その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

そば処草々

2014年06月28日 | 外食





 金山町一帯が古い建物の保存に力を入れてるのか、あちこちにそういう建物が残ってました。そば屋は、この家を間借りしてるんだそうで、家主の先代は山形県議会議長をされた方だそうです。元々は醤油や味噌を造ってたそうで、かなりの大店(おおたな)であったことが伺えました。それは、人力車や欄間以上の高さにある傘立てを見ても分かります。おそらく明治時代の建物でしょう。入店して早々に興奮さめやらぬ例の温泉の話を披露するも、残念ながらこのそば屋もここでの営業は今日で最後とのこと。150mほど先に引っ越すんだそうです。私にとっては残念どころか、この建物を見れただけでも幸せですよ。 



 山形といっても湯沢が目と鼻の先なのに、県境越えした途端文化が違ってるのに驚きです。「板そば」は秋田にはないですからね。ゆで時間を計ってるのか、時々目覚まし時計みたいな音が鳴ってました。更科蕎麦とは対極にある黒っぽい田舎そばで、普通盛りで250gあります。ミズの漬物が箸休め的によかったです。
【そば処草々】
山形県最上郡金山町大字金山字十日町370
0233-52-2480
(営)11:00~14:00
水曜定休
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神室温泉ホットハウスカムロ

2014年06月26日 | 県外温泉

 左上;ホテルシェーネスハイム金山。森の中に違和感さえある立派なホテルが出現。日帰り温泉施設(右上)は、回廊で隣接してあり、その上にありました。入口に何か掲示されてありましたが、バス時刻かなんかだろうと、さして気にもとめず入館。ところがこれが前代未聞の悲劇を招くことに。


 入浴料300円を払って入ろうとすると、「ちょうど男の時間です」などと訳の分からないことを受付の女の人がつぶやいてました。それに暖簾が赤いので何かヘンだな、とは思いました。そして脱衣場に入ると2人いて「あと2分しかない」と騒いでるのです。それだったら受付で止められるはずだからと、その声をほとんど無視して入浴。すると間もなく受付の女の人が入ってきて、「女性の時間だからすぐに上がってほしい」と言ってるじゃないですか!? こっちは登山でドロドロだったんですが、洗髪・洗体しサウナも1分ほど利用し、しかも浴槽には2回入って3分で出ました。我ながら神業でした。ゆっくり浸(つ)かれなかったのに、ヘンな優越感に浸(ひた)ったというわけです。出るとたしかに女性が4、5人並んでました。私は混浴でも差支えなかったんですがねーw

 上がってから文句のひとつも言ってやろうと思ったのですが、受付を見たらさっきの女の人が交代してるじゃないですか。でもよく考えてみると、貴重な体験をさせてもらってるのに、300円ごときでごちゃごちゃ抜かしてる自分が恥ずかしくなってきますなぁ。ものは考えようです。

※新源泉導入工事のため、8月まで1時間交代で男女交互利用だそうです。

泉質;ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 PH7.8の低張性弱アルカリ性低温泉
加温、循環、塩素アリ

【神室温泉ホットハウスカムロ】
山形県最上郡金山町有屋1400
0233-52-3400
6:30~22:00(4月~10月は 6:00~)
年中無休(水曜のみ10時~15時は休)
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神室山有屋口(3)

2014年06月25日 | 登山・トレッキング

 これが神室山1,365mです。平成22年10月に改築された避難小屋も見えてますね。


 レリーフと八幡神。


 カタツムリとオオアオゾウムシ。


 左上;ブロッケン現象出現。手を振ったりして遊んでました。


 神室山山頂付近から来た道を振り返ると、スパッと割ったように東斜面だけガスがかかってました。 


 山頂も展望はなかったので、早速避難小屋下の水場がある雪渓へ行き、持ってきた缶ビール500ml×2本を冷やしました。皆さんビニール袋に雪を詰めたのを持ってきて冷やしてましたね。下りて行くにはザレてるので十分気を付けてください。水は担ぎ上げてるので、水場は利用しませんでした。たぶん雪渓融水となるので、煮沸が必要でしょう。


 その斜面にはわずかながらコバイケイソウが咲いてました。


 16:40にもなってたので夕食を作りました。パスタは百均のポポロスパ。短いのでクッカーにはちょうどいいんです。茹でてからこれも百均のフライパンで仕上げ。ペペロンチーノに紅ズワイガニの缶詰を1缶投入。ウチで作る時には、ニンニクのスライスと鷹の爪をオリーブオイルで色がつくまで揚げてから、苦味がつかないうちに一旦取り出すという手間をかけるんですが、ここでは手っ取り早くQPのオイルソースを使用。こんなに調味料を持つ必要はないのですが、今回はボッカ練も兼ねてますので。


 この日は土曜日だったので、小屋は満員で40人ほどが泊まってたと思います。1階は2グループで、着いた時仙台から来たというグループの長らしき人に「泊まるのか、1階も2階も満員なんだけど」と言われたんですが、16時過ぎて暗に帰れもないもんだと、内心むかついてたんですよ。で玄関先で料理してたら、2階の人が「うまそうだな」と声を掛けてきて、2階に移ることになりました。何が幸いするか分からないですね。そして21時まで手作りの惣菜に、焼酎やらワインをゴチになったのでした。やはり酒類は重くても担ぎ上げなきゃいけないですね。


 蚊取り線香は重宝がられましたが、皿がなくて小屋のカセットコンロで代替え。朝は4時に起きて、カップそばとコーヒー。寝言だけじゃなくて、笑ったり歌ったりする人がいて、ついつられて笑うとこでしたよ。たぶん3時間ほどしか寝てないと思います。帰りの車で眠気でグラグラして大変でした。道の駅で2回シートを倒して5分ほど寝ました。目に濡れタオルを当てたら効果的でしたよ。


 夜間は風が強くずっと音がしてましたし、ガスに包まれほとんど先がみえませんでした。上は5時の風景。


 小屋内が騒がしいと、ツエルトやテントで過ごした人もいました。右上は、難所の岩場。それほど危険ってことはないですけど。


 今回の目的のキヌガサソウを見に、秋田側の西の又コースへ下り。痩せ尾根続きなので、こちらも油断できません。右上;窓くぐり。


 窓くぐりを下りて行くと、登山道脇に群生してました。



 茎の30cmぐらの高さから葉がついてるんですね。薄いピンクのもありました。


 ヒマラヤひだと言われる東側急斜面。帰りは、西の又に寄り道しても避難小屋から4時間半でした。
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神室山有屋口(2)

2014年06月24日 | 登山・トレッキング

 【ラン科コケイラン属コケイラン】別名ササエビネ。花は小さく1cmほどしかありません。


 クルマムグラとヤグルマソウ。


 タツナミソウとサワハコベ。


 標柱はクマにやられたんでしょうか? にしては作為的なものを感じます。右上;意味はありませんが、恐竜の頭に見えたものですから。


 イワウチワの花後。葉に光沢と厚みがあり葉脈もキレイです。群生してましたので、5月上旬~中旬には見事だと思われます。


 マイヅルソウとアカモノ。


 ただの大岩のようにみえますが、「春日神」という名がついてます。右上;稜線上に避難小屋が見える人は、視力2.0ですw 奥には、神室連峰の小又山と火打岳。


 ウラジロヨウラクとツクバネウツギ。


 ナナカマドとハクサンシャクナゲのつぼみ。


 前神室山。標高1,342mとは思えない日本アルプス的山容です。


 有屋口と稜線の分岐点。標柱に逆方向の矢印で「カムロ」と赤スプレーで落書きしてありました。悪戯はいけませんね。


 「レリーフピーク」と呼ばれるものです。いわゆる偽ピークですね。


 シラネアオイ、イワカガミ、ミツバオウレン。


 ツマトリソウ、タニウツギ、ゴゼンタチバナ。


 ハクサンチドリ、オオバギボウシのつぼみ、ニッコウキスゲ。見慣れた花とはいえ、どの花も盛りで一堂に会するのはこの時期ならではかも。
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神室山有屋口(1)

2014年06月23日 | 登山・トレッキング



 水力発電が行なわれている神室ダムのところの、神室湖にかかっている神室大橋を渡ると、水晶森と神室山有屋口の分岐が出てきますので右へ進みます。すると侵入禁止の標識と10台ほど停めれる駐車場が出てきます。


 侵入禁止の標識からこの登山口までは歩いて5分もかかりません。ここにも駐車スペースがあり5、6台は停めれそうですが、車止めがありこの先へ車で行くのは無理です。


 細い小道を行くと一際目立つ立て看板。昭和62年7月に建てられたものですから、おそらく埋まって低くなったと思われます。日本書紀にも出てくる「久那土神」について書かれたもので、要するに登山者の安全祈願と解釈しました。


 セリ科のオオバセンキュウとキンポウゲ科キツネノボタンが盛りでした。


 再び登山口が出てきますが、こちらは旧のもののようです。


 カツラやブナの巨木に圧倒されます。


 大きいナメクジとか小動物の隠れ家的穴、あるいはキノコのミルフィーユを発見したりでちっとも前へ進みません。


 最近の山は倒木と崩落が多くなりましたね。


 左;第一渡渉点、右;第二渡渉点 第二の方には上にトラロープが渡してありましたので、捕まりながらバランスをとりました。いずれも小さな渡渉ですので、増水時以外は問題ないと思います。


 お昼を過ぎましたので、ここでファミマから買ってきたパンとドーナツを食べました。飲み物は「薫るブラック無糖」。パン類には無糖の方が合います。こちらは沢じゃなくて、本流の金山川。水が冷たくて気持ちよかったです。頭から浴びました。この川沿いをトラバースぎみに尾根道取付きまで行くんですが、山に慣れてないと手こずるかもしれませんね。
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