●第4チャクラ
位置
胸の中心部
身体とのつながり
心臓、循環器系、肋骨、乳房、胸腺、肺、肩、腕、手、横隔膜。
感情・知性とのつながり
このチャクラは、感情面からの視点に共鳴する。知性よりも感情のほうが、人生の質をずっと大きく左右する。子どもの頃、私達は自分の状況に対し、さまざまな感情をもって反応する。愛、悲しみ、自信、希望、絶望、憎しみ、うらやみ、そして恐れ。大人になると、しっかりとした意識と慈しみの心をもって行動できるような、安定した内面の感情の状態を作り出すことが課題となる。
象徴的な意味・ものの見方とのつながり
他のどのチャクラよりも、第4チャクラは、「自分の手を離し、神にすべてを任せる」ことができるかどうかを決定する。そのエネルギーを使うと、私達は感情面での難題を、神なる計画の一部として受け入れることができる。その計画の意図とは、私たちの意識の進化である。感情的な痛みを手放し、過去の出来事が何故あのように起きたのかを追求しないようになると、私達は安らぎの状態に到達できる。しかし、この内面の安らぎを達成するには、許しを体現し、人間が勝手に決める、より低次元の正義の意識を手放さなければならい。
第4チャクラは、私たちの内面世界についての気持ちに焦点をあてる。自分の思考、アイデア、ものの見方やひらめきに対する気持ち、あるいは、自分の感情的なニーズにどれほどの注意を払うのか、といったようなこと。ここでの決意のレベルが、人と健全な関係を持つのに、重要な要素となる。
根源的な恐れ
寂しさ、決断、そして「心のままに進む」ことへの恐れ。自分を感情的に守りきれないのでは、という恐れ。感情的な弱さ、裏切りへの恐れ。第4チャクラのエネルギーがなくなると、嫉妬や反感、怒り、憎しみ、そして人や自分を許せないなどの状態がもたらされる。
根源的な強さ
愛、許しの心、慈愛、献身、ひらめき、希望、信頼、そして自分や人を癒す力。
聖なる心理
第4チャクラが人間のエネルギー系の中心なのは、「愛は神なる力」であるからだ。一般に知性や「理性的なエネルギー」のほうが感情のエネルギーよりすぐれているものと考えられているが、人間の身体と霊を動かしているの感情のエネルギーだ。その中でも、最も純粋なかたちの愛、無条件の愛は、神なる存在の本質であり、私たちを許し、祈りに応える無限の力を有している。私たちの心は、美と慈しみ、許し、そして愛を表現するようにできているのだ。これに反して行動することは、私たちの霊的な本質にそむくことなのである。私達は、愛を自由自在に表現できる人間として生まれてくるのではなく、一生をかけてそれを学んでいく。愛のエネルギーとは、純粋な力そのものだ。私達は、愛にどうしようもなく惹かれると同時に、萎縮してしまう。愛に突き動かされ、操られ、ひらめきを受け、癒され、そしてめちゃくちゃにされるものだ。愛は、身体、霊体の両方を動かす燃料なのである。人生で出会う困難は、それぞれが愛のある一面についてのレッスンだ。この困難にどういう態度で臨んだかは、私たちの細胞組織に記録される。人生の選択の結果が、身体に現れるという人生を私たちは生きているのである。
自己探求のためのチェックリスト
1 まだ癒す必要がある感情の記憶は何か。
2 人間関係で癒す必要があるのはどれか。
3 人や状況を操るのに心の傷を利用することはあるか。もしあるなら、それはどんなときか説明してみよう。
4 誰か他の人の心の傷に操られたことはあるか。またそういうことはまたあると思うか。そのようなかたちで支配されるのを防ぐために、どんな行動をとる用意があるか。
5 感情面で健全になることについて、何か恐れていることはあるか。
6 感情面で健全になることを、もはや親密な関係を必要としないことと関連付けて考えているか。
7 許しとはなんだと考えているか。
8 あなたがまだ許さねばならない人たちとは誰か。その人たちにかかわる痛みを手放すのを阻んでいるものは何か。
9 過去の行為で許しが必要なものは何か。あなたを許すように努力しているのは誰か。
10 健全で親密な関係とはどんなものだと思っているか。そのような関係に自分を開いていくのに、心の傷を利用するのをやめる気持ちがあるか。
●第5チャクラ
位置
喉
身体とのつながり
喉、甲状腺、気管、食道、上皮小体、視床下部、首の骨、口、顎、歯。
感情・知性とのつながり
第5チャクラは、選択というものがもつ力の本質を学んでいくなかで起きるさまざまな感情面、知性面での葛藤と通じ合う。すべての病気は第5チャクラとなんらかのかたちでつながりをもつ。選択は人生のあらゆる細部にまで存在するものであり、あらゆる病気についても同じことがいえるからだ。
象徴的な意味・ものの見方とのつながり
意志力のチャクラの象徴する課題とは、意志が成熟する過程を進んでいくということだ。まわりにあるすべてのもの、すべての人間が自分を支配する力をもっているという同族的な視点から、自分の命運を支配できるのは自分だけだという視点、そして真の権威とは神の意志と方向性を同じくすることになるという、最終的な視点へと進む過程だ。
根源的な恐れ
意志力にかかわる恐れは、すべてのチャクラにそれぞれ独自のものが存在する。自分の人生を支配する力をもてないこと、選択の力を後枝できないことを私たちは恐れている。はじめはまず自分の集団の中で、それから個人的な関係、仕事上の関係においてそれを恐れるようになる。そして今度は自分自身に対して支配力の及ばなくなることを恐れる。薬物、お金、権力に対して自分がコントロールできない状態になること、他の人の感情が自分の状態を左右してしまうことを恐れるのだ。そして対に私たちは神の意志を恐れるようになる。意志を高めようと一生懸命努力している人間にとって、選択のもつ力を神の手にゆだねるのは最大の難関だといえる。
根源的な強さ
信ずる心、自分について知ること、個人としての権限。何を決めるにしても、自分や人と約束したことはきちんと守れるという能力。
聖なる心理
第5チャクラは、選択とその結果を司る中心であり、霊的なカルマの中心だ。私たちのあらゆる選択、あらゆる思いや気持ちは力をもつ行為であり、生物学的にも社会的にも、個人的にも、そして環境にも、地球全体に対しても影響力をもつ。自分がどこに思いをはせようと自分もついていくのであり、このため個人としての責任には、自分のエネルギーの影響力も含まれるのである。もしも自分の行動がもたらすエネルギー的な結果を見られるとしたら、私たちは一体どんな選択をするだろうか?このときに必要な先見の明に対しては、「個人の意志を捨て、神なるものの意志に従うべし」という聖なる真理を守ることによってのみ近づくことができる。第5チャクラにある霊的な学びは、神なる存在の権威に信頼を寄せた人の意志による行動が、一番よい結果を作り出すということを教えてくれる。
自己探求のためのチェックリスト
1 「強い意志をもつ」とはどういうことか。
2 人生で自分の意志を支配する力をもっている人間は誰か。また、それはなぜか。
3 他の人をコントロールしようとすることはあるか。もしあるなら、誰を、何のためにコントロールする必要があるのか。
4 必要なときには、自分を正直に、心を開いて表現することができるか。もしできないなら、何故できないのか。
5 行動を起こすべき啓示を受けたとしたら、それを感じ取ることはできるか。
6 結果の「保証」のない啓示を信頼できるか。
7 神なるものからの啓示について、恐れていることは何か。
8 自分の計画を助ける目的で祈っているか、それとも「天が自分に命ずることをします」と言うことができるか。
9 自分の意志の力を失わせるものは何か。
10 変わらなければならないのがわかっていることについて、自分と「交渉」し、行動を起こすのを先延ばしつづけてはいないか。もしそうなら、それはどんな状況か、行動を起こしたくない理由は何かを明確にしてみよう。
●第6チャクラ
位置
額の中心
身体とのつながり
脳、神経系、脳下垂体、松果体、目、鼻、耳。
感情・知性とのつながり
第6チャクラは、知性体、つまり私たちの知性や心理的な性格とのつながりの役割をする。心理的な性格とは、知っていること、真実と信じていることの組み合わせであり、知性のエネルギーの中で生きつづける事実、恐れ、個人的な体験、そして記憶などが独自の形で組み合わされたもの。
象徴的な意味・ものの見方とのつながり
第6チャクラは、私たちを叡智へと導く学びが生まれるきっかけをつくる。人生の実体験と、自己を切り離し、物事を客観的に見る視点との両方を通して、私たちは叡智を身につけていく。象徴的にものを見る力というのも、一部はこの「自己を切り離す」という学びを意味している。つまり、「個人の精神」あるいは、探求をはじめたばかりで、自分に囚われがちな精神を超越した状態であり、「非個人的」な、開かれた心がもつ強さと洞察力へと導いてくれる精神状態のこと。
根源的な恐れ
内面に目を向け、自分の恐れを掘り出したがらない傾向。理性に曇りがある場合には、真理に対する恐れ。現実的でしっかりとした判断力に対する恐れ。他の人の助言に従うことや、自分を律することへの恐れ。自分の影の部分、それがもつ属性への恐れ。
根源的な強さ
知的な能力、技能。意識・無意識レベルの洞察を評価する能力。ひらめきを受ける力。創造的、直感的な理由によって行われる崇高な行為。心の知性。
聖なる心理
第6チャクラの聖なる真理は「真理のみ求めよ」。それは、常に真理と幻像の違いを探求するよう私たちに求める。この二つの力は、いつの瞬間も共存しているものだ。幻像と真理を振り分けるのは、脳というよりも精神そのものの役割である。脳は身体の挙動を司るが、精神はエネルギー体の挙動を司っている。エネルギー体とは、思考やものの見方と私たちの関係のことだ。脳は思考を行動へと変換する一種の「機器」だといえるが、ものを見る視点や意識を高めるといったような活動はすべて精神の特性だ。意識が高まっていくにつれ、状況についての主観的な見方から「自己を切り離す」ことや、真実と象徴的な意味を見てとることができるようになる。切り離すとは、恐れに突き動かされた自分の声を静めることを意味している。この自己を切り離すという内面の姿勢を手にすることができた者には、完成された自己意識があるため、外の世界が意識を支配するような影響力をもつことはない。このような明晰な精神、自己意識は、叡智の本質であり、第6チャクラの神なる力のひとつである。
自己探求のためのチェックリスト
1 他人の行動を悪く解釈してしまう原因となるような自分の信念は何か。
2 人との関係のなかで、繰り返し現れてくる否定的な行動パターンは何か。
3 自分から力を奪ってしまうようなものの見方、態度は何か。
4 自分で正しくないとわかっているのに、受け入れつづけている信念は何か。
5 あなたはすぐ審判を下してしまうほうか。もしそうなら、どんな状況、あるいは人間関係で、この傾向が一番よく現れてくるか。
6 悪い方向に向かう行動をとったとき、正当化するような言い訳をすることがあるか。
7 かつてない深遠な真理と直面し、自分がおびやかされる気がした体験はあるか。
8 自分の信念やものの見方で変えたいものは何か。それを変えようと決意できるか。
9 自分の人生を非個人的な見方で見ることに抵抗はないか。
10 覚醒した意識をもつ生き方を選んだ場合に起きる人生の変化を恐ろしいと感じるか。
●第7チャクラ
位置
頭頂部
身体とのつながり
第7チャクラは、人間の生命力が身体に入ってくるポイントである。この生命力は、大宇宙、神、あるいはタオからやって来て、人間のエネルギー系へと永遠に流れつづける。この力は身体、心、魂に滋養を与える。全身に、そして第6以下のチャクラすべてにそれは広がり、身体全体を第7チャクラと繋いでいる。第7チャクラのエネルギーは、神経系、筋肉系、そして皮膚など主要な身体系に影響を及ぼす。
感情・知性とのつながり
第7チャクラには、献身、ひらめきや予言などにかかわる思考、超越的な考え、それに神秘的なつながりなどを生み出す気が含まれている。
象徴的な意味・ものの見方とのつながり
第7チャクラは、最も純粋な神の恩寵のエネルギー(あるいはプラーナ)を包容している。このチャクラは祈りや瞑想で生み出されるエネルギーが蓄積される場所であり、象徴的な見方を可能にする力を保護する役目をもつ。霊的な洞察やビジョン、そして人間の日常意識をはるかに超越した直感などのエネルギーの中心でもあり、神秘的な領域、神なる存在と親密な関係をもつ意識の次元である。
根源的な恐れ
「魂の闇夜」など、霊的な問題にかかわる恐れ。霊の道で見捨てられることに対する恐れ。アイデンティティの喪失、人生やまわりの人々とのつながりの喪失に対する恐怖。
根源的な強さ
神なるものの存在を信じる心と、それが象徴するもの、たとえば内面の導き、癒しについての洞察、人間の日常的な恐れを超越できる信頼感。献身。
聖なる心理
第7チャクラのエネルギーは、すべてにおいて、神なる存在との親密なつながりを求めるよう私たちをつき動かしていく。このつながりをもちたいという霊的な欲求は、宗教への帰属を求めるのとはかなり異質なものだ。これに対し、霊性は、あくまで個人の体験であり、物質的な世界の恐れを手放して、神なる存在との関係を求めていくことだ。このチャクラの聖なる真理とは、「今という瞬間に生きよ」というものである。
自己探求のためのチェックリスト
1 これまでどんな疑問に対して、瞑想や祈りのときに導きを求めたか。
2 そのような疑問に対して、あなたが最も恐れる答えは何か。
3 神に感謝の気持ちを表すよりも、不平を言うことのほうが多いか。感謝するより、何か特定のことを求めて祈る傾向があるか。
4 特定の霊の道に身を捧げているか。もしそうでないなら、それを見つける必要性を感じているか。献身の対象として、何かを代用していたないか。もしそうなら、それをリストアップし、自分との関係を評価してみること。
5 自分の神のほうが、他の霊の道の伝統よりも本物だと信じているか。
6 苦しかった体験について、神が説明してくれるのを待っていないか。もしそうなら、その体験をリストアップしてみること。
7 神があなたの疑問に答え始めたら人生はどう変わるか。もしその答えが、「あなたの人生の今の時点では、答えのヒントになる洞察を与えるつもりは毛頭ない」というものだったら、人生はどう変わるか。また、その場合あなたはどうするか。
8 瞑想をはじめたのに、やめてしまったことはあるか。もしあれば、それをリストアップしてみる。
9 自分が守っていないとわかっている霊の道の真理はあるか。もしあれば、それをリストアップしてみる。
10 人生の変化の引き金になるかもしれないという理由で、神なる存在と今よりも親密な霊的関係をもつのを恐れてはいないか。
●日々の導きのヒント
聖なる真理を日々の導きのヒントに
一、すべてはひとつなり
二、互いを尊重すべし
三、自分を尊重すべし
四、愛は神なるものの力
五、個人の意志を捨て、神なるものの意志に従うべし
六、真理のみを求めよ
七、いまという瞬間に生きよ
瞑想
まずは、
一、自分に問いかける。「自分は『エネルギーを奪われて』いるか?もしそうなら、身体のその部分から気を奪っている恐れは何か?」深呼吸をして、意識的にその恐れから自分のエネルギーを切り離す。
二、各チャクラのエネルギー、または守護霊など、自分を守ってくれるエネルギーを呼び起こす。
三、そのチャクラのエネルギーの中に入るよう意識する。チャクラのある部分で活発になるエネルギーの活動はどんな性質のものかを感じ取るようにする。
続いて各チャクラに意識を向ける。
第1チャクラでは…自分がすべての生命とつながっていることを感じる。それから、自分が生きることに合意したこの人生を祝福し、人生を織りなしている血のつながりのある家族、そして広い意味での家族に祝福を与える。
第2チャクラでは…身体のこの部分から、創造する行為に向かって自分が放つエネルギーを感じとる。自分のエネルギーが汚染されている、つまり恐れや悪性思考に満ちていたら、自分の意図を見直すこと。人生で出会う人々は、誰もが神なる目的をもっていることを見るようにする。その神性がはっきりと見えなくなったら、自分を支配している幻を見通すことのできるエネルギーを与えてくれるように求める。
第3チャクラでは…尊厳と忍耐のエネルギーに焦点を合わせる。自分の行動規範をチェックし、どんなかたちであっても、自分自身の倫理規範を曲げたことがあるかどうか考えてみる。もしそれがあれば、尊厳の意義について瞑想し、自分の基準を守れるよう助けを求める。そして、自分の尊厳を尊重するということを本気で行う決意をする。
第4チャクラでは…愛と慈しみの心のエネルギーに焦点を合わせる。まわりの人間、そして自分自身に、どれだけ愛を与えているかを考える。とくに、許しという行為にある愛のエネルギーについて考えること。そして、自分をどれだけ大切にしているかを考える。
第5チャクラでは…あわれみ、審判のエネルギーに焦点を合わせ、ほかの人々、そして自分自身についてどう思っているか、その思考の質をチェックする。人に話した言葉を見直し、もし傷つけるような言葉を使っていたら、その相手に良いエネルギーを与える。もし偽りの言葉を口にしたならば、人を欺く行為をしたことを認め、偽りの行為の源である自分の内面の恐れが何かを調べる。その恐れに光がさすように願い、そのような悪性のパターンに従って行動しない勇気を与えてくれるように求める。
第6チャクラでは…神なる存在の叡智と理解のエネルギーに焦点を合わせ、日々の生き方はどうかを考えてみる。混乱をもたらしたり、恐れを感じるような状況について、自分と叡智と理解を与えてくれるよう願う。そして、誰もが人生に貢献するものを持っており、みな必ずその道へと導かれるということをあらためて思い起こす。人生の目的を見過ごすことなどありえないということを忘れないように。
第7チャクラでは…神なる存在との接点のエネルギーに焦点を合わせ、未清算の過去を意識して完結し、それを手放す。神のエネルギーが、心、身体、霊の中に入ってくるのに委ね、自分の存在そのものにそのエネルギーを吹き込む。
毎日行うこの瞑想で、自分の身体、心、そして霊の健康状態を調べてみる。この瞑想を使えば、身体と霊の健康状態を感じ取ることができるようになる。また、エネルギー系の中の力のバランスをもっとよく意識するのにも役立つ。
位置
胸の中心部
身体とのつながり
心臓、循環器系、肋骨、乳房、胸腺、肺、肩、腕、手、横隔膜。
感情・知性とのつながり
このチャクラは、感情面からの視点に共鳴する。知性よりも感情のほうが、人生の質をずっと大きく左右する。子どもの頃、私達は自分の状況に対し、さまざまな感情をもって反応する。愛、悲しみ、自信、希望、絶望、憎しみ、うらやみ、そして恐れ。大人になると、しっかりとした意識と慈しみの心をもって行動できるような、安定した内面の感情の状態を作り出すことが課題となる。
象徴的な意味・ものの見方とのつながり
他のどのチャクラよりも、第4チャクラは、「自分の手を離し、神にすべてを任せる」ことができるかどうかを決定する。そのエネルギーを使うと、私達は感情面での難題を、神なる計画の一部として受け入れることができる。その計画の意図とは、私たちの意識の進化である。感情的な痛みを手放し、過去の出来事が何故あのように起きたのかを追求しないようになると、私達は安らぎの状態に到達できる。しかし、この内面の安らぎを達成するには、許しを体現し、人間が勝手に決める、より低次元の正義の意識を手放さなければならい。
第4チャクラは、私たちの内面世界についての気持ちに焦点をあてる。自分の思考、アイデア、ものの見方やひらめきに対する気持ち、あるいは、自分の感情的なニーズにどれほどの注意を払うのか、といったようなこと。ここでの決意のレベルが、人と健全な関係を持つのに、重要な要素となる。
根源的な恐れ
寂しさ、決断、そして「心のままに進む」ことへの恐れ。自分を感情的に守りきれないのでは、という恐れ。感情的な弱さ、裏切りへの恐れ。第4チャクラのエネルギーがなくなると、嫉妬や反感、怒り、憎しみ、そして人や自分を許せないなどの状態がもたらされる。
根源的な強さ
愛、許しの心、慈愛、献身、ひらめき、希望、信頼、そして自分や人を癒す力。
聖なる心理
第4チャクラが人間のエネルギー系の中心なのは、「愛は神なる力」であるからだ。一般に知性や「理性的なエネルギー」のほうが感情のエネルギーよりすぐれているものと考えられているが、人間の身体と霊を動かしているの感情のエネルギーだ。その中でも、最も純粋なかたちの愛、無条件の愛は、神なる存在の本質であり、私たちを許し、祈りに応える無限の力を有している。私たちの心は、美と慈しみ、許し、そして愛を表現するようにできているのだ。これに反して行動することは、私たちの霊的な本質にそむくことなのである。私達は、愛を自由自在に表現できる人間として生まれてくるのではなく、一生をかけてそれを学んでいく。愛のエネルギーとは、純粋な力そのものだ。私達は、愛にどうしようもなく惹かれると同時に、萎縮してしまう。愛に突き動かされ、操られ、ひらめきを受け、癒され、そしてめちゃくちゃにされるものだ。愛は、身体、霊体の両方を動かす燃料なのである。人生で出会う困難は、それぞれが愛のある一面についてのレッスンだ。この困難にどういう態度で臨んだかは、私たちの細胞組織に記録される。人生の選択の結果が、身体に現れるという人生を私たちは生きているのである。
自己探求のためのチェックリスト
1 まだ癒す必要がある感情の記憶は何か。
2 人間関係で癒す必要があるのはどれか。
3 人や状況を操るのに心の傷を利用することはあるか。もしあるなら、それはどんなときか説明してみよう。
4 誰か他の人の心の傷に操られたことはあるか。またそういうことはまたあると思うか。そのようなかたちで支配されるのを防ぐために、どんな行動をとる用意があるか。
5 感情面で健全になることについて、何か恐れていることはあるか。
6 感情面で健全になることを、もはや親密な関係を必要としないことと関連付けて考えているか。
7 許しとはなんだと考えているか。
8 あなたがまだ許さねばならない人たちとは誰か。その人たちにかかわる痛みを手放すのを阻んでいるものは何か。
9 過去の行為で許しが必要なものは何か。あなたを許すように努力しているのは誰か。
10 健全で親密な関係とはどんなものだと思っているか。そのような関係に自分を開いていくのに、心の傷を利用するのをやめる気持ちがあるか。
●第5チャクラ
位置
喉
身体とのつながり
喉、甲状腺、気管、食道、上皮小体、視床下部、首の骨、口、顎、歯。
感情・知性とのつながり
第5チャクラは、選択というものがもつ力の本質を学んでいくなかで起きるさまざまな感情面、知性面での葛藤と通じ合う。すべての病気は第5チャクラとなんらかのかたちでつながりをもつ。選択は人生のあらゆる細部にまで存在するものであり、あらゆる病気についても同じことがいえるからだ。
象徴的な意味・ものの見方とのつながり
意志力のチャクラの象徴する課題とは、意志が成熟する過程を進んでいくということだ。まわりにあるすべてのもの、すべての人間が自分を支配する力をもっているという同族的な視点から、自分の命運を支配できるのは自分だけだという視点、そして真の権威とは神の意志と方向性を同じくすることになるという、最終的な視点へと進む過程だ。
根源的な恐れ
意志力にかかわる恐れは、すべてのチャクラにそれぞれ独自のものが存在する。自分の人生を支配する力をもてないこと、選択の力を後枝できないことを私たちは恐れている。はじめはまず自分の集団の中で、それから個人的な関係、仕事上の関係においてそれを恐れるようになる。そして今度は自分自身に対して支配力の及ばなくなることを恐れる。薬物、お金、権力に対して自分がコントロールできない状態になること、他の人の感情が自分の状態を左右してしまうことを恐れるのだ。そして対に私たちは神の意志を恐れるようになる。意志を高めようと一生懸命努力している人間にとって、選択のもつ力を神の手にゆだねるのは最大の難関だといえる。
根源的な強さ
信ずる心、自分について知ること、個人としての権限。何を決めるにしても、自分や人と約束したことはきちんと守れるという能力。
聖なる心理
第5チャクラは、選択とその結果を司る中心であり、霊的なカルマの中心だ。私たちのあらゆる選択、あらゆる思いや気持ちは力をもつ行為であり、生物学的にも社会的にも、個人的にも、そして環境にも、地球全体に対しても影響力をもつ。自分がどこに思いをはせようと自分もついていくのであり、このため個人としての責任には、自分のエネルギーの影響力も含まれるのである。もしも自分の行動がもたらすエネルギー的な結果を見られるとしたら、私たちは一体どんな選択をするだろうか?このときに必要な先見の明に対しては、「個人の意志を捨て、神なるものの意志に従うべし」という聖なる真理を守ることによってのみ近づくことができる。第5チャクラにある霊的な学びは、神なる存在の権威に信頼を寄せた人の意志による行動が、一番よい結果を作り出すということを教えてくれる。
自己探求のためのチェックリスト
1 「強い意志をもつ」とはどういうことか。
2 人生で自分の意志を支配する力をもっている人間は誰か。また、それはなぜか。
3 他の人をコントロールしようとすることはあるか。もしあるなら、誰を、何のためにコントロールする必要があるのか。
4 必要なときには、自分を正直に、心を開いて表現することができるか。もしできないなら、何故できないのか。
5 行動を起こすべき啓示を受けたとしたら、それを感じ取ることはできるか。
6 結果の「保証」のない啓示を信頼できるか。
7 神なるものからの啓示について、恐れていることは何か。
8 自分の計画を助ける目的で祈っているか、それとも「天が自分に命ずることをします」と言うことができるか。
9 自分の意志の力を失わせるものは何か。
10 変わらなければならないのがわかっていることについて、自分と「交渉」し、行動を起こすのを先延ばしつづけてはいないか。もしそうなら、それはどんな状況か、行動を起こしたくない理由は何かを明確にしてみよう。
●第6チャクラ
位置
額の中心
身体とのつながり
脳、神経系、脳下垂体、松果体、目、鼻、耳。
感情・知性とのつながり
第6チャクラは、知性体、つまり私たちの知性や心理的な性格とのつながりの役割をする。心理的な性格とは、知っていること、真実と信じていることの組み合わせであり、知性のエネルギーの中で生きつづける事実、恐れ、個人的な体験、そして記憶などが独自の形で組み合わされたもの。
象徴的な意味・ものの見方とのつながり
第6チャクラは、私たちを叡智へと導く学びが生まれるきっかけをつくる。人生の実体験と、自己を切り離し、物事を客観的に見る視点との両方を通して、私たちは叡智を身につけていく。象徴的にものを見る力というのも、一部はこの「自己を切り離す」という学びを意味している。つまり、「個人の精神」あるいは、探求をはじめたばかりで、自分に囚われがちな精神を超越した状態であり、「非個人的」な、開かれた心がもつ強さと洞察力へと導いてくれる精神状態のこと。
根源的な恐れ
内面に目を向け、自分の恐れを掘り出したがらない傾向。理性に曇りがある場合には、真理に対する恐れ。現実的でしっかりとした判断力に対する恐れ。他の人の助言に従うことや、自分を律することへの恐れ。自分の影の部分、それがもつ属性への恐れ。
根源的な強さ
知的な能力、技能。意識・無意識レベルの洞察を評価する能力。ひらめきを受ける力。創造的、直感的な理由によって行われる崇高な行為。心の知性。
聖なる心理
第6チャクラの聖なる真理は「真理のみ求めよ」。それは、常に真理と幻像の違いを探求するよう私たちに求める。この二つの力は、いつの瞬間も共存しているものだ。幻像と真理を振り分けるのは、脳というよりも精神そのものの役割である。脳は身体の挙動を司るが、精神はエネルギー体の挙動を司っている。エネルギー体とは、思考やものの見方と私たちの関係のことだ。脳は思考を行動へと変換する一種の「機器」だといえるが、ものを見る視点や意識を高めるといったような活動はすべて精神の特性だ。意識が高まっていくにつれ、状況についての主観的な見方から「自己を切り離す」ことや、真実と象徴的な意味を見てとることができるようになる。切り離すとは、恐れに突き動かされた自分の声を静めることを意味している。この自己を切り離すという内面の姿勢を手にすることができた者には、完成された自己意識があるため、外の世界が意識を支配するような影響力をもつことはない。このような明晰な精神、自己意識は、叡智の本質であり、第6チャクラの神なる力のひとつである。
自己探求のためのチェックリスト
1 他人の行動を悪く解釈してしまう原因となるような自分の信念は何か。
2 人との関係のなかで、繰り返し現れてくる否定的な行動パターンは何か。
3 自分から力を奪ってしまうようなものの見方、態度は何か。
4 自分で正しくないとわかっているのに、受け入れつづけている信念は何か。
5 あなたはすぐ審判を下してしまうほうか。もしそうなら、どんな状況、あるいは人間関係で、この傾向が一番よく現れてくるか。
6 悪い方向に向かう行動をとったとき、正当化するような言い訳をすることがあるか。
7 かつてない深遠な真理と直面し、自分がおびやかされる気がした体験はあるか。
8 自分の信念やものの見方で変えたいものは何か。それを変えようと決意できるか。
9 自分の人生を非個人的な見方で見ることに抵抗はないか。
10 覚醒した意識をもつ生き方を選んだ場合に起きる人生の変化を恐ろしいと感じるか。
●第7チャクラ
位置
頭頂部
身体とのつながり
第7チャクラは、人間の生命力が身体に入ってくるポイントである。この生命力は、大宇宙、神、あるいはタオからやって来て、人間のエネルギー系へと永遠に流れつづける。この力は身体、心、魂に滋養を与える。全身に、そして第6以下のチャクラすべてにそれは広がり、身体全体を第7チャクラと繋いでいる。第7チャクラのエネルギーは、神経系、筋肉系、そして皮膚など主要な身体系に影響を及ぼす。
感情・知性とのつながり
第7チャクラには、献身、ひらめきや予言などにかかわる思考、超越的な考え、それに神秘的なつながりなどを生み出す気が含まれている。
象徴的な意味・ものの見方とのつながり
第7チャクラは、最も純粋な神の恩寵のエネルギー(あるいはプラーナ)を包容している。このチャクラは祈りや瞑想で生み出されるエネルギーが蓄積される場所であり、象徴的な見方を可能にする力を保護する役目をもつ。霊的な洞察やビジョン、そして人間の日常意識をはるかに超越した直感などのエネルギーの中心でもあり、神秘的な領域、神なる存在と親密な関係をもつ意識の次元である。
根源的な恐れ
「魂の闇夜」など、霊的な問題にかかわる恐れ。霊の道で見捨てられることに対する恐れ。アイデンティティの喪失、人生やまわりの人々とのつながりの喪失に対する恐怖。
根源的な強さ
神なるものの存在を信じる心と、それが象徴するもの、たとえば内面の導き、癒しについての洞察、人間の日常的な恐れを超越できる信頼感。献身。
聖なる心理
第7チャクラのエネルギーは、すべてにおいて、神なる存在との親密なつながりを求めるよう私たちをつき動かしていく。このつながりをもちたいという霊的な欲求は、宗教への帰属を求めるのとはかなり異質なものだ。これに対し、霊性は、あくまで個人の体験であり、物質的な世界の恐れを手放して、神なる存在との関係を求めていくことだ。このチャクラの聖なる真理とは、「今という瞬間に生きよ」というものである。
自己探求のためのチェックリスト
1 これまでどんな疑問に対して、瞑想や祈りのときに導きを求めたか。
2 そのような疑問に対して、あなたが最も恐れる答えは何か。
3 神に感謝の気持ちを表すよりも、不平を言うことのほうが多いか。感謝するより、何か特定のことを求めて祈る傾向があるか。
4 特定の霊の道に身を捧げているか。もしそうでないなら、それを見つける必要性を感じているか。献身の対象として、何かを代用していたないか。もしそうなら、それをリストアップし、自分との関係を評価してみること。
5 自分の神のほうが、他の霊の道の伝統よりも本物だと信じているか。
6 苦しかった体験について、神が説明してくれるのを待っていないか。もしそうなら、その体験をリストアップしてみること。
7 神があなたの疑問に答え始めたら人生はどう変わるか。もしその答えが、「あなたの人生の今の時点では、答えのヒントになる洞察を与えるつもりは毛頭ない」というものだったら、人生はどう変わるか。また、その場合あなたはどうするか。
8 瞑想をはじめたのに、やめてしまったことはあるか。もしあれば、それをリストアップしてみる。
9 自分が守っていないとわかっている霊の道の真理はあるか。もしあれば、それをリストアップしてみる。
10 人生の変化の引き金になるかもしれないという理由で、神なる存在と今よりも親密な霊的関係をもつのを恐れてはいないか。
●日々の導きのヒント
聖なる真理を日々の導きのヒントに
一、すべてはひとつなり
二、互いを尊重すべし
三、自分を尊重すべし
四、愛は神なるものの力
五、個人の意志を捨て、神なるものの意志に従うべし
六、真理のみを求めよ
七、いまという瞬間に生きよ
瞑想
まずは、
一、自分に問いかける。「自分は『エネルギーを奪われて』いるか?もしそうなら、身体のその部分から気を奪っている恐れは何か?」深呼吸をして、意識的にその恐れから自分のエネルギーを切り離す。
二、各チャクラのエネルギー、または守護霊など、自分を守ってくれるエネルギーを呼び起こす。
三、そのチャクラのエネルギーの中に入るよう意識する。チャクラのある部分で活発になるエネルギーの活動はどんな性質のものかを感じ取るようにする。
続いて各チャクラに意識を向ける。
第1チャクラでは…自分がすべての生命とつながっていることを感じる。それから、自分が生きることに合意したこの人生を祝福し、人生を織りなしている血のつながりのある家族、そして広い意味での家族に祝福を与える。
第2チャクラでは…身体のこの部分から、創造する行為に向かって自分が放つエネルギーを感じとる。自分のエネルギーが汚染されている、つまり恐れや悪性思考に満ちていたら、自分の意図を見直すこと。人生で出会う人々は、誰もが神なる目的をもっていることを見るようにする。その神性がはっきりと見えなくなったら、自分を支配している幻を見通すことのできるエネルギーを与えてくれるように求める。
第3チャクラでは…尊厳と忍耐のエネルギーに焦点を合わせる。自分の行動規範をチェックし、どんなかたちであっても、自分自身の倫理規範を曲げたことがあるかどうか考えてみる。もしそれがあれば、尊厳の意義について瞑想し、自分の基準を守れるよう助けを求める。そして、自分の尊厳を尊重するということを本気で行う決意をする。
第4チャクラでは…愛と慈しみの心のエネルギーに焦点を合わせる。まわりの人間、そして自分自身に、どれだけ愛を与えているかを考える。とくに、許しという行為にある愛のエネルギーについて考えること。そして、自分をどれだけ大切にしているかを考える。
第5チャクラでは…あわれみ、審判のエネルギーに焦点を合わせ、ほかの人々、そして自分自身についてどう思っているか、その思考の質をチェックする。人に話した言葉を見直し、もし傷つけるような言葉を使っていたら、その相手に良いエネルギーを与える。もし偽りの言葉を口にしたならば、人を欺く行為をしたことを認め、偽りの行為の源である自分の内面の恐れが何かを調べる。その恐れに光がさすように願い、そのような悪性のパターンに従って行動しない勇気を与えてくれるように求める。
第6チャクラでは…神なる存在の叡智と理解のエネルギーに焦点を合わせ、日々の生き方はどうかを考えてみる。混乱をもたらしたり、恐れを感じるような状況について、自分と叡智と理解を与えてくれるよう願う。そして、誰もが人生に貢献するものを持っており、みな必ずその道へと導かれるということをあらためて思い起こす。人生の目的を見過ごすことなどありえないということを忘れないように。
第7チャクラでは…神なる存在との接点のエネルギーに焦点を合わせ、未清算の過去を意識して完結し、それを手放す。神のエネルギーが、心、身体、霊の中に入ってくるのに委ね、自分の存在そのものにそのエネルギーを吹き込む。
毎日行うこの瞑想で、自分の身体、心、そして霊の健康状態を調べてみる。この瞑想を使えば、身体と霊の健康状態を感じ取ることができるようになる。また、エネルギー系の中の力のバランスをもっとよく意識するのにも役立つ。