ぱそらぼ (ぱぁと1)

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品格

2007年08月01日 | 命の生き方
まるで小中学生…と揶揄されても仕方のない、横綱・朝青龍関の軽率な行動に、唖然としました。人気は下火になりつつあるようで、実は各場所の優勝力士の名を新聞で見る程度で、詳しい事情は殆ど知りませんでした。何でも、「腰椎疲労骨折…」といった理由で夏巡業に休業届けを出し、手術とも報じられていた横綱が、故郷のモンゴルでサッカーに興じていたらしいのです。すわ、仮病か…との騒動。お腹が痛いと学校を休む子どもと何ら変わらないとの印象を受けました。

結局、理事会からは2場所出場停止、減俸、謹慎などが言い渡されたようで、「重い処分が下された」との報道になっています。テレビのインタビューなどでは、それでもまだ処分が甘い…との厳しい指摘も流れていました。かたやお騒がせな農水相が辞任をしたとかで、安倍首相の任命責任が取り沙汰されています。ならば「横綱審議委員会」の審議責任?だって、あるのではないでしょうか。

横綱というのは「心技」共にその器だと認められた人に与えられる称号だと文書化してあると思うのですが、実際は「力(成績)」のみが横綱の昇進条件で、それに伴うはずの「心」は審議すらされなかったような気配がします。これは、今の世の中が「学力(点数)」のみをハードルにしていて、人間性や心を問いかけることがタブーになっているのと、近い気がします。今回のようなことが起きると「横綱としての品位が欠けている…」といったことが指摘されますが、「品格」は客観的に測定することができないというのが、多くの場面でそれらがないがしろにされる理由でしょう。

最近「品格」という言葉がどうも安易に使われているような気がしてなりません。横綱に要求されるのは、「品位を欠く行動をしてはいけない」ことでなく、「普通より品格の高い言動」のはずです。「品」は「ある」か「ない」かの低レベルの問題ではなく、「高い」か「低い」かの問題のはずです。

然るべき社会的地位があっても、残念ながら「品格」を感じない方も多くお見受けします。本当に「品位」を備えた人間とは、一体どのような方を指すのか、実のところわからないのではありませんか? 社会は本当に「品格」を持ち合わせた人を「感じる能力」を育てるところから始めねばなりません。


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2 コメント

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ため息続きます (はむじろー)
2007-08-01 23:29:52
日本の国技である相撲業界も国会の○○党もリンクするところがあります。「腰椎疲労骨折」で巨体をもってかろやかにサッカーするなど絶対におかしいし、「腰椎間板ヘルニア」でも悩まされている私には「骨折しているのに」・・考えられないことです。先日の引田天功さんとはえらいちがいですね。夢を与えた本国モンゴルのこともよく考えて行動していただきたかったかと思います。
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確かに (らぼ)
2007-08-02 20:23:35
あの引田天功さんのプロ根性と朝青龍関のプロ意識のあまりの落差には、驚くばかりですね。

モンゴルという国を良くは知りませんが、今の日本からは失われたかの生真面目や美しさを未だに持ち続けているかに、感じていたのは、間違いなのかしら…という気にさせるだけでも、彼は失敗でしたね。
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