その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

北ア縦走(8)

2010年09月14日 | 北ア・南ア縦走記

 「無理だべ」「なんとして登るなや」とボヤいてました。高所恐怖症の山登りってシャレになりません。ある瞬間スイッチが入ってしまうと、もうダメです。すると余分に力が入ってしまい疲れます。ボルダリングやっている人だと楽勝でしょうけど、手の力もなくなりますね。滑落の原因は、おそらく足より手でしょう。おまけにダブルストックを収納したため、余計ザックの重さを感じてしまい。。今のザックは頭より高いので、頭の可動域が少ないのもこういう所ではマイナスポイントです。


 こんな岩場でもハイマツ以外に花がありました。ミネウスユキソウとダイモンジソウ。


 クロトウヒレンとオヤマリンドウ。


 2峰北峰を登ったところで、水切れ。ここ着は14:16。ハンズフリーハイドレーションは、プラティパスの2.0L。スライドロックできるビッグジップSLで、シャットオフバルブも付いています。凍結、煮沸対応のスグレモノなんですよ。実際自宅を出る間際まで凍らせて、白馬山荘まで冷たい水を飲んでました。ところが、天狗山荘で補給した際、汲みにくく1Lちょっとしか入ってなかったと思います。そして気温が上がってきたのも原因の一つです。ホース間にある水は温いので冷たいのを飲もうとすると、いつもの倍飲むことになるんです。予備のパックを買う必要がありそうですね。この場はパーティーの皆さんから少しずつ分けてもらいました。ありが㌧ございました。


 3峰は尾根の右横を巻くので、あとは楽でした。(右上画像は振り返って撮っているので逆になっています)しかし、この縦走路を逆に唐松岳から白馬岳へ向かう人はもっと難しいはずです。不帰キレットを下るのは下を見ることになるためもっと怖いですし、長い天狗の大下りは登りになるからです。


 唐松岳(2,696m)からの眺めは最高でした。山頂着は15:05。来た路を振りかえると感慨一入ですね。手前から不帰キレット、天狗尾根、鑓ヶ岳(杓子岳と白馬岳は隠れて見えず)、小蓮華山(これんげさん)、白馬乗鞍岳まで見渡せました。


 このまま発音すると「カラマッスタキ」になりますよ。ホントですってば(笑)“サジヌル チゴ ジュジ アンケッスムニカ?(写真を撮っていただけませんか?)”“チョアヨ(いいですよ)”“チャ ウスセヨ(さあ笑って)”“カムサハムニダ(ありがとう)”という会話が聞こえてきそうです。


 唐松岳頂上山荘。左上;3峰から垣間見えました。右上;唐松岳頂上から。


 こちらの谷にもわずかながら雪渓が残っていました。右上;山荘手前にあったコマクサ。
コメント
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