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センター生物Ⅰ2010

2012-11-22 | 教材研究

2010センター生物です。

これで3カ年コンプリート。

遡れば少しは難しくなるかと思いましたが、全くそうではなかったです。

毎度おなじみ、適当な解説です。

 

1-1 ②

1-2 ⑥ 骨格筋(核がたくさんある) 
      赤血球には核はない(正確には最終的になくなる、ミトコンドリアも)。

1-3 ③ ミトコンドリア

1-4 ③、⑥ なめんな

2-1 ④ なめんな

2-2 ③ なめんな

2-3 ② ひっかけ問題。染色体数は相同染色体をまとめて1個と考える。

2-4 ④ なめんな

2-5 ① 神経系から眼胚は誘導され、網膜になる。水晶体→角膜は当然、表皮。
      ただし、神経も表皮も外胚葉由来。
      中胚葉由来は、脊索・体節(結合組織・骨格筋)・腎臓・側板(心臓・血管・平滑筋)
      内胚葉由来は消化系・呼吸系

2-6 ② オーガナイザーは脊索になって、いずれ消える運命。
      一方、神経管は新たに外胚葉から誘導される。

3-1 ① AABbの自家受粉

          AB   Ab
     AB AABB AABb
     Ab AABb AAbb  3:1

3-2 ⑤⑥ なめんな

3-3 ⑥ そもそも白色花個体は③、⑥、⑦、⑧、⑨のみ
      そのうち、Aが入っているのは③と⑥のみ。
      ホモ同士をかけるとヘテロがでないので⑥

3-4 ⑧ なめんな

3-5 ① なめんな

3-6 ⑤ なめんな

4-1 ③②⑤ 絶縁体

4-2 ④ 屈折反射は熱いとき。回転したところで反射があるのか?
      グルカゴンはインスリンの逆

4-3 ③ なめんな

4-4 ② なめんな

4-5 ① ふつうになめんな

5-1 ② なめんな

5-2 ③ 光を通さないと書いてあるので曲がらない…、何だこの問題?

5-3 ⑥ オーキシンが集まる方が伸びる

5-4 ④ うーん、なめんな

 

平均点は69.7。

当然、簡単過ぎる。

1-2と2-3ぐらいが悩む問題で、

全体的には選択肢を悩むまでもない。

これでセンター試験と言えるのか?

という感じです。

緑本にはセンター試験本番よりも難しい問題で実力up!って書いてあるんです。

これって、どういうこと?

 

 

 

 


センター生物Ⅰ2011

2012-11-20 | 教材研究
前回のつづき、2011センター生物です。
なんですが、何か簡単過ぎる気がする。
まあ、いいか、ということでいつも通りの適当な解説。
 
 
1-1⑦
 
1-2②
 
1-3⑤ サフラニン液は植物の細胞壁を染色する(マニアック過ぎ)。
 
1-4⑥ 凝縮したDNAとは?
 
1-5① 卵割で受精卵1個が4個に分裂。DNAは減数分裂の繰り返し。
 
1-6③ 問5の図から読み取る。
 
2-1③ 基本問題
 
2-2① なんじゃこりゃ
 
2-3④ 難しい。原腸の絵は思い出せるが、途中の様子は思い出せない。
   ⑤×外胚葉から発生する。
      イモリの場合、表皮部の外胚葉が神経外胚葉の一部を誘導し、眼杯を形成させる。
      そしてその眼杯では表皮部の外胚葉から水晶体が誘導される。
      このあと眼杯は網膜となり、水晶体は角膜を誘導する(Wikipedia)。
 
2-4② 文章読解問題
 
2-5⑤ 文章読解問題
 
2-6② なんじゃこの問題
 
3-1③① なめんな
 
3-2④ なめんな
 
3-3⑤ なめんな
 
3-4④ なめんな
 
3-5⑥ 8/50 16% なめんな
 
3-6① PVとpvのかけあわせから組換え価を求める。
 
4-1④ 副腎髄質・副腎皮質の違い
 
4-2⑤ インスリンの真逆
 
4-3② 排出管って何?
 
4-4② 電気刺激と筋肉の強さの違い
 
4-5③ 活動電位の接続時間とは
 
4-6② なめんな
 
5-1③ なめんな
 
5-2⑦① 吸水力?
 
5-3⑥ なめんな
 
5-4④ なめんな
 
5-5⑤ なめんな
 
5-6④ なめんな
 
 
という感じで、ほとんど後半はなめんな問題ばかり。
どうしたんだセンター試験!!
平均63点はうそだろ。
100点は無理だけど、80点近くは取れるはず。
2010年まで解かなければならないか?
緑本を買って来たので、そっちをやろうかと思います。
あまりにもホネがない問題ばかりなので。
 
 
 
 
 

センター生物Ⅰ2012

2012-11-18 | 教材研究

さて受験生以来の生物Ⅰセンター試験です。

生物あんまり好きじゃないので、というか最近は化学の方が嫌いですが…。

例のごとく簡単な解説です。

そんなに信じないで下さい。

 

1-1 ①ロバート・フックの間違い ロバート・フックはコルクの観察から細胞(セル)を命名

   ②レーウェンフックの間違い レーウェンフックは細菌を観察
   ③細胞分裂はフィルヒョー
   ④○ 動物細胞はシュワン、植物細胞はシュライデン
       それらを併せて、シュワンが細胞説を唱えた。

1-2 ③細胞膜

1-3 ②ゴルジ体  袋が重なった構造をしている

1-4 ⑤動物細胞と植物細胞どちらも同じ。

1-5、6 ①、⑥ なめんな

1-7 ④ なんじゃこの問題

2-1 ① 反例:イソギンチャクは分裂する

2-2 a:×、胚(受精卵)は卵細胞と精細胞
   b:○、中央細胞と精細胞から胚乳ができる
   c:×、子葉に胚乳がある
   d:×、有胚乳種子なんだから胚乳がある
   e:○
   f:×、果皮ではなく種皮

2-3 ① 先問から胚はすでに遺伝的な性質が変化していることが分かっている

2-4 ⑤ 表から数字の変化を読み取るだけ、概して選択肢の後ろに答えがある傾向

2-5 ② 調節卵 分割したら2個体できるもの

2-6 ⑤ フォークトの予定運命図の実験は局所染色体法→実験i
      動物極周辺は、表皮になるのでク

3-1 ④ 雌ヘテロ:オスがホモ 雄ヘテロ:メスがホモ

3-2 ② 雄XY・雌XX
  F1が白雄XwY:赤雄XWY =1:1なので、
  Pは白雄XwY‐赤雌XWXw と考えられる。
      F1の雌は赤雌XWXw:白雌XwXw = 1:1 

3-3 ① F1 赤雄XWY‐赤雌XWXw
       F2 XWXW XWXw XWY XwY
           赤雌   赤雌  赤雄 白雄

3-4 ② 黄緑Yy 50%
      P:RRYY‐rryy
       配偶子RY-ry
      F1:RrYy
       配偶子RY Ry rY ryの4種類の掛け合わせ
      F2:   RY   Ry   rY   ry
       RY RRYY RRYy RrYY RrYy
       Ry RRYy RRyy RrYy Rryy
       rY RrYY RrYy rrYY rrYy
       ry RrYy Rryy rrYy rryy
      Yyは50%

3-5 ⑦ 桃色Rr 緑色YY 2個 2/16 = 0.125 13%

3-6 ② 遺伝子型BbKkでBkが連鎖している。→bKが連鎖している。
      組換え価20%とはBkとbKが全体の20%だけ組変わっているということ。
      BK:Bk:bK:bk = 1:4:4:1

3-7 ④ 乗換え。文章の説明をよく読むと、実際の縞の距離MとNに比べて、
      染色体地図上での距離間はMが狭まっているのに比べてNは広がっている。
      つまり、Nの方が組換え価が大きく、乗換えが起こりやすい。という事なんだろう。

      一番分かりにくい問題かも。

4-1 ⑤ 少量、等張。等張なのは、高張にして出したいができないため。

4-2 ② ア 海では一緒。河では一定
      エ 海のみ生きる。
      オ 海でも河でも一定。

4-3 ⑥ バソプレシン 腎臓 水分の再吸収を促進、当然、浸透圧が下がる。

4-4 ④ フィブリンは血小板と血しょうのはたらきで作られる。

   ①②③× ⑤× グリコーゲン全く関係ない

4-5 ④ なめんな

4-6 ⑥ なめんな
   ④ リンパ球は白血球の一種。

5-1 ③ 見かけ +1 = 真

5-2 ⑥ 光飽和点と補償点、呼吸速度のグラフから考える

5-3 ③ 光合成により変化するのは質量

5-4 ①⑤ オーキシンは光屈性・頂芽優勢・落葉の抑制って教科書のサブタイトルに書いてある

5-5 ③ 重力やん

5-6 ② なめんな

 

という感じで、何問かなめんな問題がありました。

ちなみに去年の2~3月に生物Ⅰの教科書を一通りやったあと、

全く問題を解いておらず、うる覚えで解きました。

全国平均は64点とのこと。

うーん、時間との闘いだろうな、これ。

焦る焦る。

次回はセンター生物Ⅰ2011年の予定です。

 

 

 

 

 

 


地学の入試問題集

2012-11-07 | 教材研究

「全国大学入試正解集 地学」(くぬぎ出版)というものを知っていますか?

くぬぎ出版は愛知県にある出版社で昆虫の本も取り扱っているらしい。

amazonで注文できるのびっくり。

価格は3000円。

旺文社は物理・化学・生物しかありません、一冊5000円近くします。

毎年、いつ刊行されるか不定期です。

センター試験と各大学の二次試験が載っています。

こういった形式の本は非常に便利です。

ふつうに読み物としておもしろいと思います。

といっても需要はないと思いますが…。

 

 

 

 

 

 


体系物理

2012-11-05 | 教材研究

数学Ⅱの微積分まで来たので、流石に飽きてきたので、

本職の方の物理の勉強をすることに。

教学社の体系物理の第6版が出ていたので即購入。

問題集のくせによって、物理の問題集は使いやすさが特に分かれる。

力学のはじめの数問を解いてみたのですが、

なかなか、出題者の意図が見える問題のラインナップです。

計算の仕方については、かなり端折っているので、

初学者には難しく感じると思いますが

ベクトルや微分積分の知識がバックボーンにあるということを知っているかどうかは

物理を真に理解できるかどうかの上でかなり重要だと改めて思う。

高校数学の真ん中の方にあるのではなく、中学数学で学べばと思わずにいられない。

とはいえ、物理基礎を文系にも強いられるとは、きつい世の中になったもんだ。

非常に頭がイタイところなのです。

早めに手を打っておこないとつらいですね。

 

 

 

 


数学カムバック

2012-08-23 | 教材研究

何を思ったのか、数学に突然、目覚め、

数研出版の2012ニュースタンダード演習数学Ⅰ・A+Ⅱ・Bを解いている。

かれこれ2カ月が経とうとしているが、まだ数学Ⅱの途中です。

1日1時間ぐらいですが、頭の体操によく、楽しいのです。

センター用の問題集であるため、レベル的には文系用の問題集なのであろう。

例のごとく、解説は全くなく、流石、数研出版というところか。

とはいえ、全然使っていない頭の復習にはちょうどいいレベルなのであった。

 

これが終わったら、大学への数学4月号増刊の「新数学スタンダード演習」でもやろうかと思っています。

数学ⅢCなんて、もっと覚えていないし、面倒な微分や積分なんて、

今更計算できるのか、不安ではありますが、いずれ数ⅢCも復習してみたい気分なのでした。

 

高校物理のききどころ1 力学とエネルギー(岩波書店)も手に入れたので、

物理も少しやりたいなと思うのですが、それはまた別のお話、ってことで。

新課程の教科書とか見ないといけないなと、思ってはいるのですが、なかなかどうして

気が進まないです。

 

 

 

 


センター物理Ⅰ2012

2012-03-31 | 教材研究

今年もセンター試験に今更ですが挑戦。

知識がいらない問題ばかりで、悲しくなった今年のセンター物理でした。

以下、各問の解説です。


1-1 波長λ 2.0m、周期T 2秒 (振動数 0.5 回/s)
波の伝わる速さv = fλ = 2.0m × 0.5 = 1.0 m/s ②

1-2 磁場の向きはQ
円電流が作る磁場はc、 よって⑦

1-3 運動方程式をたてる(連立させるまでもなく、4ma = 3mg - mgと分かるが… )。
Aに関して ma = T - mg
Bに関して 3ma = 3mg - T
よって、a = g/2
y = at**2/2 より
h = gt**2/4
t = √4h/g ③

*答えがこれでいいのか、うーん、t = 2√h/g だろう正確には…。

1-4 図を見るだけで分かる  ①

*n1sinθ1 = n2sinθ2 と混同するかな?
 でも、n1/n2 = v2/v1 を思い出せばいいと思うが…、あやふやな記憶ではダメだ。

1-5 ベクトル?
重力Mg を 張力T で支える。
T はさらに、lと2lの長さの糸で支える。三角形を書くまでもなく、
長い方は小さい力でいいので、Mg/√5  ①

1-6 Q = mc⊿Tより
100 × 4.2 × 2 = m × 0.45 × 84
m = 1000/45 = 200/9 = 22.222... ≒ 22 ⑤

2-1 直感で①というわけにはいかないか。
力の向きは、電流と磁場と直交していないといけないので②や④はありえない。
①か③かで迷うところかもしれないが、
フレミングの左手をやればすぐ分かる(恥ずかしい人はやらなくても可)。  ①

2-2 ファラデーの電磁誘導則。
強いられているんだ!!、とイワークさんネタではなく、
磁場は、弱 → 強 → 弱 の順番なので、③か④のどちらか。
電流の正の向きと磁場の方向から、電流を減らす→増やすの順番なので、④

2-3 ニクロム線の抵抗Rは、E = IRから100Ω
抵抗を増やして、直列から並列に変換。
0.15Aから0.25Aに増えたので、流れやすいのだろう。この時点で⑤と⑥はない。
100Ωのニクロム線25mを10mにしたので、ニクロム線10mの抵抗は40Ω。
0.25Aから60Ωと分かるので、
直列の合成抵抗の公式から60 = 40 + R12
R12 = 20Ω
残りのニクロム線は60Ωなので、あとは並列の公式から、1/20 = 1/R1 + 1/60
R1 = 30Ω ③

*2008年のセンター物理に方眼紙に黒鉛のがあったを思い出しました。

2-4 L = 0m のとき、電流Iは、0.75A(抵抗を増やしたのは0m のとき、
電流が流れ過ぎて困るため(初期値を増やした))。
Lが大きくなり、抵抗が増えると、電流の値は直線で下がるので
②としたいところだが、よく考えてみるとLとIの関係である。
かならずしも、抵抗と電流の関係のままではないかもしれない。
こういうときは、適当な値を入れてみましょう。
さきほどのL = 5m ならば、ニクロム線の抵抗は、40Ωでした。
20Ωとたして、80Ω。このときの電流Iは、15V/80Ω = 0.187A。
ということで ①

3-1 dsinθ = mλしかない。
sinθ = 0.5mから、
-0.87 < 0.5m < 0.87 よりm = -1, 0, 1の3つ ②

3-2 赤色の光の方が青色の光よりも波長は長いことは自明。
難しいことを考えずに、
P:青(m=1のとき)、Q:赤(m=1のとき)、R青(m=2のとき)でいいのだろう。 ⑥

3-3 開放系か閉鎖系か、それが問題だ。
って、絵を描けば分かるだろう。
開放系は管の長さの2倍が1波長分。
閉鎖系は管の長さの4倍が1波長分。
閉鎖系の2回目は管の長さの4/3倍が1波長分。
ということで、波長と振動数は反比例の関係(V = fλ)なので、
ア:220Hzとイ:660Hz ②

3-4 V = fλでなくなっただ。
とはいえ波長λは変わらないので、
赤い奴(通常の3倍の速度)は振動数も3倍なのだ。 ④

*ヘリウムガスといえば声が高くなる。すなわち振動数が大きい。
 その知識だけでも分かるような問題だ…。

4-1 いつもどおりの1問目(何だこの問題)。
ばねの弾性エネルギーと位置エネルギーが増えたので
kd**2/2 + mgd ③

4-2 加速度の大きさと距離の関係。
ばねに付いて振動するのかと思ったら、
落下して自然長になった後は、自由落下と最初の問題文のスミに書いてある。
何だかなと思いながら ②

4-3 この計算式は鉄板だと思う。
mv**2/2 = mgh
v = √2gh ⑥

4-4 まさつのある床のした仕事μ'mgL
位置エネルギーの減少 3hmg/10
μ' = 3h/10L ①

4-5 1回目 7h/10
2回目 4h/10
3回目 h/10
4回目はなし ③

Lm で 3h/10。 h/10 は L/3 m だろう。
ただし、3回目は右から左なので、A からは 2L/3 m ④

4-6 操作ア PA Vア = T0
         P0 V0 = T0

         Vア = P0 V0 / PA ③

4-7 操作イ P0 V0 = Tイ

文章問題か、ってうそ~~~!!!!!!

操作アは圧縮作用なのですが、温度は外に逃げるのです。
操作イは外から温度を上げて、内部エネルギーが上がるので、 ②


以上、何だか難しさはどこへ行ったのでしょうか。
平均点は68点だそうな(高い!!)。
電気の抵抗のところが間違いやすいかな。
と言っても取っつきにくさはなく、どれも簡単な問題ばかりでした。
過去問を研究しておけば良いと思われます。
模試の方が難しいのでは?

 

 

 

 


基礎基礎基礎って…

2012-03-25 | 教材研究

さて来年度もそろそろ始まるということで、

高校理科は変更されるのです。

増えるのです、理数系が!!

とはいえ、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎という

名前に変わるのです。

あの理科基礎・理科総合というなぞの科目は無くなるのです。

 

履修の制約から、基礎と名の付いたものを3つ選ばなければならない

というのがネックです。

ふつうに、物化生といいたいところなのですが、

物理基礎は変わらない難易度なので、

地学基礎が日の目を見るとか見ないとか言われています。

履修に関しては、

1年生で化学基礎and生物基礎の週4時間、

2年生で化学or生物と物理基礎or地学基礎の週4~6時間、

3年生で化学or生物(継続)もしくは物理or地学(まあこれはないかな)の週4~6時間、

という感じなのでしょうか?

文系でも物理・化学・生物・地学のどれか4単位を取らないといけないので、

結構、大変だと思います、生徒も先生も。

文理関係なく1、2年生の間は週4時間と理科の時間数を確保するのは難しいのでは。

本当にこれで大丈夫なのかと思いますが、

実際にこのカリキュラムで動いてみないと分かりません。

 

 

 

 

 


教科書から学ぶとは

2012-03-20 | 教材研究

さて、東京からトンボ返りの休日です。

何もすることがないというか、何もしたくないというか、

嵐の前の静けさというヤツでしょうか。

今回の収穫は、スカイツリーを見ることもあったのですが、

それよりむしろ、教科書図書館に無事、行くことができたので、まあまあ充実していました。

小学校・中学校・高校と学んできた教科書に再び出会えました。

それも驚きの連続とともに。

 

私はというとたぶん何かを考えて「理系」を選択し、高校・大学・大学院と学んで来たのでした。

今ではその区分こそ意味のないものであることを知っていますが、

当時は、かっこよく「理系」だと思っていたのでした。

別に苦手教科はないと今も昔も思ってはいますが(ただ経済関係は全然ダメです)、

理系選択の理由はとくにないのでした。それで、教科書たちを見て思い出したことは、

不思議と今も興味のある内容は、国語の教科書のどこかに書いてあるのでした。

例えば、前にも「大陸は動く」(光村図書5年上・『銀河』)について書きましたが、

中学の教科書にも実は地球科学に関するエッセイはあったのです。

それは島村英紀「深海に潜る」(東京書籍中2・『新しい国語2』)です。

これは教科書用の書き下ろしでありますが、フランスの潜水調査艇「ノーティール号」乗船のはなしでした。

内容に関してはさっぱり記憶になく、日本海溝の鯨瞰図だけは覚えているという悲しい現実でした。

実は結構、地球科学へのセンスオブワンダーは、刷り込みされていることに愕然としました。

でも、中学の国語の授業に関しては、何一つ記憶になく、

教科書の内容よりも担当の先生が誰だったかによるというのが実情です。

他にも中3の国語の教科書には、

村上春樹「ジャック・ロンドンの入れ歯」(今は『雑文集』で読めます)、三田誠広「いちご同盟」、

魯迅(竹内好・訳)「故郷」、松下竜一「絵本」、

といった名チョイスばかりでした。

 

さて、高校の頃の教科書のはなしに戻るのですが、

第一学習社の「国語Ⅰ 現代文・表現編 」に丸山健一「マラソン・ランナーは孤独か」が載っていました。

初出がちゃんと書いてありました。「安曇野の強い風」(文芸春秋、1986年)からの引用でした。

その本が手元にないため、どこからどこまでの引用で、どこからどこまでが改編されているのかは不明です。

ただ、その中の見出しを並べると

 

マラソンは人生の断面だ

肉体と精神が一つになる

頑張れという言葉の意味

 

と、いかにも絶好調時の丸山健二を表していることばではないかと思います(今も絶好調だと思いますが…)。

世間的には90年代以前まで、というのがもっぱらの著者の評価なのかもしれませんが、

全著作を読んでいるわけでもないので、私には分かりません。

ただ、高校生の私に強く響いた内容であったことは否定できません。

『自己』とは何かを改めて考えさせられます。

 

で、ほかにはどんな内容があったのかと目次を見て仰天しました。

大庭みな子「私の八月十五日」、日野啓三「私にとって都市も自然だ」、

真木悠介「草の言葉・魚の言葉」(この中に石牟礼道子「苦海浄土」の紹介あり)、

野村雅一「身体像の近代化」(この中にモースの「日本その日その日」、ビゴーの描画)

とショックを通り越して、なぜこうも自分が似たようなモノに惹かれるのかが、分かったのでした。

実はこの時期に散々、国語の教科書によって、私の脳内に叩き込まれていたのでした。

ショックもありましたが、まあ納得したわけです。

同時に思ったのは、学校の授業というものは、こうありたいなと思えるのです。

教養とか知識とか目に見えないものが、その人の血となり肉となり、その後の人生を形作っていって欲しいと思いました。

毎日の授業といえど、やはり授業を大事にしていかないといけないなと反省するばかりです。

 

また、第一学習社の「現代文Ⅰ」には、

中島敦「山月記」、夏目漱石「こころ」、井上靖「利休の死」、伊藤整「若い詩人の肖像」

とこれまたにくいチョイスです。男の子だな~と思えるラインナップでした。

 

ルーツを探るという意味でも、何だか楽しい発見でした。

実は80年代後半に書かれている文章が多いのです。

それは、90年代はじめに検定された教科書だからなのでしょうが、

やはり、私の意識は今もその時代に縛られているのだと、確信しました。

 

教科書図書館自体は小さい図書館ですが、新しい数学と理科の検定教科書も置いてあり、

東京近郊の学生さんor教員の方にはかなり勉強になる場所なのでは?

ただ平日の月・火・水しか空いてないのが問題です。

国語の授業などで盛り上がったことのある人は、一度、行ってみると懐かしさにテンションが上がると思います。

 

 

 

 

 


GMTインストールメモ

2011-11-17 | 教材研究

windows7にGMTをインストールしたので、その際のメモです。

ご参考までに(2011年10月29日記)

 

① 本家GMTよりwindows7 64ビット版をダウンロード、解凍、インストール。

 

(windows用のインストーラーがあるので非常に便利。

 

ms-dosのコマンドプロンプトではまだ動かない。

 

やっぱり、環境変数(path)に \;C:programs:GMT4 を追加。

 

② gsviewとgsscriptのインストール

 

③ イラストレーターがないので、とりあえず、

  gsviewのconvert機能のpdfwriterでps形式をpdf化

 

④ acrobad readerで読み込み、画像をコピーしてワードに張り付ける。

 

めんどくさいが、仕方ない。