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夏の読書が始まる

2006-07-28 | 読書【未カテゴライズ】

図書館から、ほしおさなえ『ヘビイチゴ・サナトリウム』(東京創元社)、村上春樹『東京奇譚集』(新潮社)、山田詠美『風味絶佳』(文芸春秋)を借りる。本屋で、『第十一の予言』(角川文庫)を購入。明日からの休みに備える。
そろそろ梅雨明け。8月に入るか入らないか、微妙なところを推移中。

雲の上はいつも晴れ

2006-07-21 | 読書【未カテゴライズ】

天候は、運に左右するのか?
わたしの場合は…する。
明日は、マークが付いているので、ダメな予感。
でも、逆に開き直ってしまえば、いいのだ(と思う)。
なので、今日はもう寝ます。明日に備えて。
隣の県で受ける後輩ちゃんもガンバるのだ。
何を?って、教採に決まってるじゃないですか…

decade ago, decade from now

2006-07-17 | 読書【SF】

大原まり子(1990)『ハイブリッド・チャイルド』(早川書房)を再々読中。

ハードカヴァー1800円(税込み)がちょっと時代を感じるお値段。

著作中で最長の『アクアプラネット』収録の連作集。傑作です

他に言うことはありません。

ちなみに、同著(1994)『戦争を演じた神々たち』(アスペクト)も傑作です


以下、いつも通り関係のない話が続く…。


教採の勉強も大詰めです。全国行脚されている方、ご苦労様です。
一般教養はいいとしても、教職教養、そして専門教養。
全然、勉強が追いついていません…(そのため、GMTの連載は、お休み中です)。
受かるのに何年もかかるのが、分かる気がします。

先週、芥川賞・直木賞が発表されました。特別コメントはなし。
いつも通り、バックに出版社の影がチラつく。本に関して、今年の夏は、不作?。
今のところ何~も買う予定なしです。これから、何でしょうか?


最近、思う事は、これまでの10年間とこの先の10年について。

10年という単位は、振り返るのにはちょうどいい年月だと思うようになった。

というのは、大学に入った頃は、1年1年ちゃんと数えることができたのに、

最近は、1年単位で物事を思い出せなくなっている自分がいる。

忘れっぽいとか、そういう事ももちろんあるけれど、1日1日がどこかで加速している。

もちろん、瞬間の、感覚的にはゆっくりと遅いのだけれど。

全体の流れとして、びゅんびゅん加速している。そんな感じ。

(季節の変化に身体が追い着いていないだけかもしれません)

漠然とした不安があるわけではなく、むしろいつものように何も感じない、

考えていないまま、この先の10年の事を思う。

これからいろんな人がいなくなったり、死んだりしていくけど、

つらいなとかしんどいなって心が感じるだけで、それだけでいいことにして

過ぎ去って行く自分を見つけるのが、とても怖い。

生きることは、厳しいのだけど、厳しさだけで、この先10年を生きるのは、

どこか本末転倒な話に聞こえないか?

いつもその場の勝ち負けを人は気にするのだけど、10年そしてその先も、

そういった観念に囚われている自分を振り返った時に、嫌な人間になったと思うのだろう。

ある観念に言葉を与えれば、そこから自分が生まれる。

けれど、交雑なくして、新しいものは生まれない。

他者と自己の理解を進めるためには、ふたりないし3人のかたちが必要、…なのかもしれない。




湿度100%とスコール

2006-07-01 | 読書【未カテゴライズ】

 7月です。蒸し暑いです。今週は、セミの声を早くも聞きました。さて、先月の新刊を今日まとめ買いしました。と言っても全部文庫本ですけど。

1冊目は、三田誠広『永遠の放課後』(集英社文庫)。
三田誠広と言えば『いちご同盟』(集英社文庫)が思い出されます。中学校の国語の教科書に載っていたので、知っている人も多いのではないでしょうか。ただ、この青春路線で書き続けるというのは、やはり難しく、その後は事実上の続編である『春のソナタ』(集英社文庫)があるだけでした。それが、今回文庫書き下ろしという形で、出ました。主人公、親友とその恋人の3人という設計は、変わらないものを感じさせるものの、お話としては、弱いかなと。登場人物たちの3つのリングが徐々にリンクして、時の流れを伴って主人公にのしかかりますが、はっきり言って軽いです(おそらく意識して軽くしているのだろうと思います)。うじうじ悩むシーンは少なく、テンポよく進んでいくのが、今時を意識しているのでしょうか?青春3部作で売り出すようですが、むしろ作家の書いた時の年齢を考えないと、ちゃんと読むことはできないです。

2冊目は、森絵都『ダイブ 上・下』(角川文庫)。
買うつもりはなかったのですが、誘惑に負けました。角川の文庫に入って幸せなのかどうか全く以って不明です。夏~夏~なつ~を感じるスポコン小説。でも、上・下巻にそれぞれ別の解説が付くなんて、アホのする事と思いませんか?
3冊目は、キャプテン・フューチャーの合本第10巻(創元SF文庫)。
発売延期が伸びに伸び、漸く出版されました。残るはあと一冊のみ。

米澤穂信『さよなら妖精』(創元推理文庫)は見当たらず。
梶尾真治『きみがいた時間 ぼくがいく時間』(朝日ソノラマ)は、買わず。表題書き下ろし以外、ほとんど再録。これを買えといわれても…。表紙は加藤龍勇でいいんですけどね、う~ん。


そう言えば、『恒例の夏の100冊に物申すぞ』ですが、

*新潮社は不動のラインナップ、前から言っているようにもっと入れ替えがあった方が新鮮なのでは?硬い硬すぎるよ、新潮文庫。もうあのパンダには惑わされないぞ。
*角川と集英社は、新刊ばかりで別に夏休みに読まなくても…という本が多い。タイアップなしで勝負することは別に恥ずかしくないぞ。カエルとかのキャラクターものに走った角川よ、いったんその路線に入ったらしばらくは抜け出せないぞ。集英社よ、もっと昔の作品を復活させる努力をするのだ、重版が全然かかってないぞ。

各社、特色を出したいのか出したくないのか、全く以って何がしたいのか分からないです。ライトノベルズ100冊とか、分野を絞った方が、売れるかも…。夏の100冊で括るには、どう考えても無理があるぞ、売り場のスペースも考えて下さい、ほんと邪魔です。混乱を招くだけの夏の100冊。100冊あっても欲しい本一冊もないぞ。あと、いい加減、販促用プレゼントにはもう釣られないぞ。