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遠く秋近く空に舞う落葉

2007-10-29 | 読書【未カテゴライズ】
昨日買った梨木香歩「エンジェル エンジェル エンジェル」(新潮文庫)をささっと読了。
読んでいても“何か”を感じることもなく、
正直、ダメな子になったなと思います、自分自身が。
表も裏もなく、ただ流れてゆく中篇。
うまいですけど、何かそれだけで…。
読書傾向というか、趣味というか、
まあどこかリズムが悪いのでしょう、最近。
気分転換もあんまりうまくいかないし、はぁ~もっと心の底からヤル気を出さないと。
(たぶん単なる運動不足だと思います。)

そういえば銀林みのる「武蔵野鉄塔線」がソフトバンク文庫から再刊されたそうです。
実際に店頭で取って見てみたのですが、びっくり。
単行本と新潮文庫版は、いったい何だったのかと思うほどの充実ぶり。
地図が付いていたり、付録もあったり、いわゆる完全版ってやつです。
といっても、まだ買ってないんで、いずれ気が向いたら。




少女七竈と七人の可愛そうな大人、読了

2007-10-22 | 読書【読了】
桜庭一樹「少女七竈と七人の可愛そうな大人」(角川書店)を読了。

何にも起こらないけど、閉じ行く物語の中を走る列車がひとつ、ふたつ。
相変わらず年表があってないような連作で、行動の理由もさしていらず。
うー衝動の、そして約束の、そんな悲しみといえばそうかもしれませんが、
与えられたもの、それと変化を加えて捻らず、進む。
今回は、まっすぐな読後感でした。
しかし、サンボマスター好きですね、ほんと。
新刊「私の男」(文芸春秋)は何だか壮絶な帯が付いているみたいですね。

そうそうヤフオクは無事、落札できました。
値段がかなり上がったのでちょっとびっくり。
4999円を越えたら、プレミアム会員でないとダメなんですね。
知りませんでした。



秋よ、冬よ、雪よ

2007-10-21 | 読書【未カテゴライズ】
桜庭一樹「少女七竈と七人の可愛そうな大人」(角川書店)と申京淑「離れ部屋」(集英社)を
別々の図書館から借りて来る。
桜庭一樹は、これで粗方今年中に読んでしまったことになります。
何と言っても読みやすいということに尽きますね。
読み飛ばししやすいとも言うかも。
文体や内容ももちろんいいんですけど、不思議とすんなりと入っていけるんですよね。



逆流の書、迷走する未来

2007-10-19 | 読書【未カテゴライズ】
今日、新刊棚をチェックして以下のものを購入。

中島京子「さようなら、コタツ」(集英社文庫)
林直哉「高校生のためのメディア・リテラシー」(ちくまプリマー新書)

「さようなら、コタツ」は、カヴァーが黄色。
「ココ・マッカリーナの机」のカヴァー、白色だったでの、森絵都と同パターンの配色です。
まあ、どうでもいいけど。
集英社文庫は、カヴァーの交換でだいぶ整理されてしまったのでしょうか。
在庫のあったものが店頭に結構、置いてないですね。
う~ん、買い忘れがかなりあるですけどね、どうすればよいのでしょうか。

「高校生の~」は後半の実践例がおもしろいし、参考になります。
文化祭や卒業式、入学式を変えていく。それが何とも新鮮に映ります。

インド旅行記に続く第4弾、中谷美紀「自虐の詩日記」(幻冬舎文庫)が出てたけど、今回はパス。
mixiに掲載していたものを書籍化ですか。はぁ、時代ですね。
ブログやケータイ小説の書籍化っていうのが、どんな意味があるのか…。

ジャネット・ブラウン、長谷川眞理子 訳
「名著誕生2 ダーウィンの『種の起源』」(ポプラ社)は見つからず。
はてさて、やっぱり一番デッカイ本屋に行かないとダメかな…。




眠りの森

2007-10-15 | 読書【未カテゴライズ】
最近、驚いたことをいくつか書きます。

その1. ヤフオクでず~と探していた本を見つけた。夢の中でも探していたことも…。
     まだ、落とせるかどうかは未定なのです、詳細は書けません。

その2. 何と日野啓三「聖岩 Holy Rock」(中央公論社)を手に入れました。
     今年5月頃にぼやいてましたね、見つからないと。
こういうのは流れみたいなものがあるんでしょうね、見えない運の路が。

その3. h-wonder = 和田弘樹
和田弘樹それはFMラジオの思い出。チョコレートパフェという歌を覚えています。
3枚だけアルバムを出していた(らしいです)。中古CDアルバム遭遇回数1回です。
その和田弘樹がh-wonderとは…。ってよく考えなくても気付くよ。
アルバム名が、WONDER HERO何だから。
そう言えば、坂本真綾の「ハニー・カム」。
どっか懐かしい感じがしたのはそのためだったのか…納得。





青年のための読書クラブ、読了

2007-10-14 | 読書【読了】
桜庭一樹「桜庭一樹読書日記」(東京創元社)と「青年のための読書クラブ」(新潮社)を読了。
“読書”に関連したテーマで2冊です。

読書日記の方は、こんな生活やだよ、と思うほど本を読んでます。
青年の~は、もう一二編のボリュームが欲しいです。
お話的には、可もなく不可もなく。各話構成通りという所です。
読書クラブの存在自体は、何となく分かるのですが、
中身は一冊の小説をテーマに本歌取りですね。
相変わらずオリジナリティーがない。
うーん、やっぱり軽い。軽過ぎる、すべてが。
でも、読みたくなる謎の魔力。不思議だ。





遠まわりする雛、読了

2007-10-12 | 読書【読了】
ついつい一気読みしてしまいました。
短編集ですが、最後に一輪、花が開いてクルクルと咲いて、いい感じでした。
さわやかな読後感です(缶コーヒーではなく今回は上品な感じの紅茶)。
前作クドリャフカ~とのリンクも、短編集通じての伏線もあって、
非常に計画的だなあと思いました。
4人のバランスが少しづつ重みを増した感じが絶妙でした。
ラスト2編の“チョコレート”と“雛”で、もうこれで今度こそ“終わり”ですかね。

続編は、私的には今のところ期待しません。
新しいキャラクターを加えた2年生ver.は、ちょっと、ね…。


忙しい時にほど読む

2007-10-11 | 読書【未カテゴライズ】
買わないつもりでいたのですが、
店頭で実際に見てしまうと手が伸びてしまいました。
ええっと、それは米澤穂信「遠まわりする雛」(角川書店)です。
今年はそんなに文芸書を買ってないよねと、自分に言い聞かせながら。
年末まで何も出ないよね、と言い聞かせながら。
あの装丁は反則(販促)でしょ(…創元ミステリ~のもろ×××ですが)。

といってもあの4人の物語は全然完結していないし、
前作「クドリャフカの順番」も文庫化しないし…。
まあ、つまりは古典部シリーズとして続編が出ることが純粋にうれしいです。
ただミステリーは相変わらずよく分かりませんが。


分水嶺と雪線の間で悩む

2007-10-08 | 読書【未カテゴライズ】
瀬名秀明「ハートのタイムマシン! 瀬名秀明の小説/理科倶楽部」(角川文庫)を
本棚から取り出して読む。
内容は「岩波高校セミナー 小説と科学」(岩波書店)の文庫版プラスα。

(実は私、瀬名秀明の小説は、読んだことがありません。
代表作の「パラサイト・イブ」や「BRAIN VALLEY」も気付いたら新潮文庫に。
角川文庫はすでに絶版のようです。)

この本は、著作(パラサイト~)の評価を著者が客観的に見ようと試みる、
まあ変わった趣向の本です。

理科離れについて書いてある箇所(p.185-190)に一理あるなぁ、と思います。
(これは爆笑問題の太田が、学校の授業がキライな理由でもあります。)
特に、物理のA先生と生物のB先生、地学はC先生~、のところで噴く。
理想の先生や授業像が頭をかすめる。
自然科学の有り様をというか、
思考の宇宙に足枷をすることで自由を束縛しなければ、授業にならないのかと
悲しくなってきました。
う~ん、高等なものを求めるには、両者のイメージから…ブツブツ…(略)…。


でも、この本の内容はゴチャっとしてますが、おもしろいです。
理科系の学部に進む人、あるいはそこを卒業した人にもニヤリとするエッセイが載ってますし。