりつつある合唱団。

練習は3月から始まり、今回は本番の指揮者を神奈川よりお迎えして、
2日間に渡り、1日4時間の練習やりました。

あまりにも濃くて素敵な音楽体験で、テンション上がりまくり、感動しまくりの2日間でした。





「合唱」をあまりご経験のない方が殆どかと思うので、「たかが合唱の練習」、いったいTAKAMIが何に感動したのかのほんの一部を書きます。

まずは「純正律」でハモる。

ピアノの音の「ドミソ」でなく、「ド」と「ソ」の声の中に「ミ」の声を置く。
ドとソの間でヒトの心と体が心地よいと感じる「ミ」はピアノの「ミ」とは違います。
それが「純正律」
指揮者の小川さんは、練習にピアノを使わず、音叉だけを使ってご指導をされます。
そうすることによって、メンバーの音感も研ぎ澄まされていくのだと思います。

それから、「武満徹」という、私が中学生の時に出会って傾倒しまくった作曲家の、アカペラの曲をやるにあたって、
「ド」と「レ」(長2度)、「ミ」と「ファ」(短2度)などのような、隣り合った音程、
ぶつかり合って「不協和音程」といわれて、普通の人はハモりにくいといわれる音程を歌う練習。

私は、むか~しから、この「ぶつかりあう」といわれる音程が「ぶつかりあっている」と思えないし、「ファ」から「シ」(増4度)がどうして音程とりにくいのかもわからなかった。
そんな変人の私にとって、「ド・レ・ミ・ファ・ソ」の音を全員で一斉に歌うことが、あまりにも気持ちよくて、鳥肌が立ちました。
あまりにも幸せでした。
ああ~~~コレだよ…
仏生山温泉の低温炭酸泉に浸かって、とらんす状態寸前になるときの感じとでもいっておこうかな、、、
実際にはそれよりも、もっともっともっと幸せで、ずっとこの中に埋もれていたかった…



ここで全く関係ないうどん画像ですみません…が、ここでも某マエストロKOZO先輩と、うどん談義ではなく合唱談義が炸裂しました



合唱曲の作曲者は、プロのソリストの集団を想定して曲を作ってはいない…とかいろいろ




ちょっと話が逸れますが、私は年に数回大窪寺に「打ち込みうどん」を食べにいきますが、時々お寺にも行きます。
そして、時々、お遍路さんの集団が「般若心経」を一斉に唱えているのところに出くわしますが、そのときは、大ラッキー♪ 私はあれが大好きなのです。
これぞ不協和音?の大合唱。
これをニュートラルになって聴くのには、西洋音楽の「音感」は邪魔になっちゃうかもしれないけど、
みんなが思い思いの音の高さで唱えるのが、大きな塊となってず~~~ん!と心に響く感じがめっちゃ心地よい音楽なのです。


私は、子どもの頃から、ハモるのが大好きで、小学校の頃、親友の「まっこちゃん」といつもハモって歌いながら学校から帰っていました。
友人たちとカラオケに行ったら、自分で歌うより、仲間が歌う曲にハモりを入れまくるほうが数倍楽しかった。
自分のバンドをやり始めても、デュエットやコーラスにこだわり、譜面の読めないメンバー男子を次々特訓しまくりました。

けれども、私は、高校や大学時代の「合唱」の授業や部活においては、ほんとうは心満たされていなかったのではないかと思います。
とても興味深い曲、すごく好きだと思える曲との出会いはもちろん多くありました。
でも、それらの曲を、100人規模の合唱で、ほんとに心から感動をもって歌ったことがあったかな…?
指揮者の仰ることを「う~~ん、なるほど!」と、理性で受け止め、それを私は忠実に歌う団員になるよ…という優等生なスタンスでいたような気がします。

いや、それをいうなら、若き10代、20代、私は今おもえば、アタマで音楽をやっていました。
合唱だけじゃなく、なにもかも。
それはそれで、当時は楽しかったのです。刺激的だったし、自分はこれで音楽生活、充実しまくり!!!…と思っていました。

ほんとにほんとに、この年齢になって、人生、折り返しているのに、
まだもっともっと「こんな深みや、こんな広がりがあるのだ!」と思える自分がものすごく嬉しい。

このたびの一高OB合唱団の本番は、一般公開ではなく、音楽部OB同窓会の場で発表されるもの。
…にしては、あまりにも濃く深く、素晴らしすぎて、広くみなさまにお聞かせできないのが残念でならないのですが、
必ず、もっともっと高めて、遠からず、お聞かせできる日がきます。
















充実しまくりの練習の後は、充実しまくりの親睦会♪♪ すみませんね~~画像はヨッパのためこのレベルでご勘弁を





私は、正直申しまして、人生、著しく音楽に偏りまくっているし、これからもそうであろう…「変人」の自覚ありです。
これが、著名な音楽家や芸能人などなら、世間一般の人も「あの人は有名人だから特殊」と、認めてもらえることもあるだろうけど。
私のような変人が、子どもを産んでひとりで育てつつ、それでも音楽への愛と執念は一生持ったまま、
しがないピアノ&ヴォーカル講師として、若き時代ならともかく、
これから熟年→普通に老いてゆくのに、これから先、どんな人生を送っていくのだ…( ̄□ ̄;)!!


…な時に、このたびの合唱団の指揮者、小川さんが、ご自分のブログの中からこんな記事を紹介してくださいました。



音楽教師であるために心がけておかなけばならないこと10ケ条


1.あなたは、子どもを音楽で幸せにしたいと本気で思っていますか?

2.あなたは、様々な音楽に興味があり、それらをマイミュ-ジックにすることを喜んでできますか?

3.あなたは、音楽を「楽しむもの」ではなく、「生きていくために不可欠なもの」と本気で思っていますか?

4.あなたは、音楽の技術を学ぶことと、音楽を「楽しく」感じることとは対立しないものと本気で信じていますか?

5.子どもに音楽の授業で必要なことは、各自の生き方と教材を強く結びつけることであることを知っていますか?

6.子どもたちが音楽をエンジョイし、かけがえのないものとするためには、教師自身がそうしなければならないことを知っていますか?

7.音楽の授業で大切なことは、音楽することそのものであり、言語表現させることではないことを知っていますか?

8.音楽科は人間の情操的側面だけではなく、全ての人間の生き方と、能力の質の向上に関っていると信じることができますか?

9.あなたは、音楽に関わり、音楽を教えることが何よりも好きで、そのために生涯を捧げる覚悟をすることができますか?

1 0.あなたは、音楽に関わることが人生で最も貴重であり、自分に最大の幸福をもたらしてくれるものであることを信ずることができますか?





私は、これでいいんだ…

と、どれほど嬉しかったことでしょうか。
神さまから問われているようだ。
全部そうそう、私はそうやって生きて、働いてきたんだけど、特に、10は、ほんとにソレそのものだ!
そのために私の人生はむちゃくちゃで、私は変人なんだと思って、開き直ってきたけれど、
そんな私をふわっ…と掬って、風船にして神さまむかって放り投げてくれたような…

そんな、10か条でした。



小川先輩と部活で同じ時間を過ごしたのは、ほんの数か月でした。
当時高1の私にとって、ものすごく強烈に音楽的才能溢れまくる魅力的で憧れの先輩でした。
これが私にとっての小川先輩の紹介文ですが詳細はこちら



他にも魅力的で憧れの先輩方で溢れかえっていたあの頃の「音楽部」…


何十年もの時代を超えて、世代を超えて、こうして先輩や後輩たちと集まって、
年功序列ナシな、「音楽」で繋がることがものすごく幸せなのでした。




追記


このたび、東京からこの練習のために帰省してくださった前出のKOZO先輩がアップしてくださった練習の音源を聞き込んでいますが、
「ものすごく幸せ」感から、奈落の底に落とされました( ̄_ ̄|||)
このままじゃイカンよ。
合唱団のみなさま、あの高揚感からいまいちど冷静になって、まずは「音取りは個人の責任」でお互いに頑張りましょお!
そして、網の目をそろえ、「ひとつ」になりましょう!!




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東京帰省日記1 カッシー編

2015-04-05 | アーティスト魂




長らくのご無沙汰でした。

息子Takは、県立高校に合格し、明日が入学式です。



3月下旬、4泊5日で東京にいってきました。
Takは、旅程の前半、父親の実家で過ごし、私にとっては、旅行というより、帰省。

懐かしい人たちに久しぶりに会えて、ゆっくり語り合えて、本当に幸せな日々でした。
まだ帰ってきてからも暫く興奮状態が続いてる感じが続いてましたが、
やっと日常が戻ってまいりました。

ひとつひとつの再会がものすごく濃くて、嬉しくて幸せだった♪
なので、何をどれから書いてよいやら…なのですが、なにをおいてもまずはカッシー♪♪





オペラシティのある初台でカッシーと待ち合わせ、
東京時代と同じように、HUBで昼ビールしました♪
それだけじゃなく、今回は、高松に帰ってから作った曲の中から数曲、譜面を持っていって、カッシーんちで弾いてもらって歌った。

最高に幸せなひとときだった~~~~!!

あ~~~やっぱりカッシーのギターはいいな。

ちょっと弾いて貰って「こんなん作った」って聞いてもらうつもりが、マジで、真剣にハマりまくって歌ってしまった。
カッシーがものすごく美しくかっこよく弾いてくれた。
すっごくよかった。歌いながら感動した。
初見なのに、もうこれでなにも足さなくていい、これで完成形…なところが、本当に感動した。

WIND AND SOUND にはギターがいない。
だから、なんだかギターで歌うの、ものすごく久しぶりで、
カッシーのギターってこんなだったなあ…と、すごく嬉しくなった。
こんなだった…っていうより、9年前より進化してると思った。
すごく上手かった。よかった。
録音しとけばよかった、、、

もう絶対またLIVEやりたい。
カッシーとデュオやりたいなあ、、、
いや、絶対やる。やらないでどーする!!
絶対実現させる。

高松のみなさまにもカッシーとのデュオ、聴いてもらいたい。


彼は、私の東京における「TAKAMI&フラミンゴ」時代の音楽を、結成から私が高松に帰るまでずっとず~~っとサポートし続けてくれた人です。

私がどれほどカッシーにお世話になって生きてきたかは、語りようもない。
音楽だけでなく、PC系ヘルプデスクとしても、私はず~~っとずっと、カッシーのサポートなしには、東京での音楽生活は成り立たなかったし、高松に帰ってきてからも、カッシーは今でも遠距離ヘルプデスクをやってくれてる。

カッシーとの次のLIVEにむけて、計画立てる。

東京帰省、ただ懐かしいだけじゃなくね。
次へのベクトルなんだよね。





深夜の部もあり 

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「救いの椅子」…春は出会いと別れの季節

2015-02-27 | アーティスト魂


篠崎正喜画伯よりお借りしています




4月から、2人の生徒さんが長期休会になります。
それぞれ外国人の女の子です。
彼女たちは、それぞれの事情で、それぞれの故郷などなどに時々長期で出かけるため、休会を余儀なくされます。
でも、来年には復帰予定。

外国人のお嬢さんがピアノを習うってことになったとき、
私も、英語を勉強しよう~♪ 必要に迫られて、少しは英会話もできるようになるかも…と思ったものでしたが、全然ダメでした。
彼女たちは、讃岐弁が得意です(^_^;)

他にも、突然!?ご結婚されることになったとのことで、退会された方も…
彼女は、バンドのヴォーカルで、ずっとヴォイストレーニングに通っていました。


ちょうど入れ替わりな感じで、25歳男子が、ピアノ&ヴォーカルで入会しました。
彼も、市内でLIVEに出演されているとのこと。
これまでヴォーカルオンリーだったけど、今後、少しずつ弾き語りをやってみたいと…
エッ、ギターじゃなくてピアノなん!?大変だよぉ~~…と思った。
仕事のかたわら、ピアノの練習を継続するのは、とても強い意志が必要と思います。
しかし、歌い手として、とてもよい素材と思うので、ぜひ頑張ってほしい。

…ってことで、彼に最初に挑戦してもらった曲は「きよしこの夜」です。
テキスト、使ってません。
まずは、C F G のコードから…ってことで。
誰でも知ってるこの曲、しかし、彼は「救いの御子は」のところを「す~くい~の椅子は~」って歌った( ̄□ ̄;)!!
めっちゃウケまくりましたわ~~ヽ(^o^)丿
まあ、歌詞を読み違えたんですけど、つまり歌詞の意味、全く意味わかってないっちゅーこった!
その後、数回目レッスンのときに、この歌詞の深~~い意味を解説しましたとも!


でっ、この曲はキイCだと、最高音がファで、これも少々キツく、音程が下がる。じゃあ、ヴォイトレもやりましょぉ…ってことになった。
ってなワケで、1時間のレッスン盛りたくさんでテンションあがります~~~
その後、彼は順調にコードを習得していってます♪♪♪偉いっ!!
ガンバロウヽ(^o^)丿
「きよしこの夜」の次は、「アニーローリー」の予定。
この文語調の訳詞の素晴らしさを、25歳男子は理解してくれるだろうか(^_^;)


また、音大受験生の副科も担当してます。
彼女は、関西のとある大学の音楽専攻、ほぼ1本に絞って頑張っていますが、
推薦、一般とも残念ながら不合格となってしまい、残る「後期」の試験に賭けています。
彼女が心折れず、何度も立ち向かっていく姿には心打たれるものがあります。
次はなんとしても合格してほしい!
しかし、副科担当の私にできることには限界があります。
…そうはいっても、ここまでかかわってきたので、主科の課題曲、聴かせてよといって、
楽器を持ってきてもらって、レッスンで演奏してもらいました。

テクニックも音色も遜色なく、ここまで頑張ったことが、すごく伝わってきた。
でも、同時に彼女の弱点も明瞭に見えました。
そのために、不合格を重ねてしまったのだなあ…と、、、

彼女は、必ず、そこのところを克服して、今度こそは晴れて合格を勝ち取ることができる…と信じます。

我が息子についても、そのように信じたいのだが、
私には、彼の各教科にかかわることができないので、とってももどかしく、
相変わらずストレス最高潮な日々です。


受験生のみなさんと、そのご家族のみなさま。
ほんとにあと少し。
お互いに、最後まで全力でがんばりましょう。

サクラ咲け





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日本人なのに”ありがとう”の反対語を知らなかった。

2015-02-02 | アーティスト魂
日本人なのに”ありがとう”の反対語を知らなかった。
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宅配コンサート

2015-01-23 | アーティスト魂





一昨日、「宅配コンサート」行って参りました。

音楽が好き、歌が好きだけど、身体的、精神的などなどの事情で、ライヴやコンサートに出かけることができない方のところに、うたとピアノの宅配します。
お父さま、お母さまのお誕生日、喜寿、米寿…などなどのお祝いにいかがですか~?
クライアントさまのリクエスト曲を中心にプログラムを組みます。
リクエストにはできる限りお応えできるよう、最大限努力します。
現在のところ、100%お応えしています。

料金は今のところ¥7000です
そのうち\1000は機材搬入や交通費などの経費。
なので、1人あたりのギャラは \3000

私たちは、これで稼ぐつもりは全くないので、このような料金なのです。
あくまでも、ご高齢の方、心身の不自由な方を抱えるご家族が、「歌のプレゼント」として、
いくらならこのサプライズにお金を払おうと思っていただけるだろうか…と、、、
…まあ、花束よりちょっと奮発…な料金設定です。
そして、介護に疲れを感じているご家族の方も一緒に癒されていただければと…

しかし、パートを休んで宅配コンサートをやるとマイナスになってしまうのが現状…なので、宣伝はしてません。
\3000では、ヘアセット代にもならないので、
「自力でステージ仕様にできるようにカットしてくれ~!」と担当美容師さんにお願いして、
腰まで伸ばした髪をどんどんバサバサと切って、ついに、もとのショートになりました。

それでも、私はこれをライフワークにしたいんじゃ~。

…まあ、料金設定は今後の課題ではありますが。

私にも(あなたにも)そろりそろりと「老い」が確実に忍び寄っている。
「生涯現役」ってミュージシャンにとってはめっちゃシビア…

だけど、私のライフワークの、「生涯現役」は、「稼ぐ」こととちゃうんや。
あなたに歌をうたって、それを受け取ってもらえること。




前回の宅配コンサートの画像です


だから、私が病気で入院して、車椅子生活になって、もうシャバには戻れなくて、命カウントダウンになっても、
食堂や談話室で
「故郷」とか「赤とんぼ」とか、、、
私のうたを、あなたに伝えたい。

きっとどんな人も、命の終わるときまで、人の役にたちたいと思うだろう…と思う。
それが、生きる意義なのではと、、、
最後の最後まで、前を向いて生きて、あなたに伝えることを続け、
自分の人生をしみじみと振り返るのは、長くても最後の3日。短ければ数秒だと思う。



今回リクエストいただいたのは、

湯の町エレジー
別れの一本杉
テネシーワルツ(日本語バージョン)などなどでした

春日八郎さんが大好きと仰るクライアントさんのために、そんなら「お富さん」も!と、
直前に急遽追加でセットリストに加えました。

私は、この「お富さん」の歌が大大大好きなのです。

この曲の「お富さん」と「与三郎」は、過去にフリンの恋仲であった。
ヤクザの親分の女に手を出し、メッタ切りにされた「与三郎」と彼の死を嘆いて入水した「お富さん」は、
2人ともその時に死んだはずなのに、共に生きていて、
しかも、再会したとき、またもや「お富さん」は、別の男に囲われているところへ、
「与三郎」はゴロツキの友人に誘われるままに金の無心に行った…みたいな、どぉ~しようもないシチュエーション。
しかし、この壮絶な人生を生きてきた二人の再会の場面を、このように軽ぅぅ~~く歌い上げる…というのが、私にとっては、めっちゃ「タイプ」なのであります(^_^;)
人生、ここまで極めると、あらゆる重荷から解き放たれ、軽~く、澄んだ境地に到達できるもんなのかなあ…
そうであってほしいなあ… という憧れが私にはございます。


「お富さん」




かの、悲劇のオペラを書き続けたヴェルディ(彼の人生もまた壮絶であった)も、最後の作品は「ファルスタッフ」という、喜劇なのであった。


昭和歌謡…奥深く、ほんとに、楽しく、感慨深いです。


当日はそんなお話もさせていただきながら、「お富さん」歌いました。
お客さまのお1人は、中学生のころ、アルバイト先で、この歌をみんなで歌いながら作業をしていたそうで、
突然の「お富さん」、あまりにも懐かしかったと、感激してくださいました。

ああ、そんなことなら、フルコーラス暗譜で、もっとちゃんと準備しておけばよかった、、、


カウントダウンは生まれたときから始まっている。

1日、一瞬を大切に生きることがなかなかできずに、だらだらと日々過ごしているけれど、
瀬戸際オンナでもしょうがない、それは自分に許すから、とにかく、1回1回のステージだけはは悔いのないようにしたいな。
…そうはいっても、反省点は、毎回続出で、だからこそ「次は…」って思えるんだけどね


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Amazing Grace 

2015-01-06 | アーティスト魂






明けましておめでとうございます

新年のご挨拶が著しく遅れてしまいました。

年賀状もまだ書いていません。ごめんなさい。
下さった方には、これから少しずつ返信させていただきます。ほんとにごめんなさい。


この年末年始は、ほんとうに慌しく、「新年迎えた」感が全然ありません。
おまけに、「スーパーの女」年末年始も働いてましたが、やっと公休…というこの2日間、寝込んでました…とほほほ


しかし、今年の抱負はしっかりとありますので、ここに記させていただきます。


ソプラノの声を取り戻す


年末のある日、息子に言われました。

お母さん、Amazing Grace を本気で歌ってよ。

息子は誰よりも私の歌をたくさん聴いています。
その彼が、母に要求するのはコレか。。。

彼の言いたいことはすごく理解できる。
加齢とともに衰えないでほしい、ちゃんとした発声で、いつまでも張りのあるソプラノで歌ってほしい…ということです。

息子よ、よくぞ言ってくれた…ってなもんです。

私は最近、賛美歌を3番、4番まで歌うだけでも、結構キツくて、「ソプラノ」の音域を捨てていました。

ライヴでは、お客さまからの指摘もあり、少しずつキイを下げていました。
そのほうが、落ち着いて聴けるから…と、、、
クワイヤーやワーシップでもアルトやテノールを歌っているうちに、ほんとに高音域が出なくなってきました。
自分で作る新曲も、以前よりずいぶん低音が多くなりました。
それが年齢による「味」だぞ…な~んて、、、


マイクを持たずにホールで歌う機会なんか殆どないけれど、ソプラノの身体を取り戻して維持したいな。
Takの理想の母で居続けたいな…と思いました。


ある日のライヴで、「なんじゃあのへにゃへにゃの「river」は…と言われたことがあった。
「DEEP RIVER」です。
その時、正直、1箇所ちょっと手抜きしました。Takはそれを聴き逃さず、「あれでもう終わった、続きを聴く気失くした…などなど、めっちゃ辛辣なこと言われた。



先日、高校の音楽部(合唱部)OBの同窓会がありました。
久しぶりに愛唱歌などを熱唱して、とても楽しかったけれど、ダメだな~こんなんじゃ…と自分の声について思いました。



…とまあ、そんなワケで、私は今日から毎日発声練習マジメにやります。


本年もどうぞ宜しくおねがいします。


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アフター クリスマス

2014-12-31 | アーティスト魂

 



久々の投稿です。今更ですが、クリスマス…

最近は毎年のことですが、またしても、今年もバタバタのクリスマスでした。


23日の野外ライヴは、これまで毎年参加させていただき、ここ3年ほどは、教会のワーシップチームと、私のバンドとの2ステージを受け持ってきました。
今年は、さらにその所属教会チームが、「クワイヤー」(聖歌隊の合唱のような感じ)と「ワーシップバンド」(コンテンポラリーな賛美歌をバンドをバックに歌う)に分かれ、
私はその両方に、アドバイザーのような役割で参加していたので、ものすごいことになっていましたが…

今年は、これまでの中で最高に充足感あり、いい演奏ができたと自画自賛ですが、感じます。

私自身も、チームも、すっごく成長してるな~と感じます。嬉しい♪

ほんとに、この季節、毎年ハードな部活のような日々ですが、ここまでやってきてよかった。

普段はプロのミュージシャンとの演奏に、本番前に、リハ1回が普通。
しかし、アマチュアのメンバーは、練習を重ねまくって上達していくので、いつもギリギリになって、これでもかとリハをやりまくり、私も一緒になってやります。
完成形が彼方に見えてきたあたりからが、いよいよTAKAMIの出番だもんね。
キメやエンディング、私の持ってる引き出しの中から、「コレでいこう!」って決めて、それをメンバーで練習する、最終段階が、ものすごく楽しい。
みんな、へろへろ、ヨレヨレなんだけど、それでもやる。

ちょっと、やりすぎだろ?!

翌日のクリスマスイブの「燭火礼拝」には、ダウンして欠席の人が何人かいました。
もう23日で精魂尽き果てた…んだね。
ほんとにお疲れさまでした。
私は元気なのですが、その代わり、我が家が荒れ果てて病んでます(-_-;)


燭火礼拝とは、イブの夜に、キャンドルの灯りで、イエス・キリストの生誕ストーリーを聖書の中から選んで小冊子にまとめたものを、順番に読みながら、賛美歌を歌う…ことを繰り返し、最後に牧師先生の説教があります。

途中で「特別賛美」として、私がアレンジした曲をクワイヤーが演奏しました。


今回は「羊飼いとして」と題して、加藤牧師先生の力のこもった、本当に素晴らしい説教をお聞かせいただきました。

キリスト降誕当時の「羊飼い」という職業は、身分的に最下層の人たち、さらには、前科者… 
ハイジの物語の羊飼いペーターのイメージとは全く異なります。
キリストは、家畜小屋で生まれ、最下層の人たちへ、最初の「救い主の誕生」の知らせがもたらされた。
キリストは、人間の世界の底辺に降誕して、すべての人を救うために十字架に死んだ。

羊飼いは前科者たち…という牧師先生の言葉を聞いて、3年前の12月9日のことが突然蘇りました。
私のところにヴォーカルのレッスンに来ていた鈴木さんを、その日、見送りました。
彼は「前科者」でした。その日まで知らなかった。
彼はその前日に洗礼を受けました。彼は「間に合いたい」と救いを求めていました。
その日、苦しみの中にある鈴木さんの付き添いをしながら彼がこの部屋を出て行くための荷物の整理をしていたとき、どこからともなく「きよしこの夜」がはっきりと聞こえてきました。
不思議な音色だった。鈴木さんに「聞こえる?」って聞けばよかったな。
彼にもきっと聞こえていただろうな。いや、鈴木さんが聴いている音楽が音楽が私にも聞こえたんだろうな。
不思議な体験だったけど、なんで今ここで「きよしこの夜」なんだろう…って、あまり気にもとめてなかった。

厳かな気持ちで礼拝を終えた後、お汁粉をいただいて、殺伐と荒れ果てた家に帰ってきたけれど…ここも底辺…だけど、あたたかく護られてる感じがじわんと心に広がっていきました。
Takは礼拝の途中から塾に出かけていき、帰ってきてからじーちゃんがデリバリーしてくれた「一鶴」の親と、勤務先のスーパーで、先輩が作ったカットフルーツと、チョコバナナ…という、めっちゃ適当なディナー(^_^;)

年末の喧騒はまだまだ続く!!
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年末年始 仕事三昧!

2014-12-16 | アーティスト魂





来年、初めて元旦に仕事をすることになりました。
スーパーの女、3年目ですが、去年も一昨年も、元旦はたまたまお休みでした。
でも、「スーパー」ですから、年末は当然大晦日まで…最後の最後まで、休みなして、みんなで総力をあげて売りまくります。

なにも、スーパーやコンビニだけじゃなく…
ホテルも旅館も、サービスする人とされる人がいます。アメ横も、神社も、病院も公共交通機関もです。年末年始に大手を振って休むのは、お役所関係とそれに近いところ…のようですね。

「元旦から元気に仕事ができて、働いたお金で食べたいものを買って美味しく食べられる」ことに感謝…というお正月にしたいです。
元旦から働くって、なんか清清しいような気がする♪

今年のお正月は、ミュージシャン新年会で大いに盛り上がったけど、
来年はTakが受験なので、謹慎…のつもりだけど、やっぱ正月は飲むな。


その前に、クリスマスがあるよ。

教会では、様々なイベントがあり、私は礼拝の音楽と、23日の野外ライヴ…に加え、別ユニットでの参加ということで、
まあ、今に始まったことではないのですが、12月は怒涛の日々です。
それも、もうあと1週間、それまでにやらなきゃいけないことが山のようにある。


ちょっと整理してみる。覚書なのでスルーしてください。

1「Ring Christmas Bell」のシンセの譜面をつくる
2「小鳥も飛び去る冬の最中」のピアノ譜を直す
3「神の家族」のピアノパートの譜面を書く
4 その他、すべてのコーラスのアルトの譜面を書く
5「I Have Seen The Light」を暗譜する 他の曲も極力暗譜する

しかし、それよりなにより
「KAZEの弦」(30分ステージ)の曲を決めて、リハの日を決める
コレが大問題だ!!( ̄□ ̄;)!!  何もやってない! 

…曲も決めてなかったけど、今決めた!
ピアノとベースの2人はベテランなので、リハ1回でバッチリ決まるであろうが…そのリハがいつできるんだい!?!?

まあ、私としてはこれらをなんとかすればよい。


…と書いたのが一昨日。

リハの日、決まった。あさってだ。よっしゃ。





今日は午前オフ。
1~5までのどこまでできるかだな。頑張る。
でも、大量の洗濯物を畳んで片付けなくてはいけない。
大掃除も全然着手していない。

24日までは、私はほんと~~~に、朝から夜まで予定満載で、家事をやる時間がほとんどない。
年賀状なんか全然まだ買ってもないし、窓拭きなんかに到達するのは大晦日のギリギリ最後の最後だな。
しかも受験生Takがいて、大詰めなのに、体調崩して塾を休むとかいろいろ!!


こんなんです。
この妙齢で私のようにむちゃくちゃな人はそんなにいないと思います。
それでも新年はやってくる。

それでも楽しく年末年始を過ごしたい♪




終盤なのであまり美味しそうじゃないね(^_^;)



昨日はSYOさんと23日ライヴの打ち合わせがてら家でモツ鍋やりました。(Takは体調わろしで不参加。モツ大量に買ったのに~~ヽ(`Δ´)ノ)
美味しかった~~~~!!
が、しかし、モツのシボウが全部おなかの中へ…( ̄□ ̄;)!!
みなさん、モツ鍋やる時って、モツはあらかじめ下茹でしてシボウを落とすの?
そしたらなんか、旨みがなくなるだろう…と思ってシボウごと鍋に投入するんだけど、
ほんと~~に美味しいんだけどギトギトで、これで雑炊やラーメンやる勇気なし。
食べ終わったあと、「ベランダに30分土鍋を出して、シボウを固めて捨てて、それから雑炊するんだよ(^_^;)


ではでは、今から洗濯物畳んで片付けて、譜面にとりかかります。

12月23日ストリートライヴ、お時間のある方はゼヒお立ち寄りくださいね♪



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矢野さん 安らかに…

2014-12-12 | アーティスト魂





12月8日

私の尊敬するパーカッション矢野さんが、自宅マンションで亡くなられていたとのこと。


又聞きなので、詳しいことは何もわかりません。
憶測で書きたくありません。


悲しくて残念で、どうしようもないこの気持ちのやり場がなくて、、、

..........................................


Speak Lowのセッションで、初めて矢野さんのステージをみたとき、いきなり引き込まれてしまいました。
誰だこの人は… ナニモノなんだ、、、

私だけじゃありません。
彼のステージを見たことのある人は、もぉ、必ず、彼の音と表情に引き込まれない人はいないはず。
なんて楽しそうに叩くんだろう…
なんでこんなに音楽のうねりが作れるんだろう…

そして、カウンターでコーヒーを飲みながらお話をする矢野さんも、気さくで優しくて、
このお人柄がそのまま音に現われているのです。

矢野さんは、「東京キューバンボーイズ」という、プロのフルバンド出身の方です。
私は 子供の頃、両親がダンス教師だったので、ダンス音楽を聴いて育ち、キューバンボーイズのこともよく知っていました。
それに、東京時代、フラミンゴDs.が、キューバ音楽フリークだったので、私もいろいろ教えてもらったり、キューバのバンドのコンサートに連れてってもらったりして、
一般の人よりちょっとだけ知ってるよ…ってなカンジだったので、そんなところを糸口に、いつかきっと、この大御所矢野さんとお話ができたらいいなあ…と思っていたのでした。

ところが、意外にもその日は早くやってきました。
そして、「こんどゼヒ一緒にやりましょう」と、声をかけて下さったのでした。


嬉しかったなあ…

私はホントのホントに結構シャイなのです。
自分から「一緒にやっていただけませんか」とお願いするのにはものすごく勇気がいるのです。
矢野さんから「ぜひご一緒しましょう」なんて言っていただけなければ、きっと5年ぐらいは、畏れ多くてお願いできなかっただろうなあ…


2度目のライヴのときも、「よろしかったら、お手伝いいただけないでしょうか」ってことで、お願いしたのですが、快諾してくださり、
しかもお忙しくてリハにはなかなか参加できないのだけれども、こんなことをおっしゃるのです。
「TAKAMIさん、僕は、譜面を見て、一度曲の感じを聞けばだいじょうぶ。だいたいどんな楽器を使って、どんなリズムを入れるか、任せてくれればいいよ。
TAKAMIさんの演奏に迷惑をかけるようなことは決してしないので、心配しないで。」
…なんという頼もしい、、、、
電話口で、私はじわっと涙ぐんでしまいました。

ですが、その、気さくで優しい矢野さんが、リハのときには、突然鋭い目になるのを私は見逃していません。
リハ一発に、ものすごい集中力を注ぐのだと思います。
ジャズのセッションと違って、私の曲は、キメが多いです。
それをハズさないように、リハ一発で把握して、しかも、1回聞いただけで自分がどのように最高に効果的に絡むかを判断なさっているのだと思います。



.......................................


…以上は、矢野さんに私のバンド WIND AND SOUND のライヴをお手伝いいただいたときの日記です。

その後、彼は諸事情で、高松の音楽の世界から少し隔たることとなり、あまりお会いすることがなくなりました。
最後にお目にかかったのは、私の生徒さんの発表会のとき。
矢野さんに、生徒さんの演奏のフォローをお願いしました。
矢野さんは、ホームコンサートのような発表会の中で、以前と変わらずにこにこ笑いながら生徒のアンサンブルのバックをして下さいました。

そして、これからもゼヒ…といってお別れしたきり、、、


矢野さんは、最後までミュージシャンとして、この世を生きて、終えて旅立ったのだと思います。
旅立つ瞬間に、いったいどんなことを思っていらしたのか、誰にもわからない。
そして、矢野さんはどこへ行ったのか?


実父
鈴木さん
モメントス マスター


今、どこで何してるの…って、わからないし、考えても仕方がない。
だから、この思いは、今生きている自分と、かかわりのある人たちへ向けて、なるべく悔いのないように、日々を過ごしていきたいと思います。

「我が人生に悔いなし」なんて私には言えない。
悔いだらけ
矢野さん、ごめんね。もっと一緒に演奏したかった。声かけたら、絶対応じてくださったよね。
でも、もう今、どこにいるかわからない矢野さんのことを悔やんでも、矢野さんの追悼ライヴやっても、それは私たちの「気休め」。

今生きている人たちとのかかわりを、大切にしていくね。

矢野さん、ほんとうに、たくさんの素晴らしい音楽をありがとう。さようなら。




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Volunteer

2014-12-10 | アーティスト魂








12月2日。


朝のパート、公休をいただき、「人形劇団すまいる」の公演のお手伝いにいきました。
私としては、4度目の本番です。公演は、まだ来年も続くのですが、私としては、今回の演目についてはこれが最後にさせていただくことにしました。


さて。今年の演目「かぐや姫」は、台本もお人形も音楽もすべて「すまいる」のオリジナルで素晴らしいのですが、それぞれの施設の職員の方が、がくや姫に扮して会場に登場したり、
舞台のかぐや姫に、職員の方扮するキャラクターがプロポーズする場面など「ふれあいタイム」のようなものが盛り込まれていて、大いに盛り上がります。
これも、「すまいる」ならではの演出。

すまいる劇団全員が、障がいのお子さんを持つお母さんの集団で、10年も香川県下の養護学校や施設への公演を続けているので、お客さまが何を求めているか…ということについては、プロ感覚で把握されているのだと思う。

私は、「すまいる」代表、淳子ちゃんとは、同級生で、今年は、ピアノの発表会も合同でやったし、これからもずっとご縁が続いていくであろうと思います。
彼女の家に打ち合わせやリハなどで何度かお邪魔しましたが、重度障がいのお嬢さん仕様の家にお邪魔して、初めてリアルに障がい者の方とその家族との生活を実際に感じることができました。

「大変だな…」
「よかった、私たちは普通の家族で」

…殆どの人はそう思うでしょう。
しかし、淳子ちゃんはこのように言います。

「私は娘がこうなったことで、人生観も価値観も変わり、あのままの人生だったら絶対に出会うことのない人たちと出会えて、いろんな経験ができてほんとうに良かった。
大変なことは、本当に大変だけど、それ以上に、報われることや、普通に生活していたら味わえない喜びも、ものすごくたくさんある。」

その、ほんの一部かもしれないけど、私にはわかる気がします。





「すまいる」のメンバーです。

お子さんたちの通う養護学校で知り合って、今ではもう、そのお子さん達は卒業して成人し、作業所などの施設で、それぞれの人生を、ゆっくりと歩んでいらっしゃいます。


そんな人たちが、普段の生活で、制限された行動範囲の中で、観たり聴いたりすることのできない、本物を届けたい。
そんな思いが、この写真から伝わってくるでしょ?


あるお友達に言われました。
「ボランティアっていうのは、精神的にも、生活にも余裕がないと、そう気軽にできることではない。TAKAMIがやってるのがそもそも無理があると思う」

うーっっ…

そうなんです、無理があるから辞退するのです。
来年は、いよいよTakの受験本番。新年早々から入試が始まります。
ここはやはり、母としては息子の受験にシフトしたい。
それが一番の理由です。
せっかく、メンバーのみなさんにも溶け込みかけてきたし、かなり自分でもいい感じに流れに乗れるようになってきたところなのに(T_T)


公演のたびに、パートの公休を貰い、その埋め合わせを別の日にすることは、あまり「無理」をしている気がしません。
私としては、一緒にやることがほんとに楽しかったし、できれば、もっと曲をつくって、それぞれのキャラクターの歌もつくって、
オペレッタみたいな楽しい人形劇ができたらいいのに…と、構想が膨らみまくる、そんなふうに、次へ、次へ…と「ベクトル」になれることは、どこまでも楽しい♪♪♪

精神と生活に余裕がなければボランティアはできない
…というのとは、私はちょっと違うな。
「さあ、ちょっと余裕ができたからボランティアやりましょう」
っていうのってな~~~
逆に、自分が、報酬や生活パターンを度外視してもやりたい!と思うのが「ボランティア」なのではないだろうか?
そして、こんな私にもできることがある…ってことは、すごく自分自身が救われることでもある。

TAKAMI的最後の公演は、春日町「サン」にて
http://www.yorokobi-selp.com/place/28.html

ここの会場では、暗幕がなく、会場を暗くすることができないので、「かぐや姫」の最後の見せ場であるブラックライト・ショー…「日本の四季」ができないとのこと。
そこで、TAKAMIに、かわりになんか歌ってもらいたいんやけど…とのオファーをいただきまして、
いろいろ検討した結果、クリスマスの曲を歌いながら、お人形たちと一緒に会場を歩くことに♪
かぐや姫が、月の都に帰っていってしまう、悲しい悲しい場面で人形劇はおわり。
その余韻をどうすんだ!?…とか、まあいろいろ相談の結果、月の世界と、地球と、サンタのそりは結ぶよ…みたいな歌詞を盛り込み、楽しいカーテンコールにしましょうってことに(*^_^*)

人形劇の声優は、フツーにスッピンで普段着で、声にだけ気を使ってればいいけど、歌うとなると、やっぱり、2曲でもステージですので、心構え的に別モノ。
自宅からエンジェル仕様のドレス着て、上から布団を巻きつけたような黒いコートを着て、
そのままのカッコで公演本番の「声」をやり(声優はステージを見ながら台本を読むので、お客さまから見える位置にいるのです)
終わったら速攻舞台裏に行ってコートを脱いで、エンジェルになって登場!

ああしかし、、、

熟年エンジェルってどぉよ、、、
気分はエンジェルでも、ビジュアル的には高齢化の一途を辿るのであります、、、

しかーし!!
私は一貫して「セクシー路線」は辿ってこなかった。
セクシー系でやってたら、もぉ今頃は壊滅的になって、今後の方向性を立て直すのにのたうちまわっていたことだろうなあ(^_^;)

80歳になってもかわいいエンジェル系でいたいなあ(*^_^*)


…ともあれ、この人形劇団との出会いはほんとにすばらしい「ベクトル」です。
また、きっと来年も、なにかのかたちできっと関わっていけるような気がしています。


さ~~~!! 次はアドベント週間に突入…なおハナシ。
引き続き、怒涛の日々、次々とアップ予定(*^_^*)/
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