「・15のライフレッスンbyキューブラーロス」カテゴリーからの投稿です。
思い出してほしいのです。遊びとは悦楽のためだけに、悦楽をもたらす何かをする
事です。すべての境界を超越した愉楽を経験する事です。我々は性や人種や宗教や
年齢の相違とは全く無関係に、どんな人とでも遊ぶ事ができます。生物としての種
を超えた相手とさえ遊ぶ事ができます。ほとんどの人はペットと遊ぶ事から無上の
喜びを得ています。
遊びとは、外的に表現された内的な喜びの事です。笑い、歌、踊り、水泳、ハイキ
ング、料理、ランニング、ゲームなどなど、やって楽しい事はみんな遊びです。
遊びは身体にもいい影響を与えます。笑いや遊びがストレスを緩和し、エンドルフィ
ンの分泌を促すという事は、多くの研究で証明されています。笑ったり遊んだりし
た後に気分がよくなるのは、どうやらこの自家製の鎮痛剤兼気分高揚剤の作用がある
らしい。遊びによるエンドルフィンが人生にナチュラルハイをもたらしてくれるので
す。
仕事と遊びは必ずしも別の領域に属するものではありません。仕事の中に遊びを見い
だす事もできます。日々の仕事に楽しみを見いだす事ができれば、人生を楽に乗り越
えることもできます。ただ残念なのは、ともすれば目標達成主義に陥り、達成できな
いことに不幸を感じてしまいがちな人が少なくないことです。
仕事の中に遊びを求める人がいる一方で、遊びの中に仕事を見いだそうとする人もい
ます。しかし、それは容易な事ではありません。会社に行かずに、家の中でずっと妻
の傍に居るとしても、傍にながらパソコンに向って仕事をしているのでは、確かに夫
の肉体は傍にいても、夫の精神は傍にいるでしょうか?彼は遊んでいるのではなく、
ただ、環境を変えて仕事をしているだけなのです。
趣味とは、成果を気にすることなく純粋に楽しむためのものです。例えば家具を作る
人が趣味の人が、売るために家具を作れば、それはもう趣味とは言えなくなります。
それは仕事です。その事に気づかず、好きな活動を、純粋に楽しめないようなものに
歪めてしまう人が少なくありません。
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楽しくなければ遊びではありません。楽しいのであれば、そこに笑いをもたらします。
一日一笑、『笑う門には福来る』という諺もあります。。そして、「笑う角」には、「福」と
同時に「病気に打ち克つ活力」もやってきます。
しかし、この「遊び」がなかなか曲者です。多数の人たちが「遊び」と思う事が、ある人
にとっては「苦痛」になっていることがあります。例えば、「カラオケ」。好きな人も多いの
でしょうけれど、友だちや会社の付き合いで仕方なくという人もいますよね。お酒の席
があまり好きでない人もいるでしょう。私は、どちらも好きですが(笑)
みんなでバーベキューをするのが好きな人もいれば、独りでゆっくりと読書をするのが
好きな人もいるでしょう。みんなでワイワイ旅行に行くのが好きな人もいれば、回りを気に
せずに一人旅するのが好きな人もいるでしょう。
ですから、自分は何が好きなのか?何をしているときが楽しいのか?しっかりと認識
して、その時間を確保し、楽しい人生を送ってもらいたいものです。