goo blog サービス終了のお知らせ 

言葉と言葉に挟まれて

2008-05-24 | 読書【未カテゴライズ】

気合いを入れなければといいながらも、はや一週間。
近頃、時間の流れがはやいです…。


クリストファー・プリースト「限りなき夏」(国書刊行会)
米澤穂信「クドリャフカの順番」(角川文庫)

を購入。

前者は、解説がなぜにこんな長くて言い訳クサイのかという内容。
でも、訳者によるとプリーストは続刊がまだ出るということで一安心。


後者は、改題、文庫化。
文庫用、あとがきが付いてます。
オビで野性時代の6月号に作家特集という宣伝もあり。

で、去年の夏に読んだのですが、再読。
やはり、クドリャフカというタイトルにあんまり納得がいかないのですが、
何となく、ああ言葉の響きそのものが××××なのネ、
ということに漸く気付いた次第です。
サブタイトルは、文庫カヴァーおもてにあるとおり、
こっちの方がしっくりきますね、確かに。

ただ、角川文庫60周年なのに、この紙質には失望、というか絶望。
カヴァーがま~た変わったのは気付いていましたが、
紙がこんなに安くなっていたとは。
コミック本のような紙で、まあ5年後にはどんな状態になっているか、
想像するまでもないですね。




嵐来るはずなのに…

2008-05-19 | 読書【未カテゴライズ】

さて勉強もしないといけないのですが、ズルズル遊んでばかり…。
気合をいれ直してガンバリましょう。

読書は

佐藤正午「バニッシング・ポイント」(集英社文庫)
津島佑子「火の山―山猿記 上・下」(講談社文庫)
パトリック・オリアリー「不在の鳥は霧の彼方へ飛ぶ」(ハヤカワSF文庫)

の3つを並読状態。
と言っても、読む気力が最近はなくて。
こちらも気合を入れ直して、がんばります。


今月、購入予定は

クリストファー・プリースト「限りなき夏」(国書刊行会)
米澤穂信「クドリャフカの順番」(角川文庫)

の2冊で決まりです。

来月は、ジェフリー・フォードの「白い果実」、「記憶の書」に続く完結編
「緑のヴェール」(国書刊行会)が出るらしい。
前作に続いて結構早いテンポで刊行させるのがうれしい。
たしか最後は主人公が違うんだったよね、予告では。
ただ、三部作の最後は、あまりいい思い出がないので、少し心配…。
そう言えば「シャルビューク夫人の肖像」もいつの間にか文庫化してます。
気付いたら買い逃し、ってことが間々あるので、気を付けないと。


あと、先日録画した演劇「ぼくのいく時間 きみのいる時間」見ました。
はじめて、まともに演劇を見たかもしれません。
演出も笑いも涙もありで、非常におもしろかったです。
そんで原作本を欲しくなって、よーく考えなくても、出版社は朝日ソノラマ!!
し、し、しまった~。やってしまった。
なぜ、買わなかったのか今になってちょっとだけ後悔。
周辺の図書館にもないし、どうしようかなコレ、う~ん。



機械神アスラ、読了

2008-05-11 | 読書【SF】

大原まり子「機械神アスラ」(早川書房)を一気に読了。

最初結構きびしいかなと思ったのですが、序盤過ぎから一気でした。
中身に関しての感想はいつか書ければいいかなと思います。
うしろの解説が中々、的を得ていると思います。

しかし、未来史シリーズを解説しているサイトは、全く見つかりませんネ。
(単行本未収録作品とかはありますが)各作品を網羅した解説ですらあまりないです。
著者の公式ページも1990年以前は(完全に黒歴史と化しているのか)ないですし。
う~ん、まあ、時間があれば少し整理していきたいと思います。




本屋で行方不明

2008-05-05 | 読書【未カテゴライズ】

今年は異例のペースで本を購入していると思っていたのですが、
(現在購入53冊中)新品で買ったものは何と以下の7冊のみ。

三浦綾子「細川ガラシャ夫人 上・下」(新潮文庫)
井伏鱒二「井伏鱒二文集1」(ちくま文庫)
サイモン・コンウェイ・モリス「カンブリア紀の怪物たち」(講談社現代新書)
津島佐知子「回想の太宰治」(講談社文芸文庫)
道田豊、他「海のなんでも小事典」(講談社ブルーバックス)
高野潤「大地と人を撮る」(岩波ジュニア新書)
吉村豊・小菅達男「泳ぐことの科学」(NHKブックス)

しかも新刊小説は1冊もなしという結果に。
今年入って4ヶ月が過ぎましたが、このままいくと年間30冊すら届きません。

(ちなみに昨年(0701-0712)は、新刊本/購入本の比は42/94でした)

「最近、新刊で買うものがない」

の一言に尽きます。
というか図書館に入るのを待っている、とも言えますが。

あと今年は、家計簿を付けようかと思います、本の。



話は変わって、テッド・チャン「あなたの人生の物語」(ハヤカワSF文庫)を読了。
ハヤカワSF文庫でなければ、もっと読まれてもいいような気がしたのですが、
他にどの会社・レーベルで出せばいいのか全く思いつかない。

さて次は、よーやく手に入れた、大原まり子「機械神アスラ」(早川書房)か
それとも本棚で寝ている本にするかは、気分次第です。





光と闇の領分

2008-05-04 | 読書【未カテゴライズ】

寝る前にちびちびと読んでいた
津島佑子「光の領分」(講談社文芸文庫)を読了。
こういう著者の代表作が読めない現状が悲しい…。

講談社文芸文庫に関して、
Wikiに書いてないので自分でちょっと調べました。

紀伊国屋書店Book Webによると現在(080504)、刊行数860。
創刊は1988年02月10日になってます。
なので今年で創刊20周年ってことです。

創刊リスト 10作品、12冊
×加賀乙彦 「錨のない船  上・中・下」
×古井由吉「雪の下の蟹」
○清岡卓行「アカシヤの大連」
×黒井千次「群棲」
○倉橋由美子「スミヤキストQの冒険」
×小島信夫「抱擁家族」
×佐多稲子「樹影」
×津島佑子「火の河のほとりで」
○中上健次「熊野集」
○丸谷才一 「忠臣蔵とは何か」

空いて4月に2冊刊行。
○庄野潤三 「夕べの雲」
○大江健三郎 「万延元年のフットボ-ル」

5月に2冊刊行。
○吉行淳之介「暗室」
○日野啓三「夢の島」

6月に2冊刊行。
×安岡章太郎「走れトマホ-ク」
○柄谷行人「日本近代文学の起源」

7月に2冊刊行
×遠藤周作「哀歌」
○富岡多恵「波うつ土地」

8月に2冊刊行
○林京子「祭の場」
○島尾敏雄「その夏の今は」

9月に2冊刊行
×田久保英夫「海図」
×江藤淳「一族再会」

10月に4冊刊行。
×野坂昭如「人称代名詞」
○坂口安吾「風と光と二十の私と」
×石川淳「鷹」
×花田清輝「鳥獣戯話」

11月に2冊刊行。
×木下順二「本郷」   
×大庭みな子「啼く鳥の」

12月に2冊刊行。
×阿川弘之「舷灯」
×藤枝静男「悲しいだけ」

89年1月に2冊
○磯田光一「永井荷風」
×福永武彦「ボ-ドレ-ルの世」

89年2月に4冊(創刊1周年)。
○三浦哲郎「拳銃と十五の短篇」
×津島佑子「逢魔物語」
○大岡昇平「中原中也」
○阿部昭「単純な生活」

(○×は在庫状況)

13ヶ月で36冊刊行。
現在、手に入るらしいものは、17冊ほど。
これはたぶん比較的に他の文庫に比べて高い割合なのでしょう。
しかし、この中で唯一2作品も入っている作家の本が両方とも手に入らないとは。
「夢の記録」(文芸春秋)のあとがきを読んでいると、
何だか仕方ないのかも、と思ってしまいます。