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年明けて恋破れて

2010-01-20 | 読書【未カテゴライズ】

増田義郎「太平洋―開かれた海の歴史」(集英社新書)がおもしろい。

増田義郎はインカ帝国関連の書籍で知られる東大名誉教授です。

太平洋は海半球と呼ばれるほど広大な領域です。

あまりに広いので大航海時代にならないと東西で交流がなかったと

思いがちですが、そうではなく結構昔から、東西交流のようなものはあったとか、

徳川家康の時代には、南方から海流に乗って結構、外国船がやって来ていたとか、

歴史に疎い私には非常におもしろい話ばかりです。

こういう少し視点を与えることで歴史にはいろんな側面があるんだなと、

改めて思う一冊です。




眠り姫の従者ども

2009-12-30 | 読書【未カテゴライズ】

高野秀行「アジア新聞屋台村」(集英社文庫)を読了。

終盤の“エイジアン”の何たるかが、身に沁みました。

このまま、著作を一気読みになりそうな勢いです。


それから、WEBの桜庭一樹読書日記に出ていた

有吉玉青「身がわり」(新潮文庫)がおもしろい。

作家の母娘という、いかにも私好みな内容です。

エッセイとして最初は文章が少し硬いかなと思ったのですが、

そんなこともいつの間にか忘れ、ページをめくる手が止まりません。

取りあえず年内はこれで終わりか、もう一冊何か読んで終わりの予定です。







12月の雨は

2009-12-12 | 読書【未カテゴライズ】

年末です。

しかし、カレンダー通りで休みがないよ。

うーん、年内どこか県外に日帰り旅行の予定は、難しいな、たぶん。


現在は、小説はしばらく棚上げで、

クラフト・エヴィング商会プレゼンツ「猫」(中公文庫)を寝る前に少しずつ読み、

職場では、羽原又吉「漂海民」(岩波新書)を読んでます。

またまた、炎の営業日誌で見た

ウィルフレッド・セシジャー「湿原のアラブ人」(白水社)を

おもしろそうなので、購入しました。

水をテーマにした本は、実はだいぶ前から読んでみたいなと思っていました。

とはいえ本棚でスウェン・ヘディン「さまよえる湖」(白水社)が

ずっとスタンバってますが…。


昨年の今頃の記事を読むと、天体観測やセンターの問題を解いたり、

いろいろやっていたのか、と反省でもないのですが、

来年、危険物取扱者を受けるために、勉強を始めました。

はじめは乙4級から、いずれは甲種を目指して、勉強中です。

高校の化学の知識があれば、簡単。

ということを信じています。









虹、雷、空は荒れる

2009-12-05 | 読書【未カテゴライズ】

「親鸞 不知火よりのことづて」(平凡社ライブラリー)と

宮田珠己「晴れた日には巨大仏を見に」(幻冬社文庫)読んで以降、

加藤典洋「日本風景論」(講談社文芸文庫)、

三島由紀夫「英霊の声」(河出文庫)、

国木田独歩「武蔵野」(岩波文庫)、

ドストエフスキー「罪と罰」(光文社古典新訳文庫)、

と孫引き続きで、読書は完全にカオス状態でしたが、

少しずつ平穏を取り戻して来ました。

今夜「罪と罰 2」を読み終える予定です。


年内の購入予定本はもうないのですが、

何だかんだ言いながら、どんどん増えていきます、本が!!

たぶん、本格的に本棚を整理するか、片付けるか、新しいものを買うか、

のどれかにしないと、そろそろ、本の置き場所がなくなってきました、流石に…。







師走に向けて

2009-11-28 | 読書【未カテゴライズ】

来年の1月1日から違法(だと思いつつの)ダウンロードが一斉に禁止になるそうです。

ついに、この時が来たのかという感じです。

著作権の問題から、アップロードもダウンロードも禁止なのは当然な流れなのですが、

これで一気にインターネット利用が少なくなるかどうかは分かりませんが、

無法地帯に一筋の光が射すことで、一定の方向に進んでいくということは確実です。


読書は、あまり進んでいませんが「罪と罰 2」(光文社古典新訳文庫)。

年内購入数は、240冊はいかない予定です。

本代は、月平均1万円の支出でした。

思ったより買っていない、というわけではなく、カウントしていない本も

多数あるので、もっと使っていることは確か。

去年の方が買っていると思ったら、昨日買った分で越えた模様…。

去年の方が…と頭のどこかにあったので、

もうちょっと買ってもだいじょうぶ、

とついつい買い過ぎてしまったようです。

でも、去年よりは未読率が少ないので、ひと安心です。

(とはいえ、読みたいのに読めてない本が多いです)



今日、バイクの走り納め。

気温15℃以下でバイクに乗るのは本当に厳しい。

もうほんとに寒くて寒くて。

暖冬とはいえ、来年まで、しばらく封印です。

買ってから400km行きませんでした。

来年こそは、県外脱出できるよう、がんばります。


年末は旅に出ようかと思案中です。


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カテゴリーに読書【読了】を追加。

これで少しは未整理の記事を減らすことができました。

ただ、昔(大学院時代)は、まともに文章を書いていたのに

最近(社会人)は、単なるメモにもなっていないものばかり。

まあ、コンスタントに記事を書いてるだけましかな…。

このブログに書いた5年間の読了タイトルを抽出してみると、

佐藤正午、佐藤多佳子、梨木香歩、米澤穂信

といった不動のメンバーの中に、SFモノがたまに挟まり、

桜庭一樹、有川浩、ほしおさなえ、野中ともそ、森絵都

といった私が飽きてしまった作家たちの名前が並んでいます。

この5年間で趣向は明らかに変わっていったのですが、

基本的にどういう種類の作家の本を読んでいるか

についてはあまり変化していないようです。







たどり着く場所

2009-11-23 | 読書【未カテゴライズ】

前回の話題の続きですが、ついつい買ってしまった、

高野秀行「ワセダ三畳青春記」(集英社文庫)をさらっと読了。

実を言うと、90年代バージョンのこういったもの(椎名誠三部作のようなもの)

を誰か書いていないかなとどこかで思っていたので、

非常におもしろおかしく読みました。

まあ、どこかで辺境作家?というハテナマークが浮かんでいた作家だけに、

食わず嫌いなところがあったのですが、

何のことはなく、無茶苦茶おもしろいです。

宮田珠己、高野秀行、穂村弘の3人で

ひと世界できてしまうかもです。

この3人に加えて、吉野朔実も加えたら、

何て豪華な連載陣なのだ、「本の雑誌」は。

って、結局そこにたどり着くのか…。

でも、このおもしろさをそのまま伝えるのは至難の技です。

やっぱり、活字の媒体としての能力というより

受け取る側の処理能力の問題なのかも。

TVやネットに負けるな活字。

(とはいえ、マニアックな方向に行けば行くほど、ドツボにはまるのかも)

いや、絶え間ない努力がいずれ実を結ぶのだと、

もう少し信じてみよう。

(たとえ、いくつか出版社が潰れてようとも)





渦中に飛び込み

2009-11-22 | 読書【未カテゴライズ】

久々に読みたいなと思った今月の新刊で、それも本の雑誌社。

そう、高野秀行「放っておいても明日は来る-就職しないで生きる9つの方法」(本の雑誌社)です。

購入、即読了。

今まで、本の雑誌の読者ではあったのですが、

新刊本を買うまでにいつも至らなかったのです。

しかし、今回は違います。

内容が非常におもしろそうだったので、ついに手が伸びてしまいました。


就職しないで生きる9つの方法、というサブタイに惹かれたからではない、

というと嘘になりますが、

いろんな生き方があり、それは人それぞれなのですが、

流浪する民というか、自分のやりたいことを突き詰めていくと

こういう風に、ある種の境界はあっけなく越えてしまうのですよという、

限りなく反面教師という名のすばらしき世界なのです。

(何を言いたいのか分からない文章ですが…)

就職本コーナーに並んでいるのは如何なものかとか、

自らの人生設計を立てるために読みなさいとか、そんなことは二の次です。

でも、夢というと変な違和感があるのですが、

自分のやりたいことって、何だろうなと、ふと考え込んでしまいました。

みんな自分のやりたいことだけやっていれば、この社会は崩壊する、

わけでもないんだなと、改めて思いながら、

わたしの場合は、旅に出たいな、バイクでと。

でも、もう冬なのよおよよ…と、どこか自分に言い聞かせていました。

(今日は何だかかなり文章が荒れてます。ただ眠いだけかも…。)


そういえば、講談社文芸文庫の毎月の特選復刊の情報は、

webには何もなく新聞広告にのみ載っているようです。

(何のこっちゃ。)

しかし、この文庫のレーベル、来年もあるよね?

(誰に聞いてるんだか)






秋のあらし

2009-11-01 | 読書【未カテゴライズ】

今年の購入本が200冊を越えました。

とはいえチェックして数えたもののみなので、あまり当てにならない数字かも。

(以下↓、今日は時間もないので完全にメモ程度の雑記です。)


久々に新刊で、佐藤多佳子「ごきげんな裏階段」(新潮文庫)を購入。

積読にしていくのはもったいないので、少しだけ読んでみました。

なぜ、このタイミングで文庫化なのか全く分からない一冊です。


梅崎春生「桜島 | 日の果て | 幻化」(講談社文芸文庫)の作家案内を読んでいると

これ本当?というようなエピソードがいくつかありました。

う~ん、作品はリアルな作家像を含めたものとして読まなければならないのかどうか、、

という根本的な何かを久々に感じた内容でした。


現在、光文社古典新訳文庫の「罪と罰」1巻を読み進めていますが、

思ったとおり、内容も量もハード。

(とはいえレミゼラブルよりは全然マシですが…)

年内に無事3巻全部読み終わるようがんばります。

併読として、「寺田寅彦随筆集第一巻」(岩波文庫)を読んでいます。

全然、本を読む時間が作れないのは相変わらずです。








祈り、祈るモノ

2009-08-17 | 読書【未カテゴライズ】

今年も例のごとく、夏の大量仕入れに行って、

福永武彦、講談社文芸文庫など13冊ほど購入しました。

来年はどうなるかわかりませんが、たぶん夏の仕入れに行くのは、これでおしまいです。

( 心境的な変化というか、まあいろいろあったので… )

まだいくつか欲しい本はあるのですが、見つからないものがほとんどでしょう。

しばらくは、本棚の未読本を減らしていきたいです。



さて、夏休みは、ほとんど読書が進まず。

梅崎春生「桜島・日の果て」(新潮文庫)のみ読了。

次は、本棚から井伏鱒二「遥拝隊長・本日休診」(新潮文庫)の予定。


太宰治「晩年」(新潮文庫)は、【生誕100年】の帯が欲しくて新刊で購入。

( 帯はどの作品も同じです )

この中で「道化の華」が読みたかったのです。

あと、「晩年」という名前の作品はない、ということを高校の国語の授業で

聞いたような聞いてないようなで、何となくデジャヴ。


創元推理文庫の日本探偵小説全集は、amazonで調べてみると、

やはり欠巻があるのが残念。

昔から本屋さんの本棚で、異色な香りを醸し出していただけに、

非常に残念です。とはいえ江戸川乱歩はあるようなので、今度チェックしてみます。





集中力が時を生む

2009-07-27 | 読書【未カテゴライズ】

いつになったら梅雨明けするのだ!?という感じな日々が続きます。

雲の上は夏の太陽が輝いているというのに、どうした北太平洋高気圧!!

エルニーニョか!?

という異常なノリになってしまいます。


世間は“夏休み”なので一日一冊、本を読もうと軽い決心をしました。

というのも、うちの母が読みたいと言っていた

米沢富美子「二人で紡ぐ物語」(朝日文庫)を読んだからです。

仕事・結婚・子育て・病気などなど色んな観点・側面から読める本です。

「まず歩き出そう」(岩波新書)と重なる部分はあるのですが、

詳細なエピソードと“語録”が楽しめる点で、こちらがはるかに上です。

しかし、この文庫は2004年刊行の本にも関わらず(ハードカヴァは手に入りますが)

現在、本屋さんで手に入りません。

こういった本は文庫で末永くというわけにはいかないのでしょうか?