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2023年03月05日 | 命の生き方
先日、日本国内での出生数が前年度比5.1%減の79万9728人で、80万人を割ったと報道されました。国立社会保障・人口問題研究所が2017年の推計で、2033年には出生数が80万人を割り込む見通しを発表していましたから、予想が11年も早まったことになるようです。岸田首相は「異次元の少子化対策」と言っておられるようですが、「異次元」という言葉の遊びに過ぎない印象があります。

少子化対策議論の落ち着く先は、結局のところ「予算の増額」に他ならず、出産給付金や子育て支援給付金、教育費の無償化などがテコ入れされることになるのでしょうか。ただ残念ながら、子育て予算を多く取れば少子化が解消されるかと言えば、どうやらそうでも無いようです。

日本では近年、婚姻件数が減少しており、男女ともに未婚率が上昇していると言われます。晩婚化・晩産化の傾向も顕著であると共に、不妊に悩むカップルの数も増えていると言います。世界の合計特殊出生率ランキングによれば(1人の女性が一生の間に産むとされる子供の数)上位を占めているのはアフリカ諸国で、1位のニジェールでは6.7人という数値が上がっています。対して下位を占めるのが、ヨーロッパと韓国や日本などアジアの一部です。

一言で言うなら「種」として、衰退の途にある…というべきなのかもしれません。2億年以上も前の地球では恐竜が栄えていた時代がありましたが、6600万年前には殆どが絶滅しています。以降、新生代と呼ばれる時代に、哺乳類が多様化して人類が出現してきますが、いずれその人類が姿を消しても不思議ではありません。種が歩む歴史は必ずしも種の保存の方向を目指すわけではありません。そんな中で、人間同士が互いを攻め滅ぼし合って、どうするのでしょう。

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