1989年公開のアメリカ映画。W・P・キンセラの小説『シューレス・ジョー』が原作。
あらすじ
アイオワ州の田舎町に住むレイ・キンセラは農業でなんとか家計をやりくりする、
一見普通の貧乏農家。ただ、若い頃に父親と口論の末に家を飛び出し、以来父の生
涯に一度も顔を見る事も口をきく事すらもなかった事を心の隅で悔やんでいる。あ
る日の夕方、彼はトウモロコシ畑を歩いているとふと謎の声("If you build it,
he will come." = 「それを作れば、彼が来る」)を耳にする。その言葉から強い
力を感じ取った彼は家族の支持のもと、周囲の人々があざ笑うのをよそに、何かに
取り憑かれたように生活の糧であるトウモロコシ畑を切り開き、小さな野球場を作
り上げる。その後しばらく何も起きなかったが、ある日の晩、娘が夕闇に動く人影
を球場にみつける。そこにいたのは“ブラックソックス事件”で球界を永久追放さ
れ、失意のうちに生涯を終えた“シューレス”ジョー・ジャクソンだった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
随分昔にこの映画を見ましたが、いい映画だったという記憶だけで、すっかり忘れ
ていたのですが、最近テレビで放映されたのを録画していたので久々に見ました。
いや~、なかなかスピリチュアルな映画だったんですねー。
大よそのあらすじは、記憶していましたが、要所要所にスピリチュアルな場面が見
受けられました。
レイ・キンセラがトウモロコシ畑で、’それを作れば、彼がくる’という声をき
き、畑の一角に野球場のイメージを見ます。
声をきくことそのものの伝達ではなく、ある瞬間にインスピレーションやイマジネ
ーションが浮かぶようなことは、誰にでも起きていることです。そのサインを受け
取れるかどうかは、当人がどれだけそのサインが大切で大事なことであるかを認識
できるかにかかっています。
このサインは、この世に生まれる前に自分自身が用意したものかもしれませんし、
守護霊が誘導するためのものかもしれません。
だからこそ直感・第六感(インスピレーション・イマジネーション)は偶然な産物
なのではなく大切なものなのです。
レイ・キンセラが、その声に従い球場を作るわけですが、その行動によって顕幽両
界の魂たちが癒されていきます。
この世で生きる人たちーレイ・キンセラにとっては、父との確執を解消し、作家テ
レンス・マンは、向こうの世界へと招待されました。
あの世で生きる人たちー八百長疑惑で球界を追われたシューレス・ジョーをはじめ
とする8人の選手他に野球場を提供し、バッターボックスに立ちたかったグラハム
医師の夢を実現させました。
レイ・キンセラが作った野球場は、顕幽両界の住人にとって光り輝く道しるべとな
り、顕幽両界の多くの魂を癒し、因果律を促進していきました。
ほんの小さなサインに気がつき、そこへ導かれることの大切さをこの映画は教えて
くれています。あの世の人たちが、’ここは天国なのか?’と尋ねたのがとても印
象的でした。