ぱそらぼ (ぱぁと1)

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教育の電子化

2009年07月11日 | 社会派らぼ
「しゃべる地球儀」というのが大人気です。付属のペンで、操作パネルと地球儀上の国をタッチすると、さまざまな情報をしゃべってくれるのだそうです。パソコンとつないでネットから最新情報をダウンロードすることもできるようで、地球儀上の区分けが変わってしまうのは別ですが、常に最新情報を知ることが可能です。情報の種類や年齢層、言語なども選べます。考えればありそうなアイデアなのですが、これまで誰も気がつかなかったのでしょうね。

最近、教育の電子化が急速に進められると言います。先般成立した補正予算では、学校ICT化に取り組む予算として4,900億円が計上されているそうです。教育現場のテレビを50型以上にするとか、電子黒板を各校1台導入するといった内容が盛り込まれています。

電子黒板は、従来の板書ができるだけでなく、教科書を拡大表示したり、その画面に書き込んだりもできます。音を鳴らしたり、様々な情報を表示したり、子どもの視覚に訴えるようなプレゼンも簡単にやれてしまいます。世の中はどんどん、便利になって行きます。一昔前では夢のようだったことが、いとも簡単にできるようになって…便利な道具は、賢く使っていきたいものです。

但し、便利さの代償に、教育の本質を置き忘れていかないようにしていただきたいものです。パソコン講座の現場には、いまや「プロジェクタ」は当たり前です。操作画面を大映しすることで、インストラクターはご法度である「指示語」を使う率が上がってしまいました。つまり、画面を示してポインタで指し「ここが」「そこが」と言うだけで説明ができてしまうのです。プレゼンテーション用のファイルなどを用意して、講座をより視覚的に演出することも可能となると、自然にそちらに傾いていってしまいます。

でも、その分、受講者はポインタの先しか見なくなります。理解して動くのでなく、見よう見真似で、あたかもできるようになったかのような錯覚を起こします。ゆくゆくは受講者が理解できたか、理解できていないか…を、機械が判断していくことになりかねません。学校の先生がすべきことは、生徒一人ひとりの理解度を(機械でなく)五感で知るべきです。



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2 コメント

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学ぶ (鈍くさ)
2009-07-12 16:38:04
日本で1番に出来た、市役所の近く、思い出の校舎は?ビルの屋上にプールもあり、教室もすべてあまりにも、器械化されて同窓生には、。戦後2人に1冊の教科書で学んだのも、がり版でざらついた紙をインクで黒く服を汚しながら、、。満たされる現代が幸せなのか?分かりません。すべてが揃うのが当たり前になる恐ろしさ,脆さが怖い。
パソコンに触れるのに、理解できずにもたつく鈍くさい、落ち毀れを何度も懲りずに優しく教えてくださる先生にめぐり合えて感謝しております。お蔭さまで、楽しい時間とヤル気だけは無くさず先生のパワーと明るさに心も癒されて講座をお休みするとああもったいない損した気になりますが、連れ合いが2大病と闘いながらの生活で時間も儘ならずにおります。有難うございます。先生の講座を心待ちにしている多くのフアンのためにも、どうかお体ご多忙と存知ますが、お大事に。感謝の日々有難うございます。
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ありがとうございます (らぼ)
2009-07-12 18:29:36
いつも、当方がコメントに励まされています。

ご主人様の容態はいかがでしょうか? 何せ毎日暑いですから、それだけでも体力を消耗しそうですね。看病というのは、日程が定められていません。段取りをつけようもない…という、なかなかエネルギーを吸い取られる作業ですね。

あまり、あれこれ考えず、ご自身をいたわりながら、お過ごしくださいね。
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