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絶望

2017年04月15日 | 社会派らぼ
ベトナム国籍で我孫子市の小学校に通っていた女児が遺体で見つかった事件で、犯人と思われる男性が逮捕されました。残念ながら、社会が守り育てなければならないはずの子どもが犠牲となる事件は、これまでも何度も繰り返されてきました。その都度、悲劇を繰り返すなと、地域の防犯体制が見直されたり、PTAが見守りを強化するなど、対策が講じられては来ました。

今回の事件が奇異で人々が絶望感を抱く理由は、逮捕された容疑者が、被害者の通う小学校のPTA会長だった点にあります。報道によると、自ら手を上げてPTA会長になったようで、登下校の見守りにも積極的に参加していた人だったそうです。子ども達にも積極的に声をかけ、入学式には保護者代表としてあいさつもするような立場の人が起こしたらしい事件に、私たちは絶句してしまいました。極めつけは、何食わぬ顔で被害者の葬儀費用や家族の渡航費用の募金をしていたとの情報です。犯行を否認し、黙秘しているとの事ですが、これからの取り調べで真実が明らかにされていくはずです。

但し、容疑者の犯行だと立証されたところで、真実がいくら明らかになったところで、では子ども達の安全をどのように確保していくのか、学校PTAが何をすべきなのか、解決が無いところが多分この絶望感を駆り立てている理由かと思われます。本来、子ども達をこのような凶行から守るべく動いていた肝心要のところに犯人がいた事になります。その後の報道によると、教職員とも親しく、頻繁に学校にも顔を見せ、学校とも密に連絡を取り合っていたと言いますから、防ぎようが無いとしか思えません。

敢えて言うならば、PTAのあり方…なのでしょうか。容疑者は自ら立候補で会長になったという事ですが、くじなどで大役を決めるケースも非常に多いようです。くじであれ、立候補であれ、要は「適任者」がなっていないという事になるのでしょうか。しぶしぶ引き受けた割には、ソツなくこなし、以降の地域デビューに繋がるといった経緯をたどる事も少なくなく、まんざら悪いシステムでは無いのかも知れません。が、適任者をどのように見出すのか、あるいはPTAという組織そのものが本当に必要であるのか、もう一度真摯に見直す機会にしても良いのかも知れません。過激に、いっそ一度解体して、そうなれば何が困るのか? 何が必要なのか?を見極めるくらいの見直しもあって良いのかも知れません。

…が、次の凶行の犯人はどういった立場の人間なのか分かっているわけではありません。安全な社会というものがどうしたら築けるのか、現時点で解決方法が見つからないところに、一番の絶望があるのだと思います。

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skype名の苗字と名前が逆になってしまいました

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