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新緑、新しい力、ブルー

2008-04-29 | 読書【SF】

クリストファー・プリースト「限りなき夏」(国書刊行会)
4月末が5月末発売になっている。
延期に継ぐ延期。
本当に出るのでしょうか、疑問です。

テッド・チャン「あなたの人生の物語」(ハヤカワSF文庫)。
前半4編読み終わりました。
なかなかおもしろいです。
観念の崩壊というかむしろ“変容”を見ているような気がします。
話のネタそのものは多少、ムズカシイ気もします。
ただ、語りのうまさがあり、スイスイ読めます。
私的にはコニー・ウィリス以来、抵抗なく読めるSF作家かも。




春の嵐

2008-04-27 | 読書【未カテゴライズ】

最近、去年やっていた物理の授業で作ったプリントの整理で忙しい。
マイナーチェンジで済むものから、新たに作らないといけないものまで、
パソコンの中のファイル名だけでは中身がさっぱり分かりません。
連休中に整理整頓して、使えるようにしないといけません。
あとは化学、計算問題のところをどう進めていくべきか…思案中。

流石に去年よりは余裕をもって2年目を迎えているように見えて、
あくまでそれは授業中の態度・姿勢・やり方であって、
授業の準備時間はむしろ増えている気がします。
それは、あれもこれも内容を膨らませているからなのです。
でも、最終的にどんどん削ってスリムアップさせないといけません。
大抵スリムアップに失敗して、そのままの状態で話をしてしまって、
あとで反省の嵐ってオチが多いですが…。

知識の伝達って楽しいけど
コミュニケーションが取れないと苦痛でしかないよネ。
精神的な余裕を考えるなんてことは、まだまだ先のはなしです。


読書は、今週はほとんどバイトが忙しくてダメでした。
読書できる休みが欲しい。
最近、買った志村史夫「こわくない物理学」(新潮文庫)が
図や人物などがよくまとまっていておもしろい。
物理に限らず化学や生物にも関係した話題が多いので、
いろいろ勉強になります。
タイトルはあれですが、
著者はしたしむ物理学シリーズ(朝倉書店)の人ですから、
まあまあ読みやすいと思います。




青空の価値、雲頂高度

2008-04-20 | 読書【SF】

土日は忙しくて、今週の授業の準備が全くできなかった。
GW過ぎるまでは、ゴタゴタしてるから仕方ないのですが、う~ん。

さて読書は、中島京子「冠・婚・葬・祭」(筑摩書房)と
池澤夏樹「きみのためのバラ」(新潮社)を取りあえず読了。

後者は8作入りの短編集。
可も不可もなく、おもしろいもおもしろくないもなく、感想はなし。
海外が好き、外国が好き、南国が好きで、池澤夏樹が好きなら読むべし。
そうでない人は…。

どちらかというと、小説より評論文のような
池澤夏樹「母なる自然のおっぱい」(新潮文庫)の方がおもしろい。

(人間圏を含めての生物圏と地球圏ってこと何だろうけど)

自然と人間に関するもので、国語の教科書にでも載ってそうなのが多い。
幾分説教くさくもないですが、この手の話題を客観的に見るという視点は、
如何にムズカシくビミョーであるかを感じる一冊である。
大学時代に読んでいたら、たぶんある種の啓発を受けていたかもしれないけど、
今更遅いです、たぶん。

読むものが無くて図書館で手に取った
テッド・チャン「あなたの人生の物語」(ハヤカワSF文庫)。

イーガンすら全く読んでいないのに、大丈夫かなと思いつつ、
【90年代SF】なんてあってないようなもんだからと
今更ながら借りて来ました。
絶対に万人に受けることはない、ということを念頭に置きつつ
SFのジャンル崩壊を感じてやまない今日この頃。
想像による創造。
果たして世界はいかにして誰に微笑むのか。



空に雲が架かる高度。
そこから見える青空は、昼の世界に咲く青いバラのよう。
その価値は、万人に等しく与えられるだろう。
見えない風とともに。




20周年ネ

2008-04-17 | MUSIC

amazonで予約出てます。
6月11日発売の鈴木祥子再発アルバム

SHO-CO-SONGS Vol.1 ~乙女の祈り~a maiden's prayer

何と値段6000円 ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! ! !! ! ! !!

た、た、た、高い。容赦なく高い。
CD2枚+DVD1枚でこの値段。
過去に前例のないこの値段。
旧譜なのにこの値段。
セレクトではなく初期4枚のすべての曲が入ってます、7 + 9 + 10 + 10 = 全36曲。
CDアルバム4枚(12000円分)が6000円で手に入る。
まあ、お得。

(これ新手の商法か何かじゃないの…)

去年のアルバムは何だったのか…。


でも、買うけど…。



月に吠える、ガルルと唸る

2008-04-15 | 読書【未カテゴライズ】

最近は、ほんと夜眠過ぎてダメダメです。

今日11時からのNHKの爆笑問題のニッポンの教養、
非常に参考になります。
効率的な筋トレの方法がおもしろいです。
やっぱり、無理して負荷をかける必要はあんまりないんですね。
どちらかというと筋肉の収縮を意識するというか、
常に動かしている方が○、ゆっくりとでも。
これが大事なんですね。
いや~勉強になります。
緊張する筋肉細胞のイメージです。
でも、これってヨガにも通ずるところありますよね。

クリストファー・プリースト「限りなき夏」(国書刊行会)表紙カヴァーがHPに出てます。
ようやく今月刊行です。長かった。

そう言えば、今月の本の雑誌の作家の年内の予定を読みながら、
梨木香歩「どうも状況は悲観的です」
私もかなしい…。




サクラ舞う、春の嵐

2008-04-12 | 読書【未カテゴライズ】

学校始まって忙しい毎日です。バイトも忙しくて平日は寝るだけでした。
しばらく生活リズムが乱れていますが、何とか慣れるまでガンバルだけです。

読書は、中島京子「冠・婚・葬・祭」(筑摩書房)。
連作です。おもしろいです。
しかし、前から思っているのですが、平安寿子と中島京子ってたまに違いが…。

ヴェルナー・フロント「オオカミと生きる」(白水社)もおもしろいです。
オオカミがカワイイ。
寝る前に読んで、ふんふん唸ってます。



インシテミル、読了

2008-04-07 | 読書【読了】

さくっと米澤穂信「インシテミル」(文芸春秋)を読了。

著者にとっての書き下ろし本格ミステリーという感じなのでしょうが、
まあ、私はミステリーそんなに好きではないので、
何だか最後まで元ネタの分からない
いつもの通りのパロディな感じでした。
感じとしては「ボトルネック+α(殺人、クローズドサークル)」ってとこでしょうか。
でも、読み始めたら止まりません、文句なし、ボトルネックを越えるおもしろさです。
もちろん、初版の誤植にはびっくりしました。

そう言えば、表紙の女の人は、
最後まで誰を書いているのか分かりませんが、
やっぱり、ヒロイン( ? でもないか… )のお嬢様、何でしょうか?
(絵とイメージのギャップが何とも激しい)



唐突に今年度もそろそろ学校が始まるのです。


白木蓮の季節

2008-04-06 | 読書【未カテゴライズ】

今日、図書館で

米澤穂信「インシテミル」(文芸春秋)
中島京子「冠婚葬祭」(筑摩書房)
池澤夏樹「きみのためのバラ」(新潮社)

の3冊を借りてくる。

すべて去年出版された本です。
とりあえず、インシテミルから読み始める。
紙がペラペラなのが気になりますが、
最近の本はこんな感じのが多いです。

保存が利かない本ていうのも、何だか本末転倒です。
購買欲が下がってしまうのは、こういう理由にもあります。

(というか装丁でほぼ買うか買わないかが決まるといっても過言ではないです…)

かといって2000円以上(もっと言えば1500円以上)の国内小説を買うのも抵抗がある。
う~ん、文庫落ちを待つっていうスタイルもあるにはあるけど、
それはそれで悲しい。
だから、文庫化する前に図書館で借りて来ては読んでいるのですが、
そうすると本そのものが売れないことに貢献していることになる気がする。

(あれ、結局堂々めぐり?)

この悪循環、悪いのはどこなんでしょうか。
粗悪な本を買いたくないというより、
すべて残る本が欲しいんですよね、やっぱり。
内容も、装丁も、本の存在も。
ムズカシイところです。



紅茶はサクラの香り

2008-04-04 | 読書【未カテゴライズ】

池澤夏樹「真昼のプリニウス」(中公文庫)を読む。

主人公の職業からして突っ込み所は満載なのですが、我慢して読み続ける。
「夏の朝の成層圏」や「スティル・ライフ」よりは読みやすいかなと選んだのですが
何を書きたいのか、一向に全体像が見えないので、コマル。
最後までガンバリます(この時点でもうダメダメ)。

---読了後---

何とか読み終わりました。
最後50ページぐらいで漸く主題が見えたような気がしました。
まあ、幾分詰め込みすぎですが。

「科学」の目というか手法は、手段に過ぎないって視点が抜けている、と思いました。
“分かった”、“見えた”という瞬間が大事であって、
継続して考える(客観視、批判)という態度がすべてではない。
そこの部分がどうしてもブレてます。
世界を表現したり、気持ちを表すのが言葉(詩)としたら、
そのイメージのどこかにあるもの(たどり着ける場所)の一つではないのでしょうか、科学は。
でも、そこにいたるプロセスが分かるか分からないかは、人それぞれ。
だからこそ、「科学」というちょっとしたガジェットが必要なのではないかと思うですが。

要するに、どちらに偏ってもおもしろくない、ってことです。

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どうしても“理系作家”というこの意味不明な言葉が引っかかります。
それを忘れればいいのでしょうが、それ以前だもんなー。
読みやすいけど、やっぱり文章が硬い、硬すぎる。
その辺りはやっぱり“理系作家”なんだと納得するも
題材とイメージがどうしても合わない…。


あとは角川文庫の2冊と「バビロンに~」を買うかどうか迷っています。