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読書は忙しい時ほど進むものかも知れません

2005-11-30 | 読書【未カテゴライズ】

段々更新するのを忘れてきていますが、致し方ありません。

さて、今月下旬は

恩田陸『まひるの月を追いかけて』(文藝春秋)
ウィリアム・モリス『世界のかなたの森』(晶文社)

を読了。
前者は、初の恩田本で期待して読んだだけに結末は、そうかな?という処に物語の落ちがあったため、微妙な読後感。むしろ途中の人物描写がしっかりとしていただけに、残念。世界の~は、おとぎ話というかファンタジーというか騎士物語というか、まあ古典を押さえておく分には、十分現在読んでもおもしろいです。
そう言えば『ガルガンチュアとパンダグリュエル(1)』(ちくま文庫)の続きはちゃんとでるのでしょうか?

今月の新刊(と言っても文庫化した奴ですが)は、森絵都『つきのふね』(角川文庫)と篠田節子『マエストロ』(角川文庫)を購入。つきのふねは、ついつい一気に読んでしましました。対象とする読者を選ぶ必要はないような気がします。テーマ、描写ともに秀逸です。最期の展開に至る勢いは、今の自分にはもうないのかもしれません。悲しいけど。
気付いたら角川文庫のカバーが分厚くなっていた!!ちょっと豪華な感じ。
あの角川文庫がついに変わり始めたということなのでしょうか?
私は企業努力だと信じています。

現在、石黒耀『死都日本』(講談社)を読んでます。
初っ端から、とんでもない話が展開しそうな予感です。
と言っても読んでいる暇があまりないのが実情ですが…。

未読本棚の整理part.1

2005-11-13 | 本棚の整理

しばらく観測に出かけていたので更新できず。
さて秋も深まりそろそろ寒い季節になって来ました。

先月、佐藤正午『Y』(ハルキ文庫)を再読。
細部のプロットをほとんど忘れていたため、結構新しい発見が多くて、楽しめました。他の長編もそろそろ本棚から取り出して読んでみようかな。
今月入って、銀林みのる著『鉄塔武蔵野線』(新潮文庫)、
アーサー・C・クラーク『地球幼年期の終わり』(創元SF文庫)
を読了。

鉄塔~は、ずっと前に買ったまま読まずにおいていた一冊。
小説としての構造云々言うより、純粋にこんな夏休みの姿があっていいんだという驚きでいっぱい。
地球幼年期の終わりも、ずっと前に買ったまま読まずにいた一冊。
SFというジャンルを語る上で避けては通れない一冊と言えるのでしょうが、クラークは『海底牧場』(ハヤカワSF文庫)以来。クラークはいいんですけどあんまりアクがないっていうか未読が多いです。

変容をテーマにしながらも、語り部と語られる者との決して相容れないという葛藤の部分が、どうしようもない悲しみを生み、この悲しみの部分がSF的な広がりを見せる。そんな感想を持ちました。人類の進化云々に関しては、ノーコメント

ヴォークトの『非Aの傀儡』(創元SF文庫)が秋の復刊フェアで再刊
漸く『非Aの世界』の続刊が読めます。値段は多少上がっていますが、読めないよりましです。少し前の創元SF文庫の復刊フェアは、部数が少なすぎて、すぐ在庫切れになっていたのですが、去年ぐらいから復刊後も何回か再版がかかっているようで嬉しい限りです。東欧SF傑作集(上・下)とかロシア・ソビエトSF傑作集(上・下)とかがそうです。でもそろそろ買わないと在庫がなくなりつつありそうな気配…。
キャプテンフューチャーシリーズもあと2冊。順調に最終巻まで出そうなので安心です

最近は、新刊よりも溜まった未読本を少しでも減らす努力をしています。
目ぼしい新刊・復刊・文庫化が少ないし…。
月末は、少しあるようですが、それまでの辛抱です。