太宰治「晩年」
中村地平「南方郵信」
倉橋由美子「人間のない神」
福永武彦「廃市」
と読みたい本がたくさんある。
でも、なかなか読書に集中できない。
いっそ休んでしまえばという欲望に駆られる。
兎に角、ブログなんて書いてる場合じゃない、本を読もう。
太宰治「晩年」
中村地平「南方郵信」
倉橋由美子「人間のない神」
福永武彦「廃市」
と読みたい本がたくさんある。
でも、なかなか読書に集中できない。
いっそ休んでしまえばという欲望に駆られる。
兎に角、ブログなんて書いてる場合じゃない、本を読もう。
ついに耐えきれず、オリンパス ペン ミニ olympus pen mini(通称E-PM1)を買ってしまいました。
値段が5万円切ったので。
デジタル一眼レフは、使ったことは何回かありますが、買うのははじめてです。
カメラに関しては、奥が深いのか、マニアな方が多過ぎるのか、よく分かりませんが、
わたし的にはそれなりに撮れればいいので、これで十分。
レンズ交換の楽しみ、シャッター速度を変えられる+α(高速AF、デザイン)というところのみ重視しました。
レンズはパンケーキと通常レンズのツインレンズキットを購入。
ボディはアルミなのか、軽いです。その分、ちょっとショボイかな。
この弱弱しいボディに、長~い望遠レンズは必要なのか?という疑問はさておき、
人の顔を撮るぐらいなら、十分過ぎる気がするカメラです。
宝の持ち腐れにならないように、機会を見つけては使いたいです。
そうそう、高速AFはほんとうに速いですよ。
今までのデジカメの遅さが嘘のようです。
持ち運び用のケースだけは買わないと(今は100円ショップのMDケースの中)。
あと、大容量のSDカードも。
しばらく何も買えないな…、節約あるのみです。
木山捷平「井伏鱒二・弥次郎兵衛・ななかまど」(講談社文芸文庫)の太宰治のところを読む。
そこに、太宰の「津軽」に関するおもしろい記述があった。
故郷の津軽をどう書くべきか悩む太宰に鱒二が
「もしぼくが書くんだったら、ぼくが津軽を旅行するように書くがね」
と言ったとか。
その言葉を受けてか、そのような内容に仕上がっているとのこと。
「津軽」は小山書店の新風土記叢書の第7編で、戦前(戦中といった方が適切か)の一冊。
調べてみるとココに色々と詳しく書いてありました。
第1編は宇野浩二の『大阪』(昭和11年4月)
第2編は佐藤春夫の『熊野路』(同前)
第3編は青野季吉の『佐渡』(昭和17年11月)
第4編は田畑修一郎『出雲・石見』(昭和18年8月)
第5編は中村地平の『日向』(昭和19年6月)
第6編は稲垣足穂の『明石』(昭和23年4月)
第7編は太宰治の『津軽』(昭和19年11月)
第8編は伊藤永之介『秋田』(昭和19年11月)
第9編・田中英光の『土佐』、第10編・中山義秀の『白河』が続刊予定だった。
稲垣足穂が「明石」を第6編として書いているところも興味深いのです。
また、第5編の「日向」に中村地平という名前が。
これも、木山のこのエッセイの中で取り上げられている人物で、小説「南方郵信」の名前もある。
とは言え、需要が無く、どうせ全集ぐらいでしか読めないのだろうと思っていたら、
ポプラ社の百年文庫の91巻の朴(木山捷平、新美南吉、中村地平)に収録されているとのこと。
このシリーズ、全くノーマークだっただけにびっくりしました。
タイミング良く、昨年の11月刊行でした。
ちなみに角川文庫に「日向」が収録されていますが、1957年刊(復刊ぜったいにありえない、とほほ)。
第9編予定だった、田中英光もどっかで聞いたことのある人だと思ったら、講談社文芸文庫に収録されていた。
第10編予定だった、中山義秀もテニヤンの末日の人だし、この頃の作品というか、
人から人への流れにものすごく興味が湧きます。
その根底には、もちろん井伏鱒二の「荻窪風土記」(新潮文庫)があるのですが、
まあ、その話は別の機会で。
年明けから、木山捷平にはまっています。
年末にちくま日本文学全集で見つけてから、一気読みです。
井伏鱒二、太宰治関連のことを書いているので前から気にはなっていたのです。
短編「うけとり」を読んで一目惚れ、おもしろいです。
『講談社文芸文庫』は相変わらず古書価格が高く、品切れものが多く困ったものですが、
何とか図書館で借りることができたものから読んでます。
ちなみにリストを挙げておきます。
木山捷平文庫著作リスト(講談社文芸文庫12冊、旺文社文庫4冊、ちくま日本文学全集1冊) *2013年8月現在の情報です。
amazonでチェックしたところ手に入るのは現在6冊のみ、ほとんど読めないではないか。
さて、ここからは苦言であります。
朝日新聞の西村賢太による講談社文芸文庫への苦言を読んで、というわけではないのですが、まあ殿様商売としか言いようがないですし、
堀辰雄の「風立ちぬ」を表題作とした文庫を1400円で買う人間が世の中にどこまでいるのか?、不思議です。
今、藤澤清造「根津権現裏」(新潮文庫)も併読しているのですが、出版社と書店の行く末が不憫でなりません。
amazon と itunes store の成功によるレコード屋の壊滅は言うまでもなく、
amazon (と 電子書籍はまだ無理だろう)による本屋の壊滅は現実問題あと数年ではないかと思う。
足を運んだ本屋に欲しい新刊本が全くない状態では、どうにもこうにもならない。
ごくごく一部の売れる本が、その他大勢の売れない本を支えている現状を打開しないと、
いつまでたっても袋小路から抜け出せない気がする。
とはいえ、マニアが欲しがる本ばっかり復刊しても潰れるし、
売れないと分かってはいても、ヒット作を探し続けるしかないのが出版業界の苦しい所なのか。
いつの間にやら品切れや版切れになる前に、『毎月の新刊』ならぬ『毎月の品切れ』としてどこかに載せて欲しいと思う今日この頃。