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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

北ア縦走(9)

2010年09月15日 | 北ア・南ア縦走記

 唐松岳山頂でのんびりし過ぎたたため、山荘着は15:35。休憩も含めて実に出発から9時間経過していました。左上;山荘下のテン場。


 楽しみにしていた生ビールは完売御礼。


 仕方なく350ml缶ビール(550円)で乾杯。500mlペットボトルの水は300円。おまけに歯磨き用は300mlで50円と500mlで80円。売店にて容器に詰めてもらいます。これぞまさしく水商売!


 宿舎は別館でした。梯子の上り下りは、慣れるまで梃子づりましたね。狭かったですが、新しいので特にトイレは快適でした。夕食まで時間があったので、仮眠してましたら一人で語っているオサーンがいて迷惑でした。でもその話を皆が聞いていて後で盛り上がりましたけど。鳥海山と月山を熱く語っていたのはナゼ?


 水がないためか、容器も使い捨て。


 山荘裏からは下界が見渡せました。夜はこの夜景と星空で楽しませてもらいました。そして山荘前には夕焼け目当ての人だかり。


 対面には剱岳。


 アーベントロートまではいきませんが、落日後の唐松岳。

北ア縦走(8)

2010年09月14日 | 北ア・南ア縦走記

 「無理だべ」「なんとして登るなや」とボヤいてました。高所恐怖症の山登りってシャレになりません。ある瞬間スイッチが入ってしまうと、もうダメです。すると余分に力が入ってしまい疲れます。ボルダリングやっている人だと楽勝でしょうけど、手の力もなくなりますね。滑落の原因は、おそらく足より手でしょう。おまけにダブルストックを収納したため、余計ザックの重さを感じてしまい。。今のザックは頭より高いので、頭の可動域が少ないのもこういう所ではマイナスポイントです。


 こんな岩場でもハイマツ以外に花がありました。ミネウスユキソウとダイモンジソウ。


 クロトウヒレンとオヤマリンドウ。


 2峰北峰を登ったところで、水切れ。ここ着は14:16。ハンズフリーハイドレーションは、プラティパスの2.0L。スライドロックできるビッグジップSLで、シャットオフバルブも付いています。凍結、煮沸対応のスグレモノなんですよ。実際自宅を出る間際まで凍らせて、白馬山荘まで冷たい水を飲んでました。ところが、天狗山荘で補給した際、汲みにくく1Lちょっとしか入ってなかったと思います。そして気温が上がってきたのも原因の一つです。ホース間にある水は温いので冷たいのを飲もうとすると、いつもの倍飲むことになるんです。予備のパックを買う必要がありそうですね。この場はパーティーの皆さんから少しずつ分けてもらいました。ありが㌧ございました。


 3峰は尾根の右横を巻くので、あとは楽でした。(右上画像は振り返って撮っているので逆になっています)しかし、この縦走路を逆に唐松岳から白馬岳へ向かう人はもっと難しいはずです。不帰キレットを下るのは下を見ることになるためもっと怖いですし、長い天狗の大下りは登りになるからです。


 唐松岳(2,696m)からの眺めは最高でした。山頂着は15:05。来た路を振りかえると感慨一入ですね。手前から不帰キレット、天狗尾根、鑓ヶ岳(杓子岳と白馬岳は隠れて見えず)、小蓮華山(これんげさん)、白馬乗鞍岳まで見渡せました。


 このまま発音すると「カラマッスタキ」になりますよ。ホントですってば(笑)“サジヌル チゴ ジュジ アンケッスムニカ?(写真を撮っていただけませんか?)”“チョアヨ(いいですよ)”“チャ ウスセヨ(さあ笑って)”“カムサハムニダ(ありがとう)”という会話が聞こえてきそうです。


 唐松岳頂上山荘。左上;3峰から垣間見えました。右上;唐松岳頂上から。


 こちらの谷にもわずかながら雪渓が残っていました。右上;山荘手前にあったコマクサ。

北欧の杜ウォーク

2010年09月13日 | ウォーキング

 南駐車場を起点に、北欧の杜10kmを歩いてきました。御野立所は、こんなに小さくなったんですね。右上;グランドゴルフ場わきを歩いていきます。


 水鳥の池コースへ。トイレは公園内に点在しています。


 トンネルをくぐり、市民病院、平和公園を通過していきます。


 この辺りには、ハマナスが植えられていました。海岸じゃないんだし似合わないと思うんですが。森林浴コースを経由し起点へ。10kmだとちょっと物足りないですね。


 この日行なわれていました「ノスタルジックカーフェスタ」はあまり盛り上がっていませんでした。そして昨日オープンした「道の駅大館能代空港」ですが、24時間利用は第3駐車場とトイレだけ。この規模で道の駅と言えるのでしょうか?何か力技すぎるでしょ。

北ア縦走(7)

2010年09月12日 | 北ア・南ア縦走記

 天狗の頭(2,812m)着はちょうど10時でした。右上;天狗の頭と大下りのちょうど中間点で撮った立山連峰。谷も深かったです。


 天狗の大下り着10:50。標高差300mを一気に下っていきました。鎖場、ガレ場、ザレ場があり歩きにくかったです。


 最低鞍部(あんぶ)で11:40でしたので、不帰ノ嶮(かえらずのけん)を前に昼食がてら大休憩。弁当は白馬山荘で朝作っていただいたもの。1,100円。なかなか美味しかったです。食べていると、雷鳥が一羽飛んでいきました。不帰ノ嶮を登っている途中では、キューキューという鳴き声も聞こえましたので、生まれたてかもしれません。


 左上;天狗尾根を振り返りました。そんなに急ではありませんでしたが、天狗の大下りは長かったですね。天狗の頭から数えますと、標高差は400mですから。


 うわっ、とうとう来ちゃいましたよ日本三大キレットの一つ不帰ノ嶮。風が強かったりガスってたり、天候がよくない場合には回避した方がよさそうです。
(注釈;キレットとは、漢字で「切戸」と書き、稜線の一部が急激に切れ落ちている場所を指します。)



 1峰、2峰北峰、2峰南峰、3峰と登っていきます。中にはオーバーハングしている所もありますし、足場も少なかったりします。


 滑落注意の標識。実際先月、不帰で愛知県の女性高校教諭(29歳)が滑落死しています。あと大雪渓では、5/2に群馬県の47歳の医師(滑落死!?)と、7/21には高知県の76歳の女性が、トラバース中落石に当たり死亡しています。大雪渓を下山してくる人も結構いましたが、後ろに目はないので非常に危険です。


 天狗尾根を見ると、目線が高くなったのがお分かりでしょうか。

北ア縦走(6)

2010年09月11日 | 北ア・南ア縦走記

 杓子岳は時間の関係でパスでした。写真はその付近の雲海。遠方の山は妙高山。


 左上;鑓ヶ岳山頂方面。右上;鑓ヶ岳山頂。


 これから向かう縦走路。右上に劔岳が見えてます。


 白馬岳、旭岳、杓子岳。


 風も弱まり、エスケープルートの鑓温泉は使うことがなくなりました。天狗山荘へ向かう道沿いには、イワツメクサやシロウマアサツキ、チングルマの枯れたのなんかがありました。


 振り返って鑓ヶ岳。


 天狗山荘。雪解け水が冷たかったです。ここで水を補給。余談ですが、ここで目一杯補給した方がいいですよ。唐松山荘では全て有料ですから。


 トイレ利用には感謝の意味を込めて200円を投入。山荘脇の小さな池に癒されました。