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本の一冊の値段・価値

2006-11-24 | 読書【未カテゴライズ】
 作家の灰谷健次郎さんがお亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。

 さて、ようやく実験partのTAが終了しました。1年生に標準偏差の求め方などを伝授しました。後は、powerpointで発表して、レポートにまとめるそうです(わたしがやるわけではありません)。今度は、レポートの書き方を指南しないといけないようです。うーん、めんどくさい。


 それで本の話ですが、今日は久々に新古書店で大量購入。以下、そのリスト。

 佐藤多佳子「サマータイム」(新潮文庫)
 大槻ケンジ「行きそうで行かないとこへ行こう」(新潮文庫)
 大槻ケンジ「オーケンののほほんと熱い国へ行く」(新潮文庫)
 灰谷健次郎「灰谷健次郎の保育園日記」(新潮文庫)
 三浦綾子「それでも明日は来る」(新潮文庫)
 柳美里「魚が見た夢」(新潮文庫)
 瀬名秀明「ハートのタイムマシン!」(角川文庫)
 川上弘美「あるようなないような」(中央公論新社)
 ポール・オースター「幽霊たち」(新潮社)

最初と最後以外は、すべてエッセイ集です。あと「よつばと!」も第一巻だけ買ってしまいました。これを併せて全十冊で1500円。最近安くなったとはいえ、新刊でハードカバー1冊がこのくらいしますので、新古書店の存在自体が本の売れない大きな原因の一つなんでしょう。昨日と今日のNHKの朝の連ドラでも言っていた、本(雑誌)を作る側の気持ちを考えると、複雑な気持ちになります。

今年、読んだ本リストをそろそろ作り出さないといけないと思っているのですが、最近、かなり記憶喪失気味なので、正確思い出せるかどうか、疑問です。

ブルーバックス?レッドバックス?

2006-11-22 | 教材研究
 ゼミ発表が近いので、文献文献、英語漬けの毎日。有終の美を飾りたいと思います。

 今日、ブルーバックスを講談社のHPでチェックしていると、本の内容が著作権に引っかかっているので絶版・回収しました、というお知らせが。タイトル的に、たしかにちょっとあれなんですけどね。それで、大学の図書館に行くと、なぜかありました2冊とも。図書館の場合は、回収の対象にならないということでしょうか?著作権といってもどこが法に触れてダメなのかは、はっきりと明記されていません。うーん、出版されてから回収ってのも、何だかな~。

溶けてゆくこと、愛されていること

2006-11-20 | 読書【未カテゴライズ】
 梨木香歩「水辺にて」(筑摩書房)を購入しました(新刊は2日遅れ、地方だから仕方ないか…)。

 はじめの2つのエッセイを読んだだけで、すっと吸い込まれて行きます。ボイジャー号、太陽風、境界…。このとてつもない想像力は、どこまでも伸びる思考の指。はたまた心の中心からの世界(宇宙)への意識の広がりが為せるのか。ああ、もうどうしようもなくなるほど、素敵です。言葉ひとつ一つが、わたしの中に溶けていく感覚、
快感です。

彼方からの記憶

2006-11-12 | 読書【未カテゴライズ】
 今日は、ネットでいろいろと情報を収集。五島良子さんの曲をいくつかyoutubeで発見。相変わらず無茶苦茶高い音程です。それで、やめておけばよかったのですが、というのも伊達杏子の「Love communication」 をyoutubeで見た時も、軽くゾクッとしたのですが、またも発見してしまいました。それが、新居昭乃さんの歌う「ベルデセルバ戦記」というゲームの主題歌。軽く聞いた所、…まあ、ねぇ…微妙。CD化されていないということにもなぜか納得。この曲よりむしろ、「花かんむり」の方が、幻の一曲と言えるのでは。

 それとなんとなく気になっていた、坂本真綾と樋口智恵子のユニット、Whoops!!っていうのが昔あって(前世紀のはなしです)、その唯一のアルバム「P」が今聞けるのかどうかを調べてみると、なんと今年の3月に復刻されていました、しかも「P'」という名前でボーナストラック付きで。といっても近場のタワーレコードで手に入るのでしょうか?彼方からの記憶に悩まされるわたし。というかはっきり言って、まあどうでもいい音源ではあるのですが…

 ここまで今日は、まるっきりマイナーなネタでごめんなさい。本の話は、ケストナーの「飛ぶ教室」(光文社新訳文庫)を読了。このお話、真ん中に山があるんでした。で昨日、本屋で村上春樹訳フィッツジェラルド「グレートギャッツビー」を見つけるも、おいおい村上センセイ、もっと歳とってからじゃないと訳せないって、言ってなかったけ?どうせ、解説に言い訳が書いてあるんだろうなと思い、結局買わず。新書版がミョーに安いのと、案の定ハードカヴァー版も同時に出ているのが、なんか気食わん。むしろ、光文社新訳文庫の新刊の方が気になる。あと、あさのあつこさんの文庫は大量にあるのに、佐藤多佳子「スローモーション」(ピュワフル文庫)が見つからず。そもそも、ピュワフル文庫って?ジャイブっていったい何の会社ですか?最近のヤングアダルト路線な感じでしょうか、読者の対象年齢が全然見えず、さっぱりわかりません。

powerful bomb

2006-11-11 | 読書【未カテゴライズ】
 昨日、何気なく、今月号の本の雑誌をペラペラめくっていると、筑摩書房の宣伝が目に入り、梨木香歩「水辺にて」の広告ぐわ~ガ~ン!!(言葉にならないほどショック)。筑摩書房のHPをさっそくチェックすると11/17日発売予定の新刊です。楽しみです、ワクワクです。あと、今月筑摩書房から立原道造全集が発刊されているのを知る。全5巻で、今回は建築家の側面に光りを当てるとのこと。宇佐美 斉「立原道造」も復刊(昔、図書館で借りたような記憶があるようなないような)。これは、さっそくチェックしなければ…と思うも、ここ2週間の疲れがピークで眠い×2。

 今月の本の雑誌、穂村 弘さんの連載エッセイに考えること多しです。すべては、パワーです、パワー。

秋空の音、月、風

2006-11-10 | 読書【未カテゴライズ】
 学会後も忙しく研究を続ける毎日。疲れてます、休みが欲しいです。誤差解析プログラムの改良は完成したけど、他に使っているプログラム、1Dも2Dも今日は全然言うことを聞いてくれない。やりたいことのイメージは付いているのですが、手がついていかず。2Dの方は、午前を費やすも、ちっとも計算がうまくいかず…原因は黙過のところ不明。家に帰って1Dのプログラムを読んでコピペするも、あと一歩うまくいかず。元の論文も手元にないのでお手上げ状態。明日は、またTAで時間がほとんどな~いのに、う~…。
取りあえず、「飛ぶ教室」の続きを読みながら、今日はもう寝ます。

最近思うこと

2006-11-07 | 読書【未カテゴライズ】
 学会も終了しました。文字通り終わりでした。人に説明したり、質問されたり、何だか力んだ分、適当になって行くわたし。はぁ、もういいんです。毎回、あの異様な空間と人ごみに飲まれて、漸くそう言えば、いつもこんな感じなんだよな~、と思い出すも、何も対策を考えていないので、どうしようもなく、ただ流れて行くんですよね…。クリティカルな質問でもないのに、オロオロしたりで、何だか大変でした。でも、有益な情報を貰ったり、議論したりで、今までの学会に比べると、とても有意義なものになりました。ほんとうにいい人は、いい人です(日本語変ですけど)。

 さて、読書ですが、ロダーリの「猫とともに去りぬ」(光文社古典新訳文庫)を読了。広義のファンタジーと言っても、たまにSFもありの、ユーモアたっぷりのお話が16篇でした。こういった作品が読めるというのも、この新訳文庫の価値ありってもんです。で続いて、ケストナーの「飛ぶ教室」(同)を読む。まだ途中なんですけど、前に読んだ時も、じわっと来る所で、涙腺が緩んでしまいました。悲しくない悲しくない。でも、第6章である生徒が言う言葉、

「教師には、とんでもない義務と責任がある。自分を変えていく力を失くしちゃダメなんだ。…ぼくらを成長させようと思うんだったら、教師のほうだって成長してもらわなきゃ。」

に思うこと少し、ありました。というのも恣意的あるいはそうではないかは別にして、最近の教育の問題に絡めて、「愛国心」や「教育に対する国の関与の明確化」といった事を盛り込むよう、教育基本法を改正するという流れになっています。確かに、古いルールを新しいものにするという意義は分かるのですが、では既存のルールを守っているかというと、決してそうではないというのに、新しいルールを作れば、それにみな従うというのでしょうか?論点として、どこか違和感を感じます。既存のものと新しいものを比べると、新しいものの方がよいという意識がどこかにあって、既存のものが悪いという風に決め付けてしまっているような気がします。果たして、既存のものが悪いのか?むしろ、既存のルールの上に、別のルールを置いているためではないのでしょうか?何かを悪者と決め付けるのは至極簡単ですが、そうすれば、見なくていいものを見ないで済むと思っているのではないでしょうか。○か×か、白黒付けて見る事が、危険です(ただし、はっきりとグレーはないと言えます)。白も黒もどちらも理解した上で、臨機応変に違った角度から色んな色で見る必要があるのではないでしょうか。それこそが、どんな変化でも受け入れるべき教師の姿や態度、立場なのでは。学校側の態度を見る限り、あまりにも頭が硬すぎる、と思えることばかりです、ほんと。「悪いことは悪い」、「良いことは良い」。それらをまず考え直して欲しいです。もちろん、それが誰にとってなのか?そしてそれが誰のためなのか?ということが肝要です。

長々と書いてしまいしたが、この問題に関しては、教育改革などと言われているのを聞く度、何か違和感を感じていたので、ついつい。(改革するべきは、他にもっとあるじゃろうがー)でも、もう一言だけ言うと、変化していく項も必要だけど、ベースになる初期値(志)の方も忘れて欲しくないです。

教師としてのわたし = 志 + ⊿/⊿t(±の経験値、知識、情報etc)

tは時間。こんな感じですかね。理想は。変わる部分も必要だけど、変わらない部分も必要だってことです。これは、別に教師に限ったことではないと思いますが…。