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ホームシェア

2018年07月13日 | 社会派らぼ
最近「世代間ホームシェア」といった住スタイルが、各地で静かに増えていると言います。現代版学生下宿といったところです。超高齢化を迎えているわが国では、2035年には高齢者の単身世帯が760万世帯を超すと試算されています。そうしたシニア世代の家に、孫世代とも言うべき学生が同居するというスタイルです。

各地域で色々なスタイルがあるようですが、若者にとっては住居費はゼロ。2万円程度の生活費と光熱費を、若者がシニアに支払うスタイルで、週1~2回は夕食を一緒に食べるといったルールのようです。あるNPO法人が運営している事業では、入会金2万円と、月3000円の会費が必要になると言いますが、シニアに支払う月々の料金と合わせても、都会で一室を借りることを考えると、格安です。

シニア世代側からすると、孫ほどの若者と暮らすことは若返りにもなると言います。互いに異世代と交流することで、異なる価値観を認め合い、世代を超えて支え合う事ができると言います。仲介に入っているNPO法人では、希望するシニア世代と若者の両方と面談し、マッチングを実施すると言いますが、1年にひと組程度のペースでペアが増えているそうです。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に学生を住まわせる試み(週に3回高齢者と食事を共にし、地域活動に参加すれば、家賃6万円が無料になると言います)や、学生が高齢者宅に数日間泊り込んだり、高齢者をキャンパスに招いて交流会を開くなどの大学の取り組みがあったりもするようです。

実際に自宅に若者を招き入れて住まわせる…事には、心配も色々付きまといますし、互いの相性のようなものも難しいかもしれません。間に立つ者の責任も大きくはなりますが、制度を悪用するような輩を排出しない程度に、十分な調査期間を設定して、絶妙なマッチングができれば、高齢化社会を救う一つのスタイルなるのかもしれません。

但し、学生が下宿を望むような都会の高齢者には、生活の選択肢の一つとはなり得ても、過疎化が進む地方の高齢者にはなかなか恩恵に預かれないシステムでもあります。フランスが発祥と言われているようですが、よりブラッシュアップした仕組みに進化する余地はあるかもしれません。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
家族 (はむじろー)
2018-07-16 03:04:04
ひとつ屋根の下に暮らして、せめて近所に暮らしておじいさん、おばあさんが孫の世話をし、後に介護は子や孫がするといった昔ながらの大家族ならば保育園不足や介護問題もなかったかと思うのですが、みんな遠方で暮らす現在は難しいですね。お墓どうしよう…
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Unknown (らぼ)
2018-07-16 10:24:55
これだけインターネットの技術が進みました。

「転勤」という大いなる無駄を
合理的に解消する方法もあるように感じます。

生活スタイルが時代と共に変わるのは、
多分当然の成り行きなのだとは思いますが、
人の原点を無視することは
自然の成り行きとは異なると思っています。
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