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Math is fun ?

2009-03-30 | 教材研究

さて次年度から理科講師改め、数学・理科教員になります。

そのうち理科は10%程度なので、ほぼ数学の教員です。

数学は英語と並ぶ(教えられる方が)非常にキビシイ2大巨頭なのです。

つまり、自分で自分の手とあまたを動かさないと何にもならない教科なのです。

積み重ねが重要で、個々に対していったいどこから補修するべきなのか、

その辺が問題。

普通の四則演算はまだしも、+-の四則演算、カッコのはずし方・まとめ方、

平方・累乗の計算、そして中3ではやらない方程式の解の公式に続いていく…。

問題を解く楽しみを与えることが大事なんだろうとは思うのですが、

それを具体的にどうすればいいのか、思考錯誤は尽きないのです。

やりがいがあるとはいえ、しばらくはうまく行くはずもなく、

焦らずゆっくり進んで行くことにします。






自分の今想う気持ちを口ずさめ

2009-03-29 | 読書【未カテゴライズ】

「和漢朗詠集」(講談社学芸文庫)を購入。

値段は1550円+税。非常に高い。欲しかったので仕方がないです。

しかし、今まで一番高かった文庫は、

堀口大学「月下の一群」(講談社文芸文庫)の1650円+税。

まあ、世の中にはもっと高い文庫もあるので、

それがどうしたと言われればそれまでなのですが…。


古典をなぜ勉強するのか、と聞かれて

「一般教養」と答えて納得する時代ではないのかもしれませんが、

長い目で見たときに、本当に必要な情報を得るためには

たくさん物事を知っていること(その中には知識や経験も含めて)が

大切だなと思います。

ただ、数学の学ぶ目的になると、

中学は高校のための数学、

高校は大学のための数学というように

分からない人には雪だるま式につまらなさが増えていくだけのような気がします。

でも、高校で学ぶ内容は決まっているわけだからと正論をかざすのも、

何だかおかしいわけで、悩みは尽きないのであります。





時の扉、叩いて

2009-03-26 | 読書【未カテゴライズ】

久々に今月の新刊から、

米沢富美子「まず歩きだそう」(岩波ジュニア新書)

笹沢教一「ニッポンの恐竜」(集英社新書)

の2冊を購入。


前者は、年末年始にかけて読売新聞朝刊で集中連載されていた記事にも関連している

物理学者の自伝である。

編集部から女性物理学者と付けた方が分かりやすいからという理由でサブタイトルには

「女性物理学者として生きる」

とある。

まあ、読売新聞の連載を読んでいればそのサブタイトルはいらないと思いますが…。


修士以降定年まで、2ヶ月に1本ペースで論文を書いてきたというのだから、

ものすごい仕事量である。

仕事に対する配分が ①下調べ ②議論 ③論文化 を三等分というのは、

言うのは簡単ですが、中々難しいところ。

物理では問題設定を終えた段階でほぼ8割終わったようなものとよく言われますが

並外れた集中力と意志の継続力がなくては、こうはいかないです。


物性物理の詳しい内容そのものは、あまり書かれていませんが、

現代の科学者としてどう生きていくべきか、自伝という形で明確に示されている、と思います。

(ただ内情から読み取れるのは、困ったら論文の本数が決めている、という気が…)

人の生き方って、それぞれの矜持が積もり積もってできるものだと、

改めて思うのでした。


後者は、国立科学博物館と連動したかのような恐竜本の一冊。

日本国内の「恐竜の発見者」の紆余曲折について書かれている異色本。

日本の恐竜はドラえもんの影響でフタバスズキリュウのイメージが大きいのですが、

このフタバスズキリュウにしても、発見されてから学名が付き正式に登録されるまでは

30年以上もかかる長い道のりであったというのは驚きです。

今年は恐竜ブームがまたやって来るかもしれません。


*ジュニア新書は中高生にはちょっと難しいイメージがあったのですが、
最近のは少し平易になってきたかなという感じがします。敷居が高過ぎ
る印象は新装版になってだいぶ薄れてきたようです。



並べる順番

2009-03-22 | 本棚の整理

本棚の整理がようやく終わりました。

たぶん、この先、読まないだろうなという本(2年間本棚にあったもの)は

ダンボールの中へさようなら。

それから、本棚に並べる順番はアイウエオ順から出版社別にしました。

この方がやっぱり背表紙の色が揃ってきれいです。

岩波、中公(肌色)、文芸文庫などが並んできれい……

と軽くトリップしていますが、

読書そのものは、全然進まないのでした。




荒野、読了

2009-03-19 | 読書【読了】

桜庭一樹「荒野」(文芸春秋)を3時間程で読了。

ハードーカヴァーを被ったただのラノベでした。

これといったドラマやストーリーはなく、主人公「荒野」の微妙な成長が描かれている。

(森絵都「永遠の出口」をイメージすればおおよそあっているのでは…。)

この本は、話のテンポと細部を楽しむものなのだろうと思う。

直木賞受賞後第一作という触れ込みは置いといても、

この文体でいいのかな、という気がしないでもない。


ただ今のところ「私の男」、「ファミリーポートレイト」の2冊を読む気は全くしない。





本はほんとうに重い

2009-03-18 | 本棚の整理

増え続ける本の量に耐えられず、新しい本棚を買うことに。

今度こそ、文庫本専用。250冊入るヤツで1つ2000円。

耐久性にやや難ありですが、まあ何とかなるかな。

最近の問題は、教科書サイズの本が重くてかさばるということ。

捨てるに捨てられないこういう種類の本はどうすれば…。

資料になるかなと思ってはいるのですが、ほんと邪魔で邪魔で。

ダンボール箱に詰めるしか方法はないのか…。

う~ん。



サイエンスの入り口

2009-03-12 | 教材研究

今年度、物理を教えていた子が大学に受かった。

足りない点と努力は、少子化が救ってくれた、ってオイオイ…。

まあ、よかったネ。


さて、読書はポール・ド・クライフ「微生物の狩人 上」(岩波文庫)。

理科基礎でパスツールの実験が出てくるので参考にと思って読み始めたのですが、

科学伝記モノとしては、非常に読みやすく、

顕微鏡を作ったレーウェンフックから始まる微生物の狩人の歴史がおもしろいです。

(下巻は申し訳ないのですが知っている人がいないので、上巻で十分かな。)

しかし、物理や化学に比べて、生物学は歴史が浅いなと思う(これは明らかに偏見)。

宇宙論に関しては、サイモン・シンの「ビックバン宇宙論 上・下」(新潮社)もお薦めです。

非理系者に人気のサイモン・シンですが、

理系の人も十分、読んで楽しめると思います。

(でも、ちくま学芸文庫のラインナップと比べると天地ですが…)


そもそも、科学モノ(数学を含めて)の文庫は


ハヤカワ文庫
河出文庫
ちくま学芸文庫
岩波文庫 青900番代
朝日文庫
講談社学術文庫


などがありますが、いったい誰が買っているのか、という疑問はいつもある。

ベストセラーとは無縁(この辺、新書は違う)。

詳しく知りたければ、その分野の入門書や専門書に当たればいいということで、

一般市民には十分、入り口としての役割を果たしているということか。

とはいえ、値段的にも内容的にも相変わらず敷居は高い気がします。

(最近、1000円を越える文庫を買うのにほとんど抵抗がなくなって来てはいるのですが…)

手軽な新書が万人に受けるのは、納得がいく分、どこか悔しいです。






秋期限定栗きんとん事件、読了

2009-03-10 | 読書【読了】

上巻に続き、待ちに待った

米澤穂信「秋期限定栗きんとん事件 下」(創元推理文庫)を

また1時間ちょっとで読了。

(ちなみに、最終ページをフライングしないで読む方がよいですよ)

春期・夏期と2冊の内容を忘れていた人はかならず、読み返したくなると思います。

それぐらい、この「小市民」の描きたかったものが何なのかが、

上巻から下巻の流れの中でよ~やく見えてきます。

小市民シリーズの、「小市民」の意味合いがよく分かった上・下巻でした。

結末もしっかりハッピーエンド。でもそうでもない部分を含みながら、

おそらく最終巻である「冬期~」に続くのでしょう。

前作・前々作を読み返して見ると新しい発見がありそうです。

ミステリー的には、相変わらずよくわかりませんが、

犯人は、たぶんそうだろうなと、思ったとおりだったので、今回は簡単なのかな?





南の大陸の夜明け

2009-03-10 | 読書【未カテゴライズ】

シベリア本を読むつもりが気付いたら

南極第一次越冬隊、隊長の書いた西堀栄三郎「南極越冬記」(岩波新書)を読了してました。

南極はあの犬のイメージが強いわけですが、いったいどんな犬なのかと思っていたら、

樺太犬(英:サハリンハスキー)だそうです。

生き残っていたタロとジロのうち、ジロは上野の国立科学博物館で剥製になってます。

(結構でっかい犬でした。寒いところではあれぐらいの毛と肉がないとね。)

(科博にはニホンオオカミの剥製もあります。ちょっと大きな野犬にしか見えないけど。)

本の内容は、道具や器具がない(届いていない)なか奮闘する観測者たちの姿や

隊長としてどうやって10人を率いていくかが読み所です。

日本の初めての越冬に対する計画の不備・不満が連ねられ、

第二次越冬隊そのものの失敗に対する思いなど、

科学者とそれを取り巻くプロジェクトとの温度差のようなものを感じました。

言及されていた白瀬 矗「白瀬矗 私の南極探検記」(日本図書センター)も

興味を引かれました。図書館で借りてきたいと思います。





自分のことばかりでは…ネ。

2009-03-07 | 本棚の整理

さて、気付いたら3月でした。

ほんと、時が経つのは早いな…。

卒業式も終わり、また新たな年度がはじまるのです。


今年入って、すでに50冊以上も買ってしまったがために、

本棚はパンク状態。

整理しても入りません。

定額給付金で新しい本棚を買おうかどうか迷う始末。

といっても、部屋に置く場所はなし。

未読本を少々、箱詰めにでもしますか。