増田義郎「太平洋―開かれた海の歴史」(集英社新書)がおもしろい。
増田義郎はインカ帝国関連の書籍で知られる東大名誉教授です。
太平洋は海半球と呼ばれるほど広大な領域です。
あまりに広いので大航海時代にならないと東西で交流がなかったと
思いがちですが、そうではなく結構昔から、東西交流のようなものはあったとか、
徳川家康の時代には、南方から海流に乗って結構、外国船がやって来ていたとか、
歴史に疎い私には非常におもしろい話ばかりです。
こういう少し視点を与えることで歴史にはいろんな側面があるんだなと、
改めて思う一冊です。