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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

北ア縦走(5)

2010年09月10日 | 北ア・南ア縦走記
 期待してなかったので、早朝星が出ているのにはちょっとびっくりしましたね。


 左上;ご来光前の風景。中上;白馬岳山頂下へと急ぐ人々。右上;5:14に上ったご来光。ケルン越しに撮ってみました。


 杓子岳、鑓ヶ岳方面を望んだモルゲンロート(朝焼け)。雲海もキレイでした。


 5:30の朝食でしたが、食べる方もさることながら、この時間だと作る方も大変でしょう。しっかり2膳いただきました。ちなみに、お昼のお弁当もこの時間の受け取りでした。右上;白馬岳のすぐ西に位置する旭岳(2,867m)にも、時間に余裕があれば登ってみたいものです。


 入念にストレッチをして6:20出発。出発時は強風のため、唐松岳へ向かうかは分岐で判断することにしました。大雪渓の分岐を過ぎると、「村営白馬岳頂上宿舎」とテン場が現れました。昨夜は強風でしたので、テントはさぞ寒かったことでしょう。


 振りかえると白馬岳と白馬山荘がくっきりと見えました。右上;これから向かう杓子岳。


 チシマギキョウと枯れウルップソウ。


 再び白馬岳。さきほどとは山容が違って、東側の断崖がよく見えました。

北ア縦走(4)

2010年09月09日 | 北ア・南ア縦走記

 ザックを白馬山荘にデポし、サブザックで山頂目指しました。このように白馬岳の東側は断崖絶壁です。右上;山頂の途中にあった松沢貞逸氏の石像。


 トウヤクリンドウとシロウマスゲ。


 左から2,932.2mの標柱、方位盤、三角点。


 白馬山荘受付カウンターと宿泊棟の玄関。


 写真を展示していた部屋。その他談話室がありリラックスして本を読んでたり、乾燥室で雨に濡れた衣類を乾かしたりしてました。山小屋ならではの雰囲気が漂っていましたね。


 “レストランスカイプラザ白馬”内風景。大抵の人は床がきれいなので、靴を脱ごうとしますが土足でOKです。右上;宿泊棟の大食堂。


 談話室前の大きいテレビのある空間。ここにもストーブがたかれておりました。夕食はトンカツ。ご飯とみそ汁をおかわりして、お腹一杯になりました。食後の歯磨きでネリを使っている人がいましたが、ご法度です。てか2、3日磨かなくたってどうってことないですよ。ネリの代わりに塩を使うとか指ブラシにするとか、色々と手はあります。


 お部屋は2階でした。1部屋を3人で使わせていただくという、なんとも贅沢な空間。話によると混んでる時には、夜中トイレに起きて戻ったら寝る場所がなかったということもあるとか。シュラフを持っていこうか悩んでおりましたが、9月上旬では必要ないでしょう。むしろ暑いぐらいでした。強風で窓が終始ガタガタして、その都度目が覚めておりましたけど。それから就寝時間の20:30を過ぎても、バーンという戸を閉める音が気になりました。もう少し他人に配慮できないものでしょうか。

北ア縦走(3)

2010年09月08日 | 北ア・南ア縦走記

 岩室跡着11:23。緊急用避難小屋には12:14着。ここで昼食。コンビニで買った白ウリの漬物が、抜群に旨かったです。(注;写真に写っているのはどっかのオサーン)


 ヤマトリカブトの鮮やかな紫は目立っていました。蛇紋岩は滑りやすいので気をつけましょう。よく岩紋を「ヒカリゴケ」と思っている人がいますが、ヒカリゴケは洞窟などの暗いところにしか存在しません。また蛇紋岩質の山には、高山植物が多く固有種も存在します。代表的なところでは北海道の戸蔦別岳、夕張岳、アポイ岳、岩手県の早池峰山、群馬県の谷川岳、至仏山、そしてこの長野県の白馬岳となるわけです。


 タカネナデシコは時々見かけましたが、この時期なので終わりかけていました。2,553mのケルンには12:40着。


 この急な階段はバテましたね。上りとみせかけて、実は下り方向を撮っています。沿道にはなんとまだチングルマが咲いていました。


 一瞬イワインチンかと思いましたが、葉を見るとミヤマアキノキリンソウでした。礫混じりの草地に生える高山型は、背丈が低く花が丸くこんもりしているのが特徴。右上;村営白馬岳頂上宿舎(収容人数1,000人、テント場100張)13:15着。


 晴れていればこの分岐から白馬山荘がすぐ近くに見えますが、ガスっててそれも叶わず。右上;“レストランスカイプラザ白馬”ここでお土産のバッジを買いました。生ビールは900円でした。モツ煮もありましたよ。暑ければ飲んでたかも。


 白馬山荘へは13:41着。猿倉荘を15分ほど早く出たとはいえ、予定時刻より1時間早い到着。悪天候で睡眠不足のわりには頑張れたと思います。建物は3つに分れていまして、右上が3階建ての宿泊棟でした。なんと1,200名も泊まれるんだそうです。定員通りの場合、1人の割り当ては半畳とか。そりゃ繁盛するはずだわww

北ア縦走(2)

2010年09月07日 | 北ア・南ア縦走記

 どうやら雪渓の下は雪融け水が流れている模様。


 最初に出迎えてくれた花は、遠目なのでハッキリしませんが、背丈や群落形成具合からしておそらくコバイケイソウ。


 ガスってきてましたので、大雪渓入り口で上下のレインウェアを着込み、ザックカバーを装着、さらにアイゼンを付ける人がほとんどでした。落石は、杓子岳、直近は葱平(ねぶかっぴら)からのものです。


 左上;登ってきた下方向の画像。右上;これからの進路。段々斜面がきつくなってきますので、アイゼンを装着しない場合キックステップを使うことになり、そのつけが後々足にくると思われました。


 左上;雪渓脇のミヤマキンポウゲの群落。遠目からは、ミヤマダイコンソウとかシナノキンバイと見分けがつきませんが、近づいて葉を見ますと違いが分かります。葉は大きく3裂し、さらに細かく裂けています。右上;シロウマタンポポも群生していました。


 春先の花が未だ咲いているのに目を疑いました。左上;ミヤマオダマキ。右上;雪渓の上端。なお杓子岳方面への直登ルートは、立ち入り禁止となっております。

北ア縦走(1)

2010年09月06日 | 北ア・南ア縦走記
 某山岳会にお誘いいただき、北アを縦走して参りました。特に長距離運転のH氏には大変ご難儀をお掛け致しました。また他県からご参加のお二方には、縦走用の車を廻していただいたりと改めて御礼申し上げます。

 さて行程です。自宅を17時に出発し、新潟経由で途中二ヶ所にて仮眠をとり、7時前には白馬のコンビニで朝食と当日の昼食を購入。とはいえ、高速のパーキングでの車中仮眠はトラックが冷房のためアイドリングしてたり、明かりが差し込んだりしますので、ほとんど寝ることはできません。体調に万全を期したい場合には前泊をオススメ致します。



 猿倉駐車場は狭いので、バスを効果的に利用する手もあります。猿倉荘には7:40着。ここではトイレに行っておいた方がいいでしょう。余裕がある場合には、700円のケーキセットがオススメ。


 レンタルの4本爪アイゼンは1,000円で、白馬山荘で返却しその時に保証金300円が返金されます。あとこちらで保険にも加入できますので、聞いてみて下さい。それから登山計画書の提出は義務ではありませんが、長野県警へ届けておくといいでしょう。最近はメールでも送付できます。PDFのフォームもありますが、書式は関係なく提出することが大事です。同じ控えを家族にも残しておくことも忘れずに。


 林道沿いに鑓温泉へ左折の登山道。楽なコースとしては、標高差の少ない栂池から登り白馬大池山荘泊、鑓温泉で2泊目を推奨致します。


 晴れてはいるものの、山頂はガスっている模様。


 白馬尻小屋へは8:50着。ここで15分の大休憩。


 ケルンには、猿倉→雪渓末端(3km)→白馬山頂(4km)と書かれてありました。がしかし、標高差は猿倉から1,700m、白馬尻小屋からは1,373m。さていよいよ大雪渓です。