ぬくもり

今朝も某所で講座をさせていただいていました。台風が近づいているとのことでしたから、指定時間に警報が出ていれば講座は延期…とのルールではあったのですが、幸い警報は発令されていても天候は穏やかでしたので、予定通り講座をすることができました。天候によるご欠席もなく、無事に講座を終えました。

今回は、少し楽しい内容でもありましたので、ご参加の皆さんは大変喜んでくださり、トテモ嬉しそうに帰られたのが印象的でした。ニコニコ顔で「楽しかったです」「有難うございました」とご挨拶をいただくのは、何とか冥利に尽きます。

少しご年配の方が帰られる折に、ヤハリ上のようなご挨拶を下さったのですが、少し寂しそうな顔で「もう年だから…」と足されました。年齢なんて関係ありません。むしろ、年齢を重ねることで、次第に体力も自信をなくすでしょうし、遠出をするにもなかなか無理が利かなくなるでしょうから、これからこそがパソコンではないかとも思います。

以前近所に、難病に数えられている病を得た先生がおられ、「体は弱っていくけれど、幸いマウスを握る力が残っているので、世界中を飛び回っています」と下さった手紙文は、今も鮮やかで忘れることができません。

お帰り際に寂しそうな顔をされた女性は、伺えばお子様が海外におられるご様子で、ご家族のお顔を見るのもままならないと言われました。お孫さんの写真もブログでしか見られないとおっしゃり、それは「なんだか頼りない」と、本当に寂しそうでした。便利な世の中になったと思っています。遠く離れていても、瞬時に写真画像をネット上にアップすることで、手に取るように次々と顔も見られます。それでも、それでその方の心は満たされはしないご様子。パソコンの画面が「寂しい」という感覚は、多分本音でいらしたのだろうと思います。

人は便利になって、便利さの陰にある寂しさに、見ぬ振りをしているだけなのかも知れません。その寂しさを埋めるものは、ヤハリ人のぬくもりでしかないはずです。



「画像が入らないのですが？」
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