アビリンピック見学

「アビリンピック」という障害者技能競技大会を訪ねました。競技科目には「機械CAD」「電子機器組立」「パソコン操作」「データベース構築」「ホームページ作製」「喫茶サービス」「パソコンデータ入力」が上がっていましたが、競技を見せていただいたのは、直接パソコンを使う競技だけです。

競技大会とは言うものの、障害の程度を揃えて競うことは不可能に等しく、出場者は他人と競っているのではなく、自分の限界と競っておられるのだろうと想像しました。運動機能にハンディをお持ちであっても下肢であればパソコンの腕には一切影響がありませんし、上肢のハンディであってもその障害の程度は実に様々ですから。まして画面が見えないという視力の障害であれば、その困難さは想像以上のものがあります。

取り敢えずはマウスを支障なく操られる方もおられる反面、両手で抱え込むようにして操られる方、キーボードも指の関節でたたかれる方、ボールペーンの芯先でたたかれる方、運動機能が衰えているだけでなく自分の意志で制御しにくそうな方…。様々な方達の挑戦を真摯な思いで見学させていただきました。

今感想を一言でまとめることは少し無理です。…が、感じたことは、少なくともパソコンの紹介をする仕事の人間は、こうした分野への紹介をもっとまじめに考えて欲しいということ。ただ単に本人の努力があればそれでいいのではなく、パソコンに装備されている多くの機能は、使い道を考えて使えばもっともっと多くの威力を発揮するであろうこと。



「行区切りって何」
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