その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

飯豊連峰2泊3日縦走(4)

2016年09月30日 | 新潟・福島

 烏帽子岳(2,018m)から蔵王連峰が見えました。雲海に浮かぶ島のようです。



 主稜線は、御西小屋を中心に飯豊山と大日岳に別れててT字状になっています。谷も深く真っ直ぐ切れ落ちていますね。


 御手洗(みたらし)の池。お小水しちゃいけません!


 イワイチョウとハクサンボウフウが盛り。おそらくこの辺りは雪融けが遅かったんでしょう。


 ミヤマコゴメグサとヨツバヒヨドリ。


 大日岳。メガトン級の重厚感があります。アバランチシュートが深く刻み込まれ、雪深さを物語ってます。


 天狗の庭。植生復活中で立入禁止。




 天狗の庭から少し進んだところの紅葉はよかったですね。


 飯豊本山。


 アカモノと風車状のチングルマ。


 鳥の羽がバサバサ。何が起こったのか!? 右上;人面石。パーツが揃ってて、これほどハッキリしたのはそうそうあるもんではないです。キツくなってきたら、こういうのを探しながら歩くといいです。



 土曜日ここに泊まったという単独のオジサンの話によると、めちゃ混みだったそうです。テン場は小屋後ろに10張ほどいけます。ただし遮るものがないので、強風でガサガサするばかりかテントが撓(たわ)んでくることもありうるかと。外トイレは100円の有料。朝から快晴だったので小屋泊りの方々は濡れた衣類を干してましたが、10時過ぎからガスがかかってきて、午後から風も強まり崩れてきました。日本海側気候の影響もあるみたいです。



 大日岳へは文平の池を経由して、皆だいたい御西小屋へザックをデポしてピストンします。ものの地図によっては往復2時間40分となってますが、空身なので2時間もかからないと思います。念のためアタックザックに貴重品、地図、GPS、水、行動食、雨具、救急袋ぐらいは必要かと。


 ここも季節を疑うような花が咲いてました。左からミヤマキンポウゲ、アカモノ、コイワカガミ。
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飯豊連峰2泊3日縦走(3)

2016年09月29日 | 新潟・福島

 門内小屋着は6時間50分かかってます。右上はトイレで新しめでした。


 小屋から門内岳には2、3分で着きます。鉄製の籠は、ケルン替わりじゃなかろうかと推測しました。


 ガスで見えませんがこの右側はギルダ原で、ニッコウキスゲの群生地となっています。右上;強い風が一定方向から吹くため斜めになっているのを風衝樹形と言います。


 灌木帯に入りますと樹高は3mほどにもなります。笹やハイマツも背丈があり風除けになります。


 標高2,045mの北股岳。梅花皮(かいらぎ)小屋まであともう少しです。


 咲き終わりかけのミヤマクルマバナとナンブタカネアザミ。



 梅花皮小屋には出発から8時間12分かかりました。標準CTは7時間半ですが、悪天候とテント装備を考慮すればこんなもんでしょう。管理棟は別棟になっており、テン場は小屋の前後に振り分けで10張ほどです。今回はぬれたテントを担ぎたくないので小屋泊りにしました。(小屋泊りが1,500円でテントが500円)トイレは水洗でキレイでした。 


 左上;有名な石転び沢。もっと上から撮らないと何が何だか分からないですね。右上;水場の標識はちゃんと出てます。地図上には出てても分からないこともありますからね。


 30mほど行きますと豊富な水量の水場に着きます。


 管理棟で宿泊料金を払う時に、ついでにビールも買ってしまいました。350mlで800円はちと高すぎ。劔の早月小屋で600円でしたからね。寝酒用に500mlの紙パックの酒を2日分とつまみも沢山持ってきたので、缶ビール2缶ほど忍ばせればよかったかも。


 ストーブはコンクリートの部分で使用します。夕食はアマノフーズフリーズドライの畑のカレーシリーズと生味噌タイプの味噌汁。野菜の形が残ってて旨いですよ。味噌汁は溶くだけで作れますし、塩分をとる上でもオススメです。この日は単独行の男性3名とカップルの計5名でしたので余裕でしたが、混雑時仕切り線の通り寝るとしたらかなり窮屈だと思います。ちなみに3階もありますが、屋根裏なので圧迫感がありました。


 翌朝、朝日が昇る前の5時20分小屋前からの風景。朝日連峰の左側に月山が見えてますが、その左に見えるはずの鳥海山は遠いので写ってません。


 梅花皮小屋が段々小さくなっていきます。


 雲海は10時前にはほとんど崩壊してしまいました。


 梅花皮岳手前に左上のような危険個所がありました。慎重に進んでください。右上;梅花皮岳標柱。


 次に向かう烏帽子岳。


 振り返って梅花皮岳と奥に北股岳。
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花期の長い花

2016年09月28日 | 園芸・田畑

 北欧の杜公園で見かけたブッドレア(フサフジウツギ)。草花ではなく落葉低木の花です。色見はルリトラノオに似てますが、垂れてるところはオカトラノオ似といえます。花期が7月~10月と長く、この時期でもまだ咲いておりました。


 散策中に見つけたチョウセンアサガオ(エンゼルストランペット)。大きさもちょうどトランペット大です。黄色はよく見かけるんですが、白花もあるんですね。こちらも花期は8~9月と長持ちします。
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飯豊連峰2泊3日縦走(2)

2016年09月27日 | 新潟・福島

 サワモダシ、キクラゲ、クリタケとキノコが生えてましたが、採る余裕などありません。



 花崗岩の風化が進んで砂状になってて、そこにコケが生えてました。


 左上;最近よくアップしてるヒカゲノカズラ胞子のう穂の立ち上がり。右上;ガンコウランの花後。


 ハクサンシャクナゲに囲まれた丸森峰の標柱。ここからガレ場になりました。


 サマニヨモギとヒトツバヨモギ。


 草紅葉の最後の緩やかな登りを終えると、杁差岳(えぶりさしだけ)方面との分岐でもある地神北峰に出ました。


 紅葉序盤ですが、ガスっててよく見えません。ミヤマダイコンソウの葉もだいぶ赤くなってました。



 ハクサンイチゲの葉が紅白。花もまだ残ってました。ツボミもつけてたので二度咲きかも。


 地神山頂には三角点もあり。


 マツムシソウの花後。右上;池塘。



 カエデのプロペラと軸の赤が強烈。


 左から扇の地紙標識、胎内山標柱、鎮魂碑が次々と現れました。扇の地紙は梶川尾根との分岐点です。


 トリカブトとミヤマキンバイ。
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飯豊連峰2泊3日縦走(1)

2016年09月26日 | 新潟・福島
 シルバーウィークに飯豊連峰のモデルコースを縦走してきました。

【9/23 丸森尾根コース 8.2km】  飯豊山荘・・・地神北峰・・・扇ノ地紙・・・門内岳・・・北股岳・・・梅花皮小屋泊
飯豊山荘(400m)から1,700mの稜線までの急登を一気登り。稜線に出てからのアップダウンはそれほどきつくなかったですが、翌日以降濡れた衣類等が重くのしかかることに。

【9/24 稜線縦走&大日岳ピストン 16.7km】  梅花皮小屋・・・烏帽子岳・・・御手洗池・・・御西小屋・・・文平ノ池・・・大日岳 ・・・文平ノ池・・・御西小屋・・・飯豊本山・・・本山小屋テント泊
アップダウンは初日よりもきつかったですね。大日岳へのピストン6km弱が長く感じました。土曜で御西小屋、本山小屋どこもめちゃ混みでテント泊で正解。ただ露で濡れたテントが長い縦走路においての足枷に。

【9/25 ダイグラ尾根コース 12.5km(若干の道迷いも含む)】 本山小屋・・・飯豊本山・・・宝珠山・・・千本峰・・・檜山沢出合・・・梅花皮沢出合・・・飯豊山荘
 とにかく休み場の峰とそれからの飯豊山荘までの道のりが長かったです。急登の下りも危なく感じました。正直2度とここは通りたくありません。



 道の駅いいでに立ち寄り。右上は「いいで牛」の像ですが、何が何だか分からないですね。



 飯豊山荘の上の方の駐車場で車中泊して、翌朝6:15丸森尾根をスタート。秋になると明るくなるのが遅くなりますので、自ずと出発が遅れます。




 予報通り天候は思わしくなく、雨具を付けてのスタート。同じく車中泊してた東京の方と一緒になりしばし同行しましたが、ペースが合わず結局おいていかれました。花はミヤマママコナが盛りでした。




 急登続きの上、蒸し暑く体力消耗が激しかったです。バテると後半足が痙攣ぎみになっていたのが、森永ウイダーinタブレット塩分プラスを摂取するようになってから、それがなくなりました。夏場は特にオススメです。


 ミヤマホツツジはちょうど花が終わったところで、これから実をつけます。ミヤマアキノキリンソウは全行程を通じても、盛りと言っていいぐらい咲いてました。全体的に他の山域よりは花が遅いようです。


 標高約1,035mの夫婦清水で水分補給。プラティパスにも詰めました。ちょろちょろと流れるようで、意外と汲みやすかったです。


 山のスケールがハンパなく怖いぐらいです。


 ツルリンドウとヤマアジサイ。ヤマアジサイはガクがひっくり返ってました。


 花と葉はアキチョウジのような感じですが、がっしりした茎と枯れ姿からイヌヤマハッカだと思います。

PS;今日職場に生まれたばかりの子どもを連れてきた人がいましたが、名前は「りお」。オリンピックの影響もあったかしれないですけど、保育園は「りお」だらけという話も。
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