昨日、帰ってきました。一週間早く下船しました。
規則正しい船での生活により、1kgほど痩せて帰ってきました。
ただし、完全に運動不足気味。
三浦綾子『銃口 上・下』(小学館文庫)は、
なんと行きの電車と宿で読み終わってしまい、乗る前から読むものがなくてイライラ。
内容は、とてもよかったです。戦時中の教育の問題を考えさせられました
(そういう意味では、先週の朝ドラも)。
その後、村上春樹『中国行きのスロウ・ボート』(中公文庫)を、高3のセンター後の
暇な一ヶ月に読んだ以来の、再読。でも、短編集なので、何だかイライラ。
そこで船の中の図書室で、ディックの『ブレードランナー』(ハヤカワSF文庫)を発見。
でもカバーを開くと、アンドロイドは電気羊は夢を見るか?という翻訳タイトルが。
映画用のカバー挿げ替え版だったのですが、確かにタイトルこれでは、映画原作とは分からないよね?
こんな重要文献を今頃読んでいるのですが、むしろ過去の名作というのは、
中々読もうと思っても読まないので、いい刺激になりました。
話は、ハードボイルド路線を突き進みますが、途中から現実があべこべになってくる辺りから、
ディックのなせる業だな~と感じました。
人としてアイデンティティーの崩壊、そして荒廃した未来世界の描写など、
どれを取っても一級品でした

そうそう、自分の名前でググってみるというのは、
たまにやると何だか嫌になりますね。