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夏海にSFは似合わない

2012-07-29 | 読書【SF】

コニー・ウィリス「ブラックアウト」(新☆ハヤカワSFシリーズ)が8月8日発売。

768ページ何だから仕方ないにしろ、2520円って高過ぎ。

ポケミスのサイズは2000円以下でないのか…。

とはいえ上下巻で出てたら目も当てられない。

 

ディックは「高い城の男」、「ユービック」、「流れよわが涙、と警官は言った」、まで読了完了。

ディックと言えどもSFっぽくないものばかり、しばらくSFはいいか。

倉橋由美子祭りも、あとエッセイ2冊。

今年の夏こそ、本棚の中から未読本を減らす努力をしようかな。

講談社文芸文庫、岩波文庫とか大量に未読があるから。

 

 

 

 


二番目の月

2012-07-23 | 読書【未カテゴライズ】

サルトル「水いらず」(新潮文庫)を読了。

最近、フランスばかりなのです。

精神的に病んでいることを武器にして、何だかこっちもヤミヤミに。

「嘔吐」は図書館だな。

 

そういえば、サガンの新潮文庫は28冊もある!!

ということに気付いて少々茫然。

そのうち、一冊しか残っていないなんて、悲しすぎる。

こういう商売なんだからといっても、おかしい、実におかしい。

 

 

 


思い込みの肖像

2012-07-22 | 読書【未カテゴライズ】

デュレンマット「失脚・巫女の死」(光文社古典新訳文庫)を読了。

期待しちゃだめですよ、と思いながらも軽く読む。

最初の短篇「トンネル」、ふつうに面白い。

「失脚」も、おお、面白い。

「故障」、「巫女の死」は流し読みでした。

amazonの商品の説明にほとんどのあらすじが書いてある。

何だかなと思いながらも、これで1100円。

光文社古典新訳文庫は、値段を抑えているあたりが評価が高かったと思うのですが、

「ブラス・クーバスの死後の回想」は1380円。

読みたいなと思っても手が出せる値段ではない。

紙が安っぽいのはしかたないが、値段はもう少し頑張って欲しいところ。

折角、埋もれた名作を紹介しているのだから。

 

売れない本が少量印刷され、いつしか本屋から消える。

その繰り返し。

この状況は止まらない。

うーん。

 

 

 

 


ふわふわの泉、読了

2012-07-16 | 読書【SF】

本屋を4軒はしごしてようやく見つけた野尻抱介「ふわふわの泉」(ハヤカワ文庫JA)。

ピアピアの時も探すことを強いられた気がする。

たぶん、発行部数が少ないんだよな、ニーズに対して。

古参のSFマニアが買っているのか、野尻抱介の新刊はいつも大変。

 

そういえばカバーにはJAノ-3-12の文字。

そうか12冊も出たかと思ったら、3-10がない。

例のピアピアが3-11。

沈黙のフライバイが3-9。

太陽の簒奪者が3-8。

クレギオンシリーズが1~7。

何で?

 

まあ、読めたからいいけど、実に何年ぶりの復刊なのだろうか。

こういった安定したSFが読めないのが現状なのだ。

とはいえ、今更読めた感は否めない。

 

 

 

 


ぼくらは都市を愛していた、読了

2012-07-14 | 読書【SF】

神林長平の新作長編書き下ろし「ぼくらは都市を愛していた」(朝日新聞出版)、読了。

 

久々の神長の新作です。

アンブロークンアロー以来だから、3年ぶりか。

初っ端から、うぐっ?という内容である。

男が基本、一人しか出てこず、あとは女3人が主要登場人物という、

摩訶不思議、過去にこんなのあったかな?と思う変化だ。

 

弟視点と姉視点が今後にストーリーは進む。

著者の携帯電話に対する回答みたいなものがある。

それは言葉世界による逆襲というより、穏やかな宣言といったところではないかと。

まあ、だれがなにを言おうと、我は我である、といういつもながらの宣言ではあるのですが。

分裂していく意識に世界はどう答えるのか、現実とはいったいどこまで希薄になるのか、

強い意志を持ち、なにとどう戦うべきなのか?

相変わらず意識を強く持て、というメッセージが残る一冊である。

データがどう変容しようが、変わらないものがここに。

言葉使い師、を読み返したくなった。

 

倉橋由美子祭りのあとは、数年ぶりの夏のSF崩しです。

未読本を片づけたいが、読まず嫌い本の方からかな。

 

 

 

 

 


偶然世界、読了

2012-07-14 | 読書【SF】

P・K・ディック「偶然世界」(ハヤカワ文庫SF)、読了。

 

何だかよく分からん。

ストーリーだけ追っていくだけでは何だか意味不明。

宇宙に行ったのかと思えば、地球に戻ったり、いったい何の話なのか、まったく意味不明。

細部や展開はおもしろいと思えるのですが、

根本のストーリーが全く分からないので、再読した方がいいかも。

難しいのではなく、読んでも頭に残らないのです。

ヴォークトの非Aシリーズに似ていると解説に書いてあったのですが、

非Aの方が全然、おもしろいだろ、という感じです。

キャラクターが没個性なのが、読みにくい原因だと思う。

このあと、高い城の男、ユービックと続けるつもりなのですが、

短篇の方がましなのかな、ディックは。

 

SFに何を求めているのか、最近そこがズレているからなのかも。

ミステリのと違いは破綻ではなく、ガジェットでもなく、

何を描きたいか、ただその部分だけだと思う。

あとは、小説としてよくできているかどうかの問題ではないかと。

 

 

 

 

 


UNITEDBEES

2012-07-11 | 小物

何だか最近疲れて来ていますが、もうすぐ夏休みということで

もうひと頑張りです。

文房具屋で見つけた UNITEDBEES という帆布文具メーカーのブランド。

帆布(はんぷ)は、最近カバンに使われるなど、使い道を探しているような感じです。

はじめはペンケースだけだったのですが、ファイルもあるということですぐ購入。

色がきれいです。

ただホコリがすごく付きやすいです。

値段は1個、1500円と激高です。

ですが長く使えると思えば、仕方ないかなと。

色は水色なんかきれいだなーと思いながらも

ブルー

ライトグリーン

と購入しました。

(色が見た目とさほど変わらない写真になるよう頑張りました。)

 

ちなみに内側はこんな感じです。

 

B5のルーズリーフが200枚入るようです。

まあ、保存用です。

 

 

 

 


世界の中心で愛を叫んだけもの、読了

2012-07-07 | 読書【SF】

今更ながら、ハーラン・エリスン「世界の中心で愛を叫んだけもの」(ハヤカワSF文庫)を読了。

ずっと読まなければと思いつつ、読んでいなかった一冊。

エヴァのタイトルになっているためか、周知度は高い、

が、ただそれだけなのだ。

本当にそれはただ、それだけの意味しかない。

う~ん、それ以外に語ることがないぞ。

 

ハヤカワSF文庫は、ディック、ティプトリーといわゆる古典になりつつあるものを

そろそろ読まなければと思ってはいるのですが、

果たして今年の夏に何冊読めるやら…。

 

そういえば今年も夏の100冊の時期です。

悲しみよ、こんにちはを買ってしまいました。

だって、青いんだもんカヴァーが。

あと、三島由紀夫の不道徳教育講座も買ってしまった。

和風カヴァーが何ともやられました。

 

 

梅雨の中、新居昭乃「雨の日」(Blue Planet収録)を聴きながら。