ぱそらぼ (ぱぁと1)

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来年の漢字

2008年12月13日 | 雑談
毎年、日本漢字能力検定協会が1年をイメージする漢字を公募し、応募数の最も多かった1字を「今年の漢字」として、清水寺貫主の筆で揮毫されます。今年は「変」の字が選ばれました。1位と言っても、応募総数11万通にも及ぶ中の6千人ほどと言いますから、意見は比較的割れていたのでしょうか。

突然の株価急落からの金融危機。首相の交代劇。「change」を掲げたオバマ氏の米大統領当選。…「変化」をキーワードとして、今年1年の激動を締めくくったようです。が、どうしても「へん(おかしい)」の方が頭をよぎります。

今年は北京オリンピックで日本人選手も活躍してくれましたし(どうにも不調だったように言われますが、前会のアテネの成績が良すぎただけではないでしょうか。)、年も押し詰まってノーベル賞のニュースも飛び込みました。それなのに、心が弾みません。食品偽装とか、賞味期限改ざんとかあり過ぎて、どうも感性がマヒしています。大麻の蔓延、教員試験の不正、年金の失態、無差別殺人すら、大したことでもないかのように傍らを通り過ぎていきます。…この現実は、どう考えても、やはり「へん!」です。

警官による少年射殺をきっかけに、ギリシャでは暴動が起きています。抗議行動は国外にも飛び火し、欧州各地でデモが行われたようですが、国全体の機能が停止するほどの非常事態に、怒る市民の感性の健全さを見るのは間違いでしょうか。

1995年に「今年の漢字」が始まって以来、「震」「倒」「毒」「災」「偽」…など、あまり良いイメージの漢字が選ばれたことはどちらかというと少ないようです。日本の世相が低迷している何よりの証拠でしょう。いっそ「今年の漢字」ではなく、来る年がどんな年であって欲しいかに願いを込めて「来年の漢字」を選ぶ方が気が利いているかも知れません。


箇条書きの記号を変えるとインデントも変わる
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