金山町一帯が古い建物の保存に力を入れてるのか、あちこちにそういう建物が残ってました。そば屋は、この家を間借りしてるんだそうで、家主の先代は山形県議会議長をされた方だそうです。元々は醤油や味噌を造ってたそうで、かなりの大店(おおたな)であったことが伺えました。それは、人力車や欄間以上の高さにある傘立てを見ても分かります。おそらく明治時代の建物でしょう。入店して早々に興奮さめやらぬ例の温泉の話を披露するも、残念ながらこのそば屋もここでの営業は今日で最後とのこと。150mほど先に引っ越すんだそうです。私にとっては残念どころか、この建物を見れただけでも幸せですよ。
山形といっても湯沢が目と鼻の先なのに、県境越えした途端文化が違ってるのに驚きです。「板そば」は秋田にはないですからね。ゆで時間を計ってるのか、時々目覚まし時計みたいな音が鳴ってました。更科蕎麦とは対極にある黒っぽい田舎そばで、普通盛りで250gあります。ミズの漬物が箸休め的によかったです。
【そば処草々】
山形県最上郡金山町大字金山字十日町370
0233-52-2480
(営)11:00~14:00
水曜定休