goo blog サービス終了のお知らせ 

火星ダーク・バラード、読了

2009-01-31 | 読書【SF】

上田早夕里「火星ダーク・バラード」(ハルキ文庫)を一気読み。

久々に土曜の午後を使って読みました500p。

直前に読んだ「ゼウスの檻」(角川春樹事務所)がこのお話の延長線上にある話なので、

火星の設定には何の違和感もなく、するするストーリーに吸い込まれて、

ぐいぐいページをめくりました。

おっさんと女の子のハード・ボイルドというので

梶尾真治の「サラマンダー殲滅」のような感じかな、と思って読んでいたのですが、

まあそんな感じで間違いなしでした。

ただ、主人公やヒロインの境遇、刑事モノということで

どうしても映画「ブレードランナー」…が最初から最後まで頭から離れず。

ある意味まんまなので、イメージは得易かったのではないでしょうか。

ただオチ(終着点)は何だか納得がいくようないかないような。

この辺は、単行本と読み比べる必要があります。



さて、お次は本棚の未読本から(何せ去年200冊以上買ってしまったので…)か

サイモン・シンの著作3冊のどれかにするか。

明日、本屋に行ってから決めます。

--------------------------------------------------------------------------
追記(09/02/07)
図書館で単行本版をペラペラとめくって読みました。
こっちは主人公の年齢が30歳であること。
(文庫版を読み終えた後なので)
その設定自体が中途半端な感じがします。
文庫化による大幅な改稿によって、
年齢を引き上げた分、終着点がより明確になり、
読後感がシャープになったような気がします。
(2人の関係が現実的であるとかそういうことは全く抜きにして)
そのエンドが良いかどうかは読者まかせではあります…。





その宇宙に眠れ

2009-01-25 | 読書【SF】


とりあえず新刊情報メモ。

来月、穂村弘「現実入門」(光文社文庫)
   米澤穂信「秋期限定~ 上」(創元推理文庫)

来月以降 
   魯迅「阿Q正伝ほか」(光文社古典新訳文庫)
   米澤穂信「秋期限定~ 下」(創元推理文庫)
   

今月の光文社文庫の新刊、上田早夕里「魚舟・獣舟」をようやくゲット。

本屋を4つほど梯子したのですが、

どうも光文社文庫は初版部数がタイトルによって桁で違うのか、全く見当たらず。

久々に新刊の帯に“SF”の文字を見ただけに、複雑な心境。

収録作の元である異形コレクションは、その“SF”のカテゴリーなんでしょうか?

「進化論」や「ロボットの夜」あたりはそんなタイトルのような気も…。


さて読書はその前の前の「ゼウスの檻」(角川春樹事務所)ですでに苦戦中。

書きたいことは分かるのですが、話のテンポが遅くて…。

と思ったら100p以降、話が動き出し、後半は一気読みでした。

(ただ、オチは何だかな。“ラウンド”という設定そのものが…う~ん。)

その後は、「火星ダーク・バラード」(ハルキ文庫)の予定ですが、

単行本を先に借りて来た方がよさそうです。





センター09数ⅠA

2009-01-20 | 教材研究

気分転換に解いた数学ⅠAについて。

間違えたのは確率の一問目。

組み合わせが減っていくのを不思議に思っていたら案の定、

足していかなければならないダメでした。簡単にひっかかてしまった。

あと、三角比も苦手。

たぶん、難しく考えすぎてしまうのと、

ひらめきがないと図形問題は解けないという思い込みがあるため。

まあ、そんなに今年の図形は難しくなかったと思います。

必要十分条件も間違えた。これは意味がよくわからないまま解いていたので…。

相変わらず、90点以上を取るのは数ⅡBより難しいなと感じた数ⅠAでした。




センター化学09

2009-01-20 | 教材研究

一日空きましたが、化学です。

基本的な問題が多く、昨年よりだいぶ簡単になった印象。

ふつうにやっていれば80点は取れるはず。

(私は、大問1(小問集合)と大問4(有機化合物)をいつも間違えます)

今年の物理と同じで「1秒間に1C流れるときの電流を1Aとする」

ということを知らないと電気のところはちょっときびしいかな。

あと弱酸としてよくでる炭酸水素ナトリウムは、今回はひっかけ、反応せず。




センター理B09

2009-01-18 | 教材研究

つぎに、さくっとセンター理科総合Bを解いてみました。

4問も間違えてしまった(84点)。

がっくり。以下不覚にも間違えてしまった問題の解説。


1-6 バナナにだまされた。実験の条件に最も関係ないものを選ばなくては。

3-1 クロレラは植物なので動物は食わない。ひっかかってしまった。

3-4 ゾウリムシは単細胞生物というのにひっかかってしまった。

4-1 季節変化を除いてトレンドを読むとC > B > Aなのですが、
   最大・最小で見るとB > C > Aであり、Bが赤道で、Cが北半球と分かる。
   ただ、南緯10度と北緯20度の二酸化炭素の変動差の原因となるという
   太陽と生命活動についてが本文中に具体的に何も書いていない気がするが…。

さて、全体の印象はえらく地学が多くなったなという感じです。

正誤問題の選択肢が多すぎて、時間がかかってめんどくさいです。

といっても、知識は相変わらずいらない問題が多いです。

地震については日頃よく耳にするし、進化についても常識問題ばかり。

生物分野が激変したのが気になります。

でも、一月ほど前に予想したとおり、

今回、“太陽放射と地球放射”と“地震”が出たので

良かったです。


次は化学ですが、頭が痛くなって来たので明日にします。




センター物理09

2009-01-18 | 教材研究

まず、今年のセンター物理を解いてみました。

昨年並とありますが、典型的な問題が多く簡単になった気がします。


第1問 小問集合 7題あります。

1-1と1-2 摩擦のある場合の加速度と距離の関係。非常に典型的な問題。
 
1-3 たぶん一番難しい。抵抗は c > a > b の順に小さくなる。
   ハンドルの重い軽いはたぶん、仕事のことをいいたいので、
   ハンドルのかたさは電流量に比例する。

1-4 これも非常に典型的な問題。糸の張力Tを持ち出さなくてもmgtanθは求まる。

1-5 空気に対する水の屈折率nがひっかけ。
   といってもnをそのまま計算すれば答えがでないので、
   途中で逆数にしないと、と気付くはず。これも非常に典型的な問題。

1-6 開口端補正か。と思ったら何も関係なし。これも非常に典型的な問題。

1-7 電力[W]と電力量[J]の関係が分からなくても解ける。
   計算がめんどくさい。

第2問 “本格的?な”静電気の問題

2-1~2-3 これは間違えてはいけない解説不要の非常に典型的な問題。

2-4 悪問。電気量1Cは、電流1Aが1秒間に運ぶ電気量のこと。
   これは物理Ⅰの範囲外という気がする。(載ってない教科書もあるはず)

2-5 単なる比の問題。簡単。

第3問 音波と光

3-1 速さ=距離/時間を使って,文字で置き換えるだけの問題。

3-2 定常波の波長がもとの波の半分になることを問うだけの問題。簡単。

3-3 ドップラーの問題。
   音源が観測者に近づく場合のみがデフォルトで、
   観測者が音源に近づく場合などは“参考”ではないのか?
   という気がする問題。

3-4 θを求める問題。計算する前からたぶん30°だろうなと思ったら案の定。
   何だかな~の一問。

3-5 これも典型的な問題。選択肢そのものに出題者の迷いを感じる一問。

第4問 力のモーメント、力のつりあい、熱力学

4-1 難しいものを期待したら、バネの伸びはどちらもd !!
   力のつりあいを求めるだけの昨年と全く同じ、簡単すぎる一問目。

4-2 ばねのもつ弾性エネルギーの問題。ただ割ればいいんじゃないかな。

4-3 重心の位置~。と思ったけどP点における力のモーメントを計算して終了。

4-4 この問題と次の問題が今年一番難しいと思うが、
   この手の単振動を体験しているものには朝飯前。

4-5 浮きの質量をmと勘違いしそうではある。
   運動方程式を立てて、4-4の答を使って消去すればよい。

4-6 熱力学TAとTCの関係も見ないと答えがでない。

4-7 太字で書いてあるとおり、外部に仕事をする = 膨張するときを正とする。


大問を解く順序は4→3→2→1でよいのではないでしょうか。

典型的な問題が多く、変な創作問題が少なかった気がします。

そういう意味では日頃から勉強してきたことをしっかり発揮できれば、

80点以上は堅いのではないでしょうか。


さて、次は理科総合Bを解いてみることにします。





人は簡単に言うのだけれど

2009-01-14 | 読書【未カテゴライズ】

ポール・ブルックス(上遠恵子訳)「レイチェル・カーソン」(新潮文庫)を読む。

レイチェル・カーソンは2007年生誕100年だそうで、

そのとき復刊文庫化されて買い忘れていた伝記本です。

とはいえ、途中に3部作や手紙、雑誌掲載ものが入るため、

構成は伝記というより著作+解説になっています。

ただ「潮風の下で」「われらをめぐる海」「海辺」の3部作は

訳ではなく原著に当たる方が適切である、という感じが否めない。

内容は、書かれた当時の最新データを用いて書いてあるとはいえ、

1950年代であり、読むに耐えない部分は多少あるのかもしれません。

大事なのは姿勢であり、自然に対する見方ということでしょう。

その点では、最初のエッセイ「海のなか」が一番良かったという感じがします。

そういえば「沈黙の春」は、昔挫折した記憶があります。

今になれば少しは読めると思いますが、

「センス・オブ・ワンダー」ともども、単行本を当たる予定です。

(版権の関係なのでしょうが、著作の5冊が一つの出版社から出ていないのは気になります。)


公害問題も環境問題と言葉を置き換えてしまえば、

どこかクリーンなイメージがするのはなぜでしょうか?

(“象牙の塔”として見ているのは誰なのか)

真実はもっと泥臭く、人間の嫌な面を見ないで済むはずがないことを

忘れてはならない。







[データで見る③]天気図

2009-01-05 | 教材研究

久々のまじめな教材研究です。

今回は、GMTを使っての「天気図」です。


「天気図」といえば、風向・風力・気温・気圧といった観測データを

まず描くことからから始まります。

私もラジオで流れる音声を聞き取り、天気図に書き込んでいったことを覚えています。

(中学生の頃です。これで天気や気象に興味を持つ人が多いのではないでしょうか)

今は、ラジオで聞く必要はない時代なので、

インターネットから簡単に誰でもデータを得ることができます。

気象通報(気象庁

(まあ、ラジオで聞いた方が良いとは思いますが…)

さて、データは今年の1月1日の昼の12時を使用しました。

ただし、問題は観測所の正確な位置情報がどうも見当たらないのです。

理科年表や他の観測所データから国内の観測所の位置はおおよそ検討がつくのですが、

海外、ロシア・中国は地名・位置すらよくわかりません。

(この点では自分で0から描くよりも本屋さんで売っている天気図を使った方が良いです。)

調べが付いた点のみを、GMTを使って表示してみました。



実際にはもう少し、データは多いです。

でも、これでは天気図は描けません。

次に、低気圧・高気圧・等圧線の位置データを加えてみると

それらしい図ができます。



さて、あとはこの図でうまく等圧線を繋いで描けばよいのですが、

ここはsurfaceを使って適当に繋いでみます。



大体は描けていると思うのですが、微妙なところもあります。

さて、あと気温や風の情報を加えてみるともっと良い天気図になるのですが、

データの加工がめんどくさいので、今日はここまでです。


--------------------------------------------------------------------------------
参考までにGMTのスクリプト

ポーラステレオグラム(図法)

pscoast -R116/12/188/42r -JS140/90/15c -Ba10g2WeSn -P -K -W0.2p/0/0/0 -G128/128/128 -Di > ***.ps





遠きアラスカ

2009-01-03 | 読書【未カテゴライズ】

coyote09年1月号の星野道夫特集を読む。

星野道夫、アラスカ、ジャック・ロンドン、池澤夏樹

とキーワードを並べると読まなくても何となく分かるような特集です。

1冊1400円+税。正直、高いです。

載っている広告でどういうヒトが読む雑誌なのかは分かりますが、高いです。


その中の本の紹介で

大庭みな子「三匹の蟹」(講談社文芸文庫)
ジャック・ロンドン「野性の呼び声」(光文社古典新訳文庫)
「中谷宇吉郎紀行集 アラスカの氷河」(岩波文庫)

の3つが気になりました。


それから、「三匹の蟹」を即購入。

帰ってから、表題作をさらっと読んでみました。

途中の会話の羅列に少しひっかかりを感じながらも

(倉橋由美子を読んでいたので、こういった会話には慣れがあったみたいです。)

時代背景を含めて、おもしろかったです。

「野性の呼び声」はすでに購入済み。近いうちに読みたいです。

「アラスカの氷河」は大学の時に出たのは記憶にあるのですが、

最近見ないけど健在なのでしょうか?