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センター物理Ⅰ2012

2012-03-31 | 教材研究

今年もセンター試験に今更ですが挑戦。

知識がいらない問題ばかりで、悲しくなった今年のセンター物理でした。

以下、各問の解説です。


1-1 波長λ 2.0m、周期T 2秒 (振動数 0.5 回/s)
波の伝わる速さv = fλ = 2.0m × 0.5 = 1.0 m/s ②

1-2 磁場の向きはQ
円電流が作る磁場はc、 よって⑦

1-3 運動方程式をたてる(連立させるまでもなく、4ma = 3mg - mgと分かるが… )。
Aに関して ma = T - mg
Bに関して 3ma = 3mg - T
よって、a = g/2
y = at**2/2 より
h = gt**2/4
t = √4h/g ③

*答えがこれでいいのか、うーん、t = 2√h/g だろう正確には…。

1-4 図を見るだけで分かる  ①

*n1sinθ1 = n2sinθ2 と混同するかな?
 でも、n1/n2 = v2/v1 を思い出せばいいと思うが…、あやふやな記憶ではダメだ。

1-5 ベクトル?
重力Mg を 張力T で支える。
T はさらに、lと2lの長さの糸で支える。三角形を書くまでもなく、
長い方は小さい力でいいので、Mg/√5  ①

1-6 Q = mc⊿Tより
100 × 4.2 × 2 = m × 0.45 × 84
m = 1000/45 = 200/9 = 22.222... ≒ 22 ⑤

2-1 直感で①というわけにはいかないか。
力の向きは、電流と磁場と直交していないといけないので②や④はありえない。
①か③かで迷うところかもしれないが、
フレミングの左手をやればすぐ分かる(恥ずかしい人はやらなくても可)。  ①

2-2 ファラデーの電磁誘導則。
強いられているんだ!!、とイワークさんネタではなく、
磁場は、弱 → 強 → 弱 の順番なので、③か④のどちらか。
電流の正の向きと磁場の方向から、電流を減らす→増やすの順番なので、④

2-3 ニクロム線の抵抗Rは、E = IRから100Ω
抵抗を増やして、直列から並列に変換。
0.15Aから0.25Aに増えたので、流れやすいのだろう。この時点で⑤と⑥はない。
100Ωのニクロム線25mを10mにしたので、ニクロム線10mの抵抗は40Ω。
0.25Aから60Ωと分かるので、
直列の合成抵抗の公式から60 = 40 + R12
R12 = 20Ω
残りのニクロム線は60Ωなので、あとは並列の公式から、1/20 = 1/R1 + 1/60
R1 = 30Ω ③

*2008年のセンター物理に方眼紙に黒鉛のがあったを思い出しました。

2-4 L = 0m のとき、電流Iは、0.75A(抵抗を増やしたのは0m のとき、
電流が流れ過ぎて困るため(初期値を増やした))。
Lが大きくなり、抵抗が増えると、電流の値は直線で下がるので
②としたいところだが、よく考えてみるとLとIの関係である。
かならずしも、抵抗と電流の関係のままではないかもしれない。
こういうときは、適当な値を入れてみましょう。
さきほどのL = 5m ならば、ニクロム線の抵抗は、40Ωでした。
20Ωとたして、80Ω。このときの電流Iは、15V/80Ω = 0.187A。
ということで ①

3-1 dsinθ = mλしかない。
sinθ = 0.5mから、
-0.87 < 0.5m < 0.87 よりm = -1, 0, 1の3つ ②

3-2 赤色の光の方が青色の光よりも波長は長いことは自明。
難しいことを考えずに、
P:青(m=1のとき)、Q:赤(m=1のとき)、R青(m=2のとき)でいいのだろう。 ⑥

3-3 開放系か閉鎖系か、それが問題だ。
って、絵を描けば分かるだろう。
開放系は管の長さの2倍が1波長分。
閉鎖系は管の長さの4倍が1波長分。
閉鎖系の2回目は管の長さの4/3倍が1波長分。
ということで、波長と振動数は反比例の関係(V = fλ)なので、
ア:220Hzとイ:660Hz ②

3-4 V = fλでなくなっただ。
とはいえ波長λは変わらないので、
赤い奴(通常の3倍の速度)は振動数も3倍なのだ。 ④

*ヘリウムガスといえば声が高くなる。すなわち振動数が大きい。
 その知識だけでも分かるような問題だ…。

4-1 いつもどおりの1問目(何だこの問題)。
ばねの弾性エネルギーと位置エネルギーが増えたので
kd**2/2 + mgd ③

4-2 加速度の大きさと距離の関係。
ばねに付いて振動するのかと思ったら、
落下して自然長になった後は、自由落下と最初の問題文のスミに書いてある。
何だかなと思いながら ②

4-3 この計算式は鉄板だと思う。
mv**2/2 = mgh
v = √2gh ⑥

4-4 まさつのある床のした仕事μ'mgL
位置エネルギーの減少 3hmg/10
μ' = 3h/10L ①

4-5 1回目 7h/10
2回目 4h/10
3回目 h/10
4回目はなし ③

Lm で 3h/10。 h/10 は L/3 m だろう。
ただし、3回目は右から左なので、A からは 2L/3 m ④

4-6 操作ア PA Vア = T0
         P0 V0 = T0

         Vア = P0 V0 / PA ③

4-7 操作イ P0 V0 = Tイ

文章問題か、ってうそ~~~!!!!!!

操作アは圧縮作用なのですが、温度は外に逃げるのです。
操作イは外から温度を上げて、内部エネルギーが上がるので、 ②


以上、何だか難しさはどこへ行ったのでしょうか。
平均点は68点だそうな(高い!!)。
電気の抵抗のところが間違いやすいかな。
と言っても取っつきにくさはなく、どれも簡単な問題ばかりでした。
過去問を研究しておけば良いと思われます。
模試の方が難しいのでは?

 

 

 

 


基礎基礎基礎って…

2012-03-25 | 教材研究

さて来年度もそろそろ始まるということで、

高校理科は変更されるのです。

増えるのです、理数系が!!

とはいえ、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎という

名前に変わるのです。

あの理科基礎・理科総合というなぞの科目は無くなるのです。

 

履修の制約から、基礎と名の付いたものを3つ選ばなければならない

というのがネックです。

ふつうに、物化生といいたいところなのですが、

物理基礎は変わらない難易度なので、

地学基礎が日の目を見るとか見ないとか言われています。

履修に関しては、

1年生で化学基礎and生物基礎の週4時間、

2年生で化学or生物と物理基礎or地学基礎の週4~6時間、

3年生で化学or生物(継続)もしくは物理or地学(まあこれはないかな)の週4~6時間、

という感じなのでしょうか?

文系でも物理・化学・生物・地学のどれか4単位を取らないといけないので、

結構、大変だと思います、生徒も先生も。

文理関係なく1、2年生の間は週4時間と理科の時間数を確保するのは難しいのでは。

本当にこれで大丈夫なのかと思いますが、

実際にこのカリキュラムで動いてみないと分かりません。

 

 

 

 

 


教科書から学ぶとは

2012-03-20 | 教材研究

さて、東京からトンボ返りの休日です。

何もすることがないというか、何もしたくないというか、

嵐の前の静けさというヤツでしょうか。

今回の収穫は、スカイツリーを見ることもあったのですが、

それよりむしろ、教科書図書館に無事、行くことができたので、まあまあ充実していました。

小学校・中学校・高校と学んできた教科書に再び出会えました。

それも驚きの連続とともに。

 

私はというとたぶん何かを考えて「理系」を選択し、高校・大学・大学院と学んで来たのでした。

今ではその区分こそ意味のないものであることを知っていますが、

当時は、かっこよく「理系」だと思っていたのでした。

別に苦手教科はないと今も昔も思ってはいますが(ただ経済関係は全然ダメです)、

理系選択の理由はとくにないのでした。それで、教科書たちを見て思い出したことは、

不思議と今も興味のある内容は、国語の教科書のどこかに書いてあるのでした。

例えば、前にも「大陸は動く」(光村図書5年上・『銀河』)について書きましたが、

中学の教科書にも実は地球科学に関するエッセイはあったのです。

それは島村英紀「深海に潜る」(東京書籍中2・『新しい国語2』)です。

これは教科書用の書き下ろしでありますが、フランスの潜水調査艇「ノーティール号」乗船のはなしでした。

内容に関してはさっぱり記憶になく、日本海溝の鯨瞰図だけは覚えているという悲しい現実でした。

実は結構、地球科学へのセンスオブワンダーは、刷り込みされていることに愕然としました。

でも、中学の国語の授業に関しては、何一つ記憶になく、

教科書の内容よりも担当の先生が誰だったかによるというのが実情です。

他にも中3の国語の教科書には、

村上春樹「ジャック・ロンドンの入れ歯」(今は『雑文集』で読めます)、三田誠広「いちご同盟」、

魯迅(竹内好・訳)「故郷」、松下竜一「絵本」、

といった名チョイスばかりでした。

 

さて、高校の頃の教科書のはなしに戻るのですが、

第一学習社の「国語Ⅰ 現代文・表現編 」に丸山健一「マラソン・ランナーは孤独か」が載っていました。

初出がちゃんと書いてありました。「安曇野の強い風」(文芸春秋、1986年)からの引用でした。

その本が手元にないため、どこからどこまでの引用で、どこからどこまでが改編されているのかは不明です。

ただ、その中の見出しを並べると

 

マラソンは人生の断面だ

肉体と精神が一つになる

頑張れという言葉の意味

 

と、いかにも絶好調時の丸山健二を表していることばではないかと思います(今も絶好調だと思いますが…)。

世間的には90年代以前まで、というのがもっぱらの著者の評価なのかもしれませんが、

全著作を読んでいるわけでもないので、私には分かりません。

ただ、高校生の私に強く響いた内容であったことは否定できません。

『自己』とは何かを改めて考えさせられます。

 

で、ほかにはどんな内容があったのかと目次を見て仰天しました。

大庭みな子「私の八月十五日」、日野啓三「私にとって都市も自然だ」、

真木悠介「草の言葉・魚の言葉」(この中に石牟礼道子「苦海浄土」の紹介あり)、

野村雅一「身体像の近代化」(この中にモースの「日本その日その日」、ビゴーの描画)

とショックを通り越して、なぜこうも自分が似たようなモノに惹かれるのかが、分かったのでした。

実はこの時期に散々、国語の教科書によって、私の脳内に叩き込まれていたのでした。

ショックもありましたが、まあ納得したわけです。

同時に思ったのは、学校の授業というものは、こうありたいなと思えるのです。

教養とか知識とか目に見えないものが、その人の血となり肉となり、その後の人生を形作っていって欲しいと思いました。

毎日の授業といえど、やはり授業を大事にしていかないといけないなと反省するばかりです。

 

また、第一学習社の「現代文Ⅰ」には、

中島敦「山月記」、夏目漱石「こころ」、井上靖「利休の死」、伊藤整「若い詩人の肖像」

とこれまたにくいチョイスです。男の子だな~と思えるラインナップでした。

 

ルーツを探るという意味でも、何だか楽しい発見でした。

実は80年代後半に書かれている文章が多いのです。

それは、90年代はじめに検定された教科書だからなのでしょうが、

やはり、私の意識は今もその時代に縛られているのだと、確信しました。

 

教科書図書館自体は小さい図書館ですが、新しい数学と理科の検定教科書も置いてあり、

東京近郊の学生さんor教員の方にはかなり勉強になる場所なのでは?

ただ平日の月・火・水しか空いてないのが問題です。

国語の授業などで盛り上がったことのある人は、一度、行ってみると懐かしさにテンションが上がると思います。

 

 

 

 

 


旅のお供には

2012-03-17 | 読書【未カテゴライズ】

明日、3年ぶりに東京へ行きます。

とくに欲しい本はありませんが、

神保町ではテンションを上げていきたいです。

と言っても相変わらずの強行日程なので、燃料が切れそうです…。

 

お供には、

レヴィ・ストロース「悲しき熱帯Ⅰ」(中公クラシックス)

倉橋由美子「ヴァージニア」、「妖女のように」

クロフツ「英仏海峡の謎」

武田泰淳「滅亡について」

を取り合えず、持って行くことに。

リフレッシュできればいいのですが、たぶん色々考えてしまうので、難しいかな。

 

 

 

 


倉橋由美子祭りを開催中

2012-03-03 | 読書【読了】

私的、倉橋由美子祭りを開催中。

現在、「人間のない神」、「スミヤキストQの冒険」、「夢の浮橋」、「アマノン国往還記」と来ています。

あとは、「パルタイ」、「ヴァージニア」、「妖女のように」、「反悲劇」、「ポポイ」、「交歓」が本棚に残っています。

「婚約」、「夢のなかの街」、「城の中の城」、「シュンポシオン」は捜索中です。

 

今の時代を考えると、そうでもないのですが、

当時は時代にどう受け入れられたのか、というのは気になるところではあります。

小説としておもしろいかどうかは別として、

集中して読みたくなる作家なんだなと思います。

 

それが終わったら、クロフツをいくつか読みたいし、

太宰もいくつか読みたいし、

新書も溜まっているし、

多和田葉子の「雪の練習生」も読みたいし、

読書計画の建て直しをしないといけないのです。

 

 

 

 


VAIO Cシリーズ2012春モデル購入

2012-03-02 | 家電

ついにソニーの誘惑に負けてしまった。

よくタイムセールスをしているのですが、引っかかってしまいました。

windows 7 と core i3&メモリ4GBのスピードに慣れてしまうと

XPは立ち上がりからダウンまですべてが遅く感じてしまう。

 

今回は、職場で使っているノートPCをそろそろ買い換えねばと思っていたので、

仕方ないと諦めました。

まあ5年前、就職してしばらく経ってから買った奴です。

今年に入って、1GBメモリを増設したので、1.5GBとはいえ、

XPもそろそろお役目御免と言ったところでしょうか。

 

いろいろと比べたのですが、ご贔屓にしていたdynabookは迷走しており、

スタンダードPCがダサすぎて話にならない。

10万近く出して、あの程度ならということで、

いろいろシュミレーションを繰り返し、

sonyのvaio C(14型ワイド)なら今使っているヤツと同じ大きさなので

まあいいかと思い、購入することにしました。

windows 7 professional、officeはHome and Business。

ついでにATOKを付けて、90000円。

決して安くはないけど、スタンダードで仕事に使うとしたら、高くはないと思う。

ultrabookというのも考えたけど、

まだ早い気がする、SSDもあの薄さも、値段も。

 

怖いのはやっぱり、ソニータイマー、ですよね。

サポート終了の3年後には動いているのだろうか?

という一抹の不安はあるのですが、

使ってみてそれは自ずと分かることではないでしょうか…。

 

 

以下、歴代PCの履歴を参考までに。

 

初代PC(2004年) カラーグレー 愛称 papa

dynabook EX1 ディスプレイ15型 XP 256MB HD40GB FDD搭載!!

電器屋で130000円したと思われる(高!!)。HD再生後、ディスプレイのヒンジが逝かれ、

バックライトが死に、しばらく放置していたらまたHD死亡。

 

2代目PC(2007年) カラーホワイト 愛称 CELES

dynabook CX925 ディスプレイ14.1型ワイド XP 512MB HD60GB 無線LAN内臓

ネットで80000円で購入。最近になり、メモリを1GB増設。仕事場で使ってます。

officeやillstrator、photoshopなどそれなりに動いています。

 

3代目PC(2009年) カラーブラック 愛称 ERIS

dynabook dx23 ディスプレイ10.1型ワイド XP 1GB HD160GB Atom N280

あのとき流行っていたネットブック(今や死語)。電器屋で40000円で購入。

スカイプ使用中の異常発熱で敢え無くHD死亡(泣)。

 

4代目PC(2011年) カラーブラウン 愛称 MOON

FMV-BIBLO LOOX U/G90 ディスプレイ5.6型 7 home 2GB SSD 30GB Atom Z520

ネットで40000円で購入。まあ、サブのサブと言ったところ。旅行には重宝します。

たまにしか使わないのでバッテリーがよく死んでいます。

 

5代目PC(2011年) カラーホワイト 愛称 JUPITER

VALUTSTAR PC-VL150ES ディスプレイ19型ワイド 7 home HD 1TB core i3

ネットで64000円で購入。家でのメインPCです。メモリ8GBに増設済み(快適)。

 

6代目PC(2012年)

VAIO C4 ディスプレイ14型ワイド 7 proffesional 4GB HD320GB core i3

ソニーオーダーメイドで90000円で購入予定。いずれメモリ8GBに増設予定。

 

しかし、よくPC壊してるな…。