先日、テレビを見ていたら、腰痛の85%が原因不明だと話していました。
その番組の中で、10年以上原因不明の腰痛だった方が、日記を付けることで
2年ほどで腰痛がほぼ治ったと、紹介していました。
肉体的に問題のない腰痛の場合、心理的ストレスによる腰痛が疑われるわけ
ですが、その心理的ストレスを日記を書くことによって取り除いていくという手法
でした。
この日記は単に日々の出来事や思いを書いていくだけでなく、
1.一日の中で起きた嫌な出来事を左側に書く。
2.その出来事に対する思いや考え方を右側に書く。
と記していく。
すると、自分の思いや考え方に、ある程度の法則があることが分かる。
この中で、悪い思いや考え方が心理的ストレスを生み出していくのです
が、これらの思考回路の癖を端正していこうという療法を認知行動療法
というのだそうです。
漫然とした不安、取り越し苦労、また、悪いほうに先読みしている思考など
が心理的ストレスを生み出しているようですね。
番組では病院へ月に一度、その日記を持っていって患者さんと向き
あって、この思いや考え方は、こんな風にも考えられるね、こう思うこと
もできよね、など患者さんの半ば固定的になっている思考回路を少しずつ
解して変えることによって、心理的ストレスを減らし、腰痛もどんどんよくなって
いった例を取り上げていました。
この認知行動療法は、自分自身で行うことができるようです。
自分で自分の思い方、考え方の歪みを修正する二つの方法
⚫️最悪な状況でも大丈夫だと思えるまで考え尽くす。
番組では、友達と約束したのだがドタキャンするかも・・そして嫌われるんじゃないか
との心配事に対して、もし約束が果たせない状況になったとしても、ちゃんと謝って、
また約束すればいいなど、論理的に納得のいくまで考える手法を紹介していました。
私的には、命までとられるわけじゃない・・くらいに何事も考えれば、大抵の場合は、
気持ちは落ち着いてくると思いますね。ただし、命に関わる場合は、スピリチュアライズ
されるのがいちばんだと思うのですが・・・。
⚫️友人へのアドバイス法を考える。
自分自身を友人に置き換えてみると、違った方向からの思いや考え方ができる。
番組では、この番組に登場した医師の思っていること、番組で失敗したらどうしようと
不安に思うことに対して、思ってる事ほどたいしたことにならないよ、スタジオにくる
ことなんて滅多にないんだから緊張して当たり前だよ、仮に緊張して失敗したって、
医師免許を剥奪されることにはならないよ。二週間もすれば皆忘れるよ。などの例が
挙げられました。
主観的に思ったり、考えたりする事柄をいかに客観的に分析することができるか?
自己客観視を養っていけば良いようですよね。
しかし、中には自己客観視し過ぎて、ご自分を棚に上げている輩もおりますが・・・(笑
腰痛だけに限らず、心理的ストレスによる肉体的不調にも効果がありそうです。
今年に入って、片側顔面痙攣(フィジカル的には異常なし)で悩んでいる方や、
お孫さんが若ハゲで悩んでいる方や、不眠症の方などとお話する機会があったので
認知行動療法をお奨めしました。
しかし、まずは自分の感情としっかり対面、向き合わなければなりません。慣れる
までは結構しんどい作業かもしれませんね。。。。