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1Q84 BOOK1, 2、読了

2012-04-30 | 読書【読了】

村上春樹「1Q84 BOOK1・上下」(新潮文庫)、「1Q84 BOOK2・上下」(同)を一気に読了。

来月末刊行のBOOK3まで待つのではなく、

あえて同時に単行本が出た2冊から読むというのが、ある種の拘りがあってのことでした。

 

読んでの感想を一言で言えば、「おもしろくない」、だろうな、悪いけど。

アンチだからというわけではなく、読んでいるからこそ、何だかな~という感想しかでない。

物語としておもしろくないだけであって、ぐいぐいお話は読ませてくれます。

約1300ページを繰る手は全く止まりません。

そういう部分では、おもしろい、と言えるのですが、ただそれだけで、

この物語は今、求められていないな、という気がします。

まだ、2009年という時勢なら分かるが、この2012年に読む本ではないのかもしれない…。

作家としての成熟というより、幼さが露呈している感じが、もうダメです。

性描写ばかりで相変わらず、他人に全くお薦めできない作家ではある…。

3人称、という部分はいいと思います、地の文がネチネチしていなくて。

今更、思い出したかのような『愛』って何だよ(笑)。

作家が歩み寄ったのか、それとも今までの自分の作風を維持したくないのか、

たくさん変化は感じます。

主人公がバットを振らなくなったとかね。

でも、何だか中途半端な作品であることは否めない。

感じとしては『国境の南、太陽の西』に一番近いのかな?よく分かりませんが…。

BOOK3でその印象が変わることを祈るしかない。

 

 

 

 

 

 

 


伊藤整「近代日本の文学史」が復刊!?

2012-04-29 | 読書【未カテゴライズ】

今日、伊藤整「近代日本の文学史」(夏葉社)を発見し、即購入しました。

夏葉社、って聞いたことないなとググってみたら、

(おもしろい本ばかり)復刊中心の出版社だそうです。

伊藤整の本をこのご時世に出そうなんて、マジっすか!!と思いながら、ほんと泣きそうです。

家宝にします、とまではいかないが、本棚に残しておきたいと思える『必携』の一冊となりそうです。

 

既刊の上林暁「星を撒いた街」も滅茶苦茶読みたいです、

と思ったらすでに絶版なのか…というか品薄状態なだけかな?

上林暁(かんばやしあかつき)は新潮文庫や講談社文芸文庫、ちくま文庫から数冊出ていますが、

(全く在庫なしでいいかげんにしやがれ大手出版社と思っていただけに)

こういった努力は涙ぐましいものがあります。

3000部という初版部数は、たしかに多い気がするが、

値段が2200円+税であり、頑張っている価格ではあると思う。

(この手の復刊はふつう3000円は超えるのがザラなので)

これだから、amazonだけではまだまだと思うのです。

というか、amazon路線にすら載らないこういった出版社はたくさんあるんだろうな、

と少し安心しました。

 

 

 

 

 


change the world

2012-04-22 | このブログは

明日でブログ開設2500日!! なんだそうな。

スタートは2005年6月18日、たぶんM1の頃だな、若…。

2000日の頃は、gooブログを捨てようかと思っていましたが、

引っ越しもせず、さらに500日経ってしまいました。

蔵書数は就職してから一気に増えまくり、年300冊ペースで増える始末。

その間、PCを5台買い、デジカメ一眼レフを買い、ipodを買い、バイクを買い、液晶テレビを買い、

wiiを買い、PSPを買い、何だかかんだでお金を使いまくる浪費生活なのでした。

それでも、センター試験を解いたり、ゲームばかりしたり、文句を書きまくったり、と好き放題なブログでした。

次は3DSのファイヤーエンブレム覚醒をやりたいけど、たぶんまだまだ無理(年末?)。

 

来年からの変化に対応できるように、今年はいっぱい考えて実行しなければいけないことがあります。

(まあ、辞めるんですけどね、来年3月に今の職場。)

正解はないのだけれど、自分にできることを伸ばしていきたいという思いだけが残った数年間でした。

残された一年で何を見つけるのか全く分かりませんが、世界をきっともっと大切に思えるものが、

自分の中で形作れるかどうかが勝負のような気がします。

勉強は続くし、身体はもっとガタが来るし、やる気は乱れるしで、

精神を一点に集中して行かなければいけないのです。

難しいですけどネ…。

 

 

 

 

 


武田泰淳に移行中

2012-04-15 | 読書【読了】

私的@倉橋由美子祭りが終わり、

古い友達の影響で現在は、武田泰淳に移行中(すぐに終わりそうですが…)。

 

武田泰淳の「滅亡について」(岩波文庫)をようやく読み終えました。

途中は流し読みでしたが、人となりが分かるエッセイ集でした。

 

「身心快楽 武田泰淳随筆集」(講談社文芸文庫)も似たような構成だったので、

買わなければ良かったと少し後悔。

「司馬遷」(講談社文芸文庫)も買ったあと、講談社文庫版を見つけて、少々ショックでした。

とはいえ、今日、「風媒花」(新潮文庫)をゲットしたので、読んでみることに。

昭和29年発刊で、解説が三島由紀夫でした。

 

三島由紀夫については、「滅亡について」の中の「ささやかな感想―戦後作家の並立について―」で、

埴谷雄高「死霊」と三島由紀夫「獅子」との並立を指摘されている。

「獅子」は、三島由紀夫が生前、最後に出した自選短篇集に収録されているとのこと。

時間を見つけて読んでみようと思います。

いずれ「死霊」は挑戦しなければいけないのでしょうが、

今のところは、まだまだ先のようです。

 

 

 

 

 

 

 

でここからは、ちょっとした私的メモ。

3次元のxyz軸から、どうやって4次元のt軸を考えるのか?

これは3次元を無理やり、2次元の平面の中に収めることで、

4次元の時間軸を(3次元の原点が進む方向として)、取り込むという方法である。

(ガリレオのドラマの中で福山雅治が黒板に描いていた記憶があります、たぶん)

4次元(x, y, z, t)というパラメータで考えるというのは

あまりに数学的過ぎて、人間のアタマでは意味のない表現のような気がします。

x, y, zとtの間に等価交換は成り立たないので。

とくに3つという軸で空間を考え、認識するということ、

そこから導き出される(外されている)4つ目の次元は時間である必要性があるのだろうか?

(と言っても、時間以外のもので軸と成り得るものがあるのだろうか…)

あるいは、時間を認識することは、哲学的にも不可能なのだろうか、という疑問も出てきました。

そこでベルクソンの連続性かバシュラールの瞬間の美学か、

という疑問が湧いて、『詩とは何か』、を改めて考えさせられるのでした。

ちょっと量子力学なども調べていたのが悪かったのか、

しばらく悩む問題のひとつになりそうです、

この白木蓮の季節に。

 

 

 

 

 

 


明日咲く花となれ

2012-04-09 | 読書【未カテゴライズ】

「忙しくて発狂しそうです」

何て、言ってみたいです・・・。

 

丸山健二「人生なんてくそくらえ」(朝日新聞出版)

小池真理子選「精選女性随筆集3 倉橋由美子」(文藝春秋)

 

を購入。

今月はほかにも欲しい本が何冊かあるので困ります。

GWに読めるのか?

無理だと思います、たぶん忙し過ぎて。

今年は、教採どうしようか、迷う。

そんなヒトが受けても仕方ないよね…やっぱり。

 

 

 

 


エサヲマクもの

2012-04-01 | 読書【未カテゴライズ】

4月1日、エイプリルフールと思ったら、

十二国記が新装版で新潮文庫に入るらしい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

(講談社版はいったい…。)

7月から刊行、とのこと。

新作の長編もそのあと出る予定だそうな。

MFのゴーストハントのリライトが売れたのだろうな、たぶん…。

 

うーん、でも何だか嬉しくないのである。

新作だけを出せばいいのにと思うファンはたくさんいるだろう。

カバーや挿絵を新しくしようが、中身はいっさい変わっていないのでは意味がない。

(なぜって、100円で講談社版が中古で大量に積んであるからね)

 

でも、たぶん買うんだろうな。

 

ぜったいに買うんだろうな。

 

それが“この世代”の宿命みたいなものだから…。

 

 

 

そういえば、私的・倉橋由美子祭りがようやく終了です。

4月7日に文藝春秋からエッセイ集でます。

これを機に、何冊か復刊してくれないかな。無理かな…(誰に頼んでいるのやら)。

 

読書は、

 

エルネスト・ルナン「イエス伝」(岩波文庫)

伊藤整「若い詩人の肖像」(講談社文芸文庫)

武田泰淳「滅亡について」(岩波文庫)

ジャン=ジャック・ルソー「孤独な散歩者の夢想」(新潮文庫)

丸山健二「安曇野の強い風」(文藝春秋) 

 

などが溜まっています。

相変わらずの乱読は全く治りません。

最後のはゆっくりちびちびと読んでいます。

そういえば御大の最新刊のタイトル知ってますか?

なんと「人生なんてクソくらえ」(朝日新聞出版)ですよ!!

どうしよう。買うかどうか迷う。

ちなみに1Q84の文庫版は6冊溜まってから読むことにします。

たぶん夏休みに一気読みだと思います。