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夏の読書はつづく

2007-07-29 | 読書【未カテゴライズ】
 
 まず、キプリング「プークが丘の妖精パック」(光文社古典新訳文庫)をよ~やく読了。
長かったです。固有名詞が多過ぎて、大変苦痛でした。
歴史的な背景が分からないとやはり完全には理解できないです。

つぎに、神林長平「敵は海賊・正義の眼」(ハヤカワJA文庫)もさくっと読了。
前作から10年待ったことを考えるとボリューム的には少々不満。
でも、久々にラテル・ラジェンドラ・アプロのかねあいが見れてよかったです。
(名前しか出てこなかったキャラもいますけどね)
総じてすべてのキャラクターがどれも中途半端な扱いで残念、
フムン。


先週、本屋でようやく見つけたカルヴィーノ「イタリア民話集 上・下」(岩波文庫)を購入。
今年の春頃、再刊されてずっと探していただけに、よかったです。

あと図書館から
森絵都「風に舞いあがるビニールシート」(文芸春秋)、
ジュディ・パドニッツ「空中スキップ」(マガジンハウス)
熊谷独「尾道少年物語」(文芸春秋)
を借りてきました。

風に~は、去年の直木賞とったやつです。
軽く読んだ限りでは、まあいいんじゃないですか。
森絵都さんが、こういう小説を書きたいというのであれば、成功なのでは。
ただ、こういった作品はこの人でなければ書けないというわけではないので、
その辺が複雑な心境です。
前作の「いつかパラソルの下で」(角川書店)でも感じたのですが、
ドラマの原作・脚本というわけではないので、
このうまいけど薄い感じ、何とかならないですかね。
どこか優等生的なところが不満です。(そこが直木賞ってことか)
これを突き抜けたところを次回作で見せて欲しいです、ファンとしては。






赤朽葉家の伝説、読了

2007-07-22 | 読書【読了】
 
 桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」(東京創元社)を読了しました。テスト中の待ち時間で読みました。

赤朽葉家3代(4代かな)の年代記でした。
いやー、久々にのめり込みました、話の展開に。
パーツ(製鉄業、不良少女マンガ、コールセンター)はどこかで聞いたことのあるようなものばかりでしたが、戦後、地方の時代の変遷をうまくまとめていて、おもしろかったです。
最終章、現代はまあ蛇足かと思ったのですが、
これがないと年代記としては収まりが悪く、「今」に繋がらないので、
必要なとこかと思います。


教採に関して、今年思ったのは、
社会人枠といっても、年齢制限は必要だと思います。
社会人としての経験を活かすといっても、
明らかに今の子どもたちや親についていけそうもない人を教員にしても
と思うのですが…。
でも、自分が若いからそんな事が言えるのかもしれませんね。
やっぱり、年取った事をいいわけにしない、そんな大人にならないといけません。

教師は、どんどんと変わっていかなければならないと思いました。
時が止まっている先生に対して、生徒は着いてきません。




セミと台風と病院

2007-07-13 | 読書【未カテゴライズ】
 
 今日、図書館から
日高敏隆「春の数えかた」、「人間はどこまで動物か」、「セミたちと温暖化」
(新潮社)
桜庭一樹「赤朽葉家の伝説」(東京創元社)
を借りてきました。

エッセイはいくら読んでも気分転換になります。
「赤朽葉家の伝説」は上半期で気になる一冊でまだ未読のものです。

勉強も段々手に付かず、はぁ~、3連休は最終チェックです。





あの夏の声が響いてる

2007-07-08 | 読書【未カテゴライズ】
 
 車中読書していた井伏鱒二『黒い雨』(新潮文庫)を読了。
読了するのに3カ月以上もかかってしまいましたが、
何とか夏の声〔セミの声〕が聞こえ始めたこの時期に、読み終えることができました。

長崎の原爆に対する発言が先週問題になりましたが、
「日本の夏には決して忘れてはいけない悲しい出来事があった」
ということをこの先ずっと伝えていく必要があると思います。






TOUR1989、読了

2007-07-07 | 読書【読了】
 
 則読了。
迷子ツアーというテーマの連作集でした。
1989年という年だけで十分、読んでいておもしろかったです。
ただ、話のオチ的にはう~ん、何とも言えないです、良かったとも悪かったとも。




大量供給≠大量消費

2007-07-07 | 読書【未カテゴライズ】
 
 今日は気分転換に買い物に。
新しい靴を買ったり、服を買ったりしました。

あと新古書店で、池谷裕二『記憶力を強くする』(講談社ブルーバックス)、
井上ひさし編『児童文学名作全集3』(福武文庫)を買ってきました。

前者は、『進化しすぎた脳』が話題になった研究者がその前に書いていた本です。
内容は難しいですけど、タイトルがそもそも魅力的です。

後者は、福武文庫のシリーズ。全5冊です。
3巻は、奥付け見ると1987年とあります。
井伏鱒二の山椒魚が入ってます。これ、読みたかったんですよね。
全5巻揃う日が来るのでしょうか…?

中古本が100円(105円)で、本屋では書籍(とくに文芸の単行本)は売れない。
文庫ばかり売れる。
確かに、単行本は年に10冊ぐらいしか買わない(買えない)し、場所も取る。
でも、本を買って損するということは、まあないです。
今読まなくても(読めなくても)、いつかは役に立つ時が来る。
本はその程度のものですから。
大量にすぐに消費する、というわけにはいきません。