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読書ができないわ…

2005-09-24 | 読書【未カテゴライズ】

連休なんて関係なしで忙しい。ほんとうに忙しい。
秋の学会のせいで…。憂いても仕方ありません。
この先、3徹でいきませう。

川上弘美『竜宮』(文春文庫)読了しました。
不思議なお話ばかりです。
でも、ちょっと現実をすり抜ければ見えるような、近くて遠い世界のお話です。
『海』がテーマの根底にあるという感じではなく
単にぬめっとした生っぽい感じがするのです。
だから透明のようで薄っすらとした存在達が主人公です。
日本語の表現が所々わからないんですよね、
でも、ぬるっとした感じが普通でない言葉遣いを通して
するっと目の前を駆けて行っては戻ってくる。
そんな感想を持ちました。

今月の新刊ジュール・ヴェルヌの『地軸変更計画』(創元SF文庫)は一時頓挫して、そろそろ梨木香歩『沼地のある森を抜けて』(新潮社)といきましょうかね。
スティーブン・エリクソンの『黒い時計の旅』(白水社Uブックス)は、3軒も探したのに見つからない。先月の新刊なのに、いったいどこにあるのやら…。
今月末(30日)にも少し新刊が出るというのに。
あと、村上春樹『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』(新潮社)の新装版が出た。何を今更と思ったら、挿画に落田洋子!!
うーむ、高いけど欲しいな。

台風が通りを過ぎて行く

2005-09-07 | 読書【未カテゴライズ】

今日の夕焼けは、本当に空が燃えているような色でした。
被害の規模は大きく、改めて災害王国、日本列島での生活の厳しさを感じました。

最近の読書履歴は、先月末に買った米澤穂信『氷果』と『愚者のエンドロール』(角川文庫)を読み、篠田節子『秋の花火』(文藝春秋)を今日、読了。前者ふたつは、シリーズものです。ミステリーとしてのオチはあまり期待しない方がよいかも。でも、どこかふわっとした清々しい読後感があります。『秋の花火』は、去年出た短編集ですが、テーマが定まったものではありません。書かれた時期に違いがあるため、各話毎で少し温度差を感じました。長編のあの筆力をあまり感じはしませんでしたが、所々見え隠れする恐怖あるいはあの畏怖を感じる短編集でした。

新作書き下ろし!梨木香歩『沼地のある森を抜けて』(新潮社)、ポール・オースター編『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』(新潮社)。ふふふっと、ひとり夢見心地になります。どちらから読もうか悩みつつ、椎名誠『走る男』(朝日新聞社)と川上弘美『竜宮』(文春文庫!)を読みつつ、怒涛の秋の読書が始まりそうな予感がする今日この頃です。

月末に学会があるけど、まあいいや