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南洋からの手紙

2010-08-14 | 読書【未カテゴライズ】

お盆ですが、天気が悪く梅雨のようです。

夜中に流星群など見えるはずもなく、

まあいいです、いつでも流れ星は見えるので。


読書は、中島敦「南洋通信」(中公文庫)。

こんな中途半端な一冊を買うぐらいなら、

ちくま文庫の全集を買えばいいのではと迷ったがついつい購入。


しかし、これがまた面白いのです。

南洋譚よりむしろ、当時の書簡である通信がよい。

途中、大久保康雄の南洋小説という記述があり、

そんなものが本当にあるのかと調べてみたら、

大久保康雄「孤独の海」(1948年)という本になっており、

孤獨の海
花卉幻想
海松
月と証券
黒い熱帯魚
スコール
海と椰子との間

が収録されている。

ゆまに書房の日本植民地文学精選集という名で2001年に復刊されていた。

(このシリーズもまた満州編、朝鮮編、台湾編、南洋群島編、樺太編と色濃い)

が、これ以外で読めるのはないのだろうか?

周辺の図書館には一冊もないので、ちょっと敷居が高い。

(検索したら全国の図書館で12件という少なさ)


太宰をもっと攻めたいのですが、中々進まないので横恋慕してます。







新潮文庫の復刊シリーズ

2010-07-25 | 読書【未カテゴライズ】

最近、めっきり暑さにやられて、読書スピードが停滞中。

少しずつはまりそうなのが、新潮文庫の復刊シリーズ。

最近のではなく、表紙が青や茶の全部で100冊あるヤツ(らしい)ネ。

第1回配本が1993年11月、その後2ヶ月に1回のペースで刊行された(らしい)。

とにかく詳細不明のこのシリーズ。

どう考えても100冊は絶対に到達できない気がする。(現在3冊のみ)

背表紙の番号はB-1-1のように謎のBの文字。

どうもB-配本回数-何番目か、というナンバリングらしい。

適当だな。でも、表紙だけかというと実は奥付けにもあるので、単なる復刊ではなく、

新たな一冊として企画されたモノだということが分かる。

ただ、本の業界には継続しないモノが多過ぎて困る。

そういえば、年号が書いてある表紙がかかっているヤツも新潮文庫にはあったネ。

あれはただカヴァーのみ変えてあっただけだから、微妙な装丁だった気がするネ。








この夏の新刊情報

2010-06-27 | 読書【未カテゴライズ】


ネットでチェックした新刊情報


米澤穂信の古典部シリーズ新刊、6/25(発売中)。

-野生時代のあれだけの連載だけで一冊の本になるのか不思議でならない-


石牟礼道子「苦海浄土」3部作の合本で池澤夏樹編集世界文学全集の第3期で刊行予定。

-いつ発売かは現時点では不明。年内には出ると思います-


スタニスワフレムの短編集が国書刊行会からついに8月に刊行予定。

-このシリーズ未完で終わるかとハラハラしてましたが無事刊行されます-


この夏は読みたい本がありそうでよかったです。







オオカミ本、再び

2010-06-23 | 読書【未カテゴライズ】


帰ってきた炎の営業日誌を見ていたら

マーク・ローランズ(訳:今泉みね子)「哲学者とオオカミ 愛・死・幸福についてのレッスン」(白水社)

が売れているとのこと。

久々のオオカミ本で結構探したのですが見つからず、あきらめていた一冊だったのです。

ますます、手に入りにくいではないか。

これは増刷されるのを待つのみ。

非常に悔しい~。







記憶をめぐる冒険2

2010-06-20 | 読書【未カテゴライズ】

【懐古厨】という言葉があるそうですが、そんなことはお構いなし。

現在、高校の現代文の教科書(第一学習社)に載っていた

丸山健二「マラソン・ランナーは孤独か」がいったいどこ出典なのかを調べています。

丸山健二という作家については、

書き下ろしエッセイの「生きるなんて」(朝日新聞社)の第五章「仕事なんて」

を読むとどんな感じか分かります。

もしかして今の教科書に情報がないかと手に取ってみると、

「小さな巨人の時代」という随筆が載っている。

出典は、1985年刊行の「アルプス便り」(文藝春秋)。

もしやと思って図書館に当たってみるもハズレ。

同じく文藝春秋から発刊されたエッセイ集成第一巻~第四巻にもなし。

どこにあるねん、と思いながらも日曜日の図書館は早く閉まるのでした。

他社のエッセイのどこかにある可能性が高いのですが、探す暇を見つければ…。



あと、ポメラが欲しいです。










記憶をめぐる冒険

2010-06-05 | 読書【未カテゴライズ】

最近、多忙を極めていて、更新できない日々が続いています。

まあ、ネタがないという理由もあるのですが。


新刊で、ル・クレジオの「物質的恍惚」(岩波文庫)を購入も、

小説かと思ったら、エッセイみたいなもので、数ページ読んだだけで夢の中へ。

疲れている時に読むような本ではなかった。

でも、今月には「悪魔祓い」(岩波文庫)が出るのでそちらには期待します。

そういえば、カヴァーにある岩波文庫・赤のNマークって何なんでしょうか?

単純にNEWのNでいいのかな。

と思ってググッてみたら、wikipediaに書いてあった。

やっぱり、著者番号が満杯なようで、新しく加わった作家には、Nが付いているようです。


あと、大原まり子「タイム・リーパー」(早川書房)を購入。

ハードカヴァー判には、著者のあとがきがあるので、前から買わないといけないと

思っていたのですが、漸く買いました。

それで、あとがきの内容がおもしろくて、少しうれしくなりました。

大原まり子の長編ではあまり人気がないのがこの「タイム・リーパー」ですが、

私的には「ハイブリッドチャイルド」、「戦争を演じた神々たち」と並びベスト3に入る作品です。

ちなみに、エイリアン刑事(未完)やイル・クジシリーズなどシリーズものは別扱いです。


また、本棚を整理していて気付いたのですが、絶対に揃うはずがないなとなかば諦めていた

梶尾真治のハヤカワJA文庫がいつの間にか全部、本棚に揃っていた。

それも2年前くらいに買った「時空祝祭日」が最後の1冊だったみたいで、

う~ん、全く記憶がありません…。


とここまでは枕の話で、

ハヤカワJA文庫がついに1000番突破~~~~~~~!!!!!!!!!

(最近はハヤカワ文庫JAというらしい。)

(途中から漫画やライトノベルまみれなのがズルいけど、そこは置いといて)

1000番まで続いたことに喜びと感謝を。

あとついでに、ハヤカワ文庫創刊40周年も祝っておこう。

(何周年記念を毎回やり過ぎて、ありがたみはなし)

と言っても一般の方には何のことだかさっぱり分からないことなのですが…。

(ちなみにJA1は小松左京「果てしなき流れの果てに」ですよ)

と言ってもこれまた、現物はほとんど残っておらず、知らない人ばかりですが…。

こういったマニアックなものしか忙しくて語るネタがないのです。

ほんと、悲しいーでーすー。








春の嵐吹く頃に

2010-04-03 | 読書【未カテゴライズ】

春の嵐吹く頃に、さて何を思うか。

最近、読書はブクログの方で整理しているので、

感想を書いてブログにアップすることもめんどくさくなってきています。


そう言えば、

ジーンー・ポーター「リンバロストの乙女 上・下」(角川文庫)を

漸くゲットしました。

ギンガムチェックの表紙の目立つ角川文庫の中でも異色のシリーズ。

「角川文庫マイディア ストーリー」という名前です。

けっこう有名です(目立ちますし)。

全部で20冊程度あるらしいのですが、現在10冊まで集まりました。

さて、とっくに本棚のキャパは越えているので、どうするべきか、頭を悩ましています。









見えない敵との遭遇

2010-02-13 | 読書【未カテゴライズ】

井伏鱒二「荻窪風土記」(新潮文庫)を読んでいて、

p.180に、神屋宗湛のことを書こうと思って、という記述があったので、

文庫化された「神屋宗湛の残した日記」(講談社文芸文庫)を購入。

解説があの人なので、う~むなのですが、

「鞆ノ津茶会記」という作品に繋がるというので外せないのです。

(この本で文芸文庫への文庫化という意味ではネタ切れ…)

(もしかしたら、福武文庫の2冊が復刊されるかもしれませんが、まあ期待せず)

あと、岩波文庫2009年秋一括重版があったので、その中から

ブラスコ・イバニェス「葦と泥 付 バレンシア物語」

「フエンテス短篇集 アウラ・純な魂」

ベイジル・ホール「朝鮮・琉球航海記 1816年アマースト使節団とともに」

の3冊を購入。

今 和次郎「日本の民家」もおもしろそうでしたが、読むとは思えないので、

見送りました。

イバニェスは「われらの海 上・下」が前に重版されたはずです、たぶん。

このお話は湿原(!!)を舞台にしたものです。

数年に一度、岩波文庫をまとめて買いたくなる衝動があるようで、

不思議なものです。


現在、読書は予想通り

アーサー・ケストラーの「真昼の暗黒」(岩波文庫)です。

ハックスリーの「すばらしい新世界」(講談社文庫)はあるはずなのに

書店ではどこにも見当たらず。

どこかで見つけたことがあるかもしれませんが、記憶に全くありません。









自己批判に揺れる

2010-02-09 | 読書【未カテゴライズ】

何だか最近、懐古主義のようで、読書は時を巡ります。

昨年、1Q84ブームで出た

新訳版のジョージ・オーウェルの「一九八四年」(ハヤカワepi文庫)を

読んでます。

第一部まで読んだ感じでは、かなり読みやすいです。

中身は其処此処でメタメタしてます。

その後は、必然的にアーサー・ケストラー「真昼の暗黒」(岩波文庫)に

行くかも、と思いながら、たぶん迷走は続きます。

併読は、井伏鱒二「荻窪風土記」(新潮文庫)をちびりちびりと読んでます。







no value

2010-01-27 | 読書【未カテゴライズ】

最近はなぜか忙しい日々が続き、精神的にシンドイです。

どこか南の暖かい島で寝ながら本を読みたい…、

なんて事を考えては、ぼんやりしています。

うーん、病んでるな。


今、有吉佐和子「私は忘れない」(新潮文庫)を読んでいます。

「犬」(中公文庫)も併読中です。

今年の新刊での購入は、日高敏隆「セミたちと温暖化」(新潮文庫)のみ。

年明けは大抵、新刊で欲しいものは何も出ないので、仕方ないです。

ただずっと続いていた一月の本代1万円オーバーが止まりそうでほっと一安心です。