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夏の終わり、雨に濡れる

2008-08-30 | 読書【未カテゴライズ】


復刊されたものではなく、古本で買った

広瀬正「マイナス・ゼロ」(集英社文庫)を読了。

この行為そのものに意味はなし。

折角、復刊してくれたのだから、それを買えばいいのにと思うのですが、

何となく、負けた気がしたので、旧バージョンを。


さて、お話はタイムパラドックスものです。

オチは書けませんが、最後の最後に!!!!!!!!

昭和7~8年という限定された時代が、丁寧に描かれています。

久々によい読書体験でした。

ただ、ipodでperfumeの「Complete Best」を流しながら読んでいたのが

よかったのかどうか…。


井伏鱒二「太宰治」(筑摩書房)を漸くゲット。

太宰治関連のエッセイを集めた本で、書き下ろしがあるわけではない。

文庫で出てないのも、何だかな。


さて、今年の夏もあんまり読書が進まず。

読書の秋にしないといけません。

お次は、未読本をいくらか消化したいと思います。





[データで見る]①ジオイド

2008-08-24 | 教材研究


地球物理データなどを使って、色々試しみようと勝手に始まったシリーズ。

初回はなぜか「ジオイド」です。

国土地理院のジオイドデータを元に描いたのが下の図です。



これだけではあんまりよく分からないので、地形図もついでに示すと



ピンク色の部分が東北日本から中部にかけての山脈(蒼い部分)にだいたい対応しています。

日本のジオイド面は、最大で45m程度です。



ジオイドは案外説明に困るのですが、

地表の±~8000mのデコボコを均したものという認識でよいのではないでしょうか。

教科書的な定義は、

海は平均海水面、陸は平均海水面を水路を作るように海から延長させてできる面。

GPS衛星が測った回転楕円体からの高さHと水準測量で測った標高hとの差が、

ジオイド面の高さ H - h [m]に相当する。

です。

(後者に関しては、測量士補試験にも関係しますが、GPS衛星から標高を求めるには、

その場所でのジオイドの高さが分からないといけません。)


海は平均海水面という説明で納得できるのですが、陸に関して

「陸域は平均海水面を水路を作るように海から延長させる」という説明が

教科書に載っているわけですが、これだけを何回読んでいても

さっぱり意味が分かりません。

山を輪切りにしたジオイドの説明の図を見て、

ジオイド面を水面と考えるなら、なぜ陸上でこんなにデコボコするのか?

と思いませんか。


これは、巨大な質量をもつ山体の引力によって、

ジオイド面が上に引っ張られるからなのです。

平均海水面を基準としているのですが、これが曲がります。

でも、山体は楕円体の面の上や下にも質量を持っているはずだから、

この両者の影響を本当はもっと考えないといけませんよね?

(そこでフリーエア補正とブーゲー補正が出て来るのですが、今回は割愛)



ところで世界のジオイド(元データWGS-84)を見ると、結構不均質です。



例えば、インド洋のジオイド高は負です。

こっちはちょっと立体的に描いた図


ジオイド面は平均海水面と一致するはずだから、海水面は全部0mだろ、

というつっこみが入ると思いますが、

あくまで回転楕円体からの高さなので、海水面はデコボコしていてよい(らしい)。

この辺の説明がイマイチではありますが、

結局、海底下の質量(引力)の影響だそうです。

海底下が標準よりやせていれば青く凹み、

標準より太っていれば赤く膨らむいうことです。

うーん、何だか想像しにくい。

(最後の図、地磁気の分布図に見えなくもないかも…)

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ここまで、高校の教科書や参考書、WEBで調べたことをまとめてみました。

分かりやすくと思ったのですが、あんまり分かりやすくないか。

真面目に記事を書くとかなり時間と労力がかかるのですね。

あとは、調べていていくつも疑問が出てきたので、

専門書や実際の論文などに当たる必要があるのですが、

この辺でダウン。

本当は、重力異常もやりたかったけど、それはまた次の機会ということで。




雲のパレード

2008-08-20 | 読書【未カテゴライズ】


図書館で借りて来ました。

ジェフリー・フォード「緑のヴェール」(国書刊行会)。

最初数十ページだけ読んでみましたが、おもしろい!!!!!!

第一巻と第二巻の内容を忘れていても、十分付いていけます。

ただ、細部は再読した方がいいんでしょうが…。

がしかし、読んでいていいのかと思いつつ、勉学は続くのであった。



燃えるように叫べ

2008-08-12 | 読書【未カテゴライズ】

この前、図書館で借りてきた

ダニエル・ペナック「片目のオオカミ」(白水社)
井上靖「風林火山」(新潮社)

の2冊を読了。

「片目のオオカミ」は、大人も読める童話という感じです。
オオカミ本は、これで(未読も含めて)5冊目かな?
ダニエル・ぺナックは仏語圏作家で、教師をしていた経歴を持っています。
偶然ですが、今朝の読売新聞の朝刊にインタビュー記事が載ってました。
ケータイとコミュニケーションに関することです。

難しい問題ではありますが、ダメなものはダメという線引きをするべきではないでしょうか。
早急に、グレーなではなく明確な白黒を付けるべきなのではないかと思うのですが。
親の理解と先生の理解があって、はじめて子どもたちの世界が守られると思います。


それと「風林火山」。
由布姫は、実際には名前が残っていない人物とwikiに書いてありましたが、
性格や位置付け、山本勘助との関わりも、
そもそも、主人公山本勘助が実在したかどうかも、よく分からないそうです。
そういった意味でも、ほぼ創作なのは分かっていますが、
晴信、勘助、由布姫、三人の関係が、よかったです。


次は、何を読もうかは、まだ思案中。
暑いので、ほんと図書館にこもって勉強する方がいいかな。





時を刻む音、光、場面

2008-08-10 | 読書【未カテゴライズ】

夏の大量仕入れで、未読本がまた増えてしまったのですが、
その分、気合いを入れて、読みたいな、と思ってます。
実際には、暑くて文字を追うのもつらいですが…。

さてさて、買おうかどうか迷っていた佐藤多佳子「夏から夏へ」(集英社)を購入。
第一章を読んだ限りでは、かなりおもしろいです。
「一瞬の風になれ」を思い出しながら、
オリンピック陸上競技が始まる前に読まなければ、と思っています。

他には、池澤夏樹「マリコ/マリキータ」(角川文庫)。
まあ、特に感動もなく、だらだら読むだけ。


8月の以降の新刊は、

8/19
緑121-2「立原道造・堀辰雄翻訳集」 693円 

09/10
フレドリック・ブラウン「天の光はすべて星」 777円
スタニスワフ・レム「宇宙飛行士ピルクス物語(上・下)」 882円

09/25
コニー・ウィリス「マーブル・アーチの風」 1,890円

という感じです。ハヤカワがミョーに調子に乗って来ているのかな、というところ。