
大原まり子(1990)『ハイブリッド・チャイルド』(早川書房)を再々読中。
ハードカヴァー1800円(税込み)がちょっと時代を感じるお値段。
著作中で最長の『アクアプラネット』収録の連作集。傑作です。
他に言うことはありません。
ちなみに、同著(1994)『戦争を演じた神々たち』(アスペクト)も傑作です。
以下、いつも通り関係のない話が続く…。
教採の勉強も大詰めです。全国行脚されている方、ご苦労様です。
一般教養はいいとしても、教職教養、そして専門教養。
全然、勉強が追いついていません…(そのため、GMTの連載は、お休み中です)。
受かるのに何年もかかるのが、分かる気がします。
先週、芥川賞・直木賞が発表されました。特別コメントはなし。
いつも通り、バックに出版社の影がチラつく。本に関して、今年の夏は、不作?。
今のところ何~も買う予定なしです。これから、何でしょうか?
最近、思う事は、これまでの10年間とこの先の10年について。
10年という単位は、振り返るのにはちょうどいい年月だと思うようになった。
というのは、大学に入った頃は、1年1年ちゃんと数えることができたのに、
最近は、1年単位で物事を思い出せなくなっている自分がいる。
忘れっぽいとか、そういう事ももちろんあるけれど、1日1日がどこかで加速している。
もちろん、瞬間の、感覚的にはゆっくりと遅いのだけれど。
全体の流れとして、びゅんびゅん加速している。そんな感じ。
(季節の変化に身体が追い着いていないだけかもしれません)
漠然とした不安があるわけではなく、むしろいつものように何も感じない、
考えていないまま、この先の10年の事を思う。
これからいろんな人がいなくなったり、死んだりしていくけど、
つらいなとかしんどいなって心が感じるだけで、それだけでいいことにして
過ぎ去って行く自分を見つけるのが、とても怖い。
生きることは、厳しいのだけど、厳しさだけで、この先10年を生きるのは、
どこか本末転倒な話に聞こえないか?
いつもその場の勝ち負けを人は気にするのだけど、10年そしてその先も、
そういった観念に囚われている自分を振り返った時に、嫌な人間になったと思うのだろう。
ある観念に言葉を与えれば、そこから自分が生まれる。
けれど、交雑なくして、新しいものは生まれない。
他者と自己の理解を進めるためには、ふたりないし3人のかたちが必要、…なのかもしれない。