蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

スキー34日目

2019-04-07 18:34:00 | 山とスキーでブラブラ

4月1日から新年度で、世間はナンやカンや騒いでいるが、ワタクシが最初に就職した船室艤装品メーカーは8月決算、その後に転職した特殊機械メーカーは12月決算で、4月が新年度と言う経験は一度もなく、騒ぎがピンと来ない。もともと世間の騒ぎ、流行りには、のるべきではないと思っているし。

また新元号とやらも発表されたらしいが、70年以上も前に主権在民になった国に、なぜ今も元号が使われるのかが理解できない。
それが文化とか伝統とか言うおバカがいるが、そもそも天皇の存在をうるさく言い始めたのは、明治以降だそうで、それまで一般人はそういう文化とか伝統とかを、あまり意識せず過ごしてきたとか。

ところで、ワタクシの給与振込口座として船室艤装品メーカーが準備し、その後も使っているMIZUHOの通帳は、昨年6月から西暦で印字し始めた。
まぁ実業の世界では、この国だけの文化とか伝統よりも、国際的な西暦でいく方が合理的なのは当然で、今後もそういう風に変わっていくのだろう。大体二つあるとヤヤコシイし、都度読み替えるのはメンド臭いし。
 
 で、新年度は午後から雪がチラつき、4/2朝、ウッスラ積もっていた。

この週で栂池・定宿は今シーズン終了。ワタクシの定宿通いも取り合えず終わる。

しかし小谷までの道沿いはまだまだ冬の雰囲気、途中、佐野坂を過ぎた下りで、軽ワンボックスが単独事故を起こしていた。4月の積雪時によく見る光景。 

 スキー場は、4月からはほぼ全てのリフトは終了。今までの様に鐘の鳴る丘からリフト乗り継ぎで上へは行けない。

 栂の森は真冬の雰囲気。

 動いているリフトは栂の森の二つだけ。ガリガリの斜面に適度に雪が積もり、どこでも快適に新雪を滑らせてもらえる。

 見る見るうちに、木々にも雪が纏わりついていく。

 食堂などもほとんど終了。止まったリフト、閉った食堂、雪だけがシンシンと降っている。

中間駅への林道はまだ繋がっていて、上から下まで4往復、充分に新雪を楽しめた。

 4/3朝もシンシンと雪は降り続いていた。

 11時前、外が少し明るくなりかけたので宿を出る。「止んだと思ったらまた降り出して、ホントに雪はもうイイよ」、除雪機を動かしていた大ダンナが戻って来た。

 上部強風のためか、栂の森のリフトは停止。

ゴンドラを降りて、フト前を見ると松川村のSさんが振り返り、「お久しぶりで~す」、若いオトモダチと同伴だった。

色々お忙しくて、スキーは約1か月振りだとか。

 その後、栂の森のリフトも動き出し、3人で北側の新雪エリアへも行ったが、ヘンに重く締まっていて、前日の様に快適には滑れなかった。

 4/4、上に登れない天気だったが、この日もノンビリ、ゲレンデで遊ぶことにする。

 上に登るには絶好の天気、少し後悔する。

 栂の森の北側にはヒットパークとやらが出来ていたが、飛んでいるボーダーは大していない。

 前日はカチコチ気味だったが、この日は大分緩んで、滑らない箇所が度々出て来て、つんのめりそうになる。

中間駅でまたもやSさんに遭遇。全然滑らないので、今日はもう引き上げるとの事。

Sさんは、スキー100日は無理だとして、年間60日を目標にしておられるそうで、2月末で49日だったとか。前半ほぼ毎日通っていたらしい。残り1か月だが、この積雪量なら、まず目標はクリアされるだろう。

ワタクシはこの日が34日目。まぁ40日は可能だ。

雪不足と言われていた今季も、栂の森は12月から滑れていた。
ゴンドラは点検で連休から1ヶ月程休止だが、大雪渓と針の木は6月初めまでは滑れる。その気になれば、50日、60日は可能だ。
ただ、“その気”の前に、慢性的なダルい、シンドい、もうええワ、が立ちはだかっている。

まずそれを何とかしないとダメだ。

家にいると、ツイツイ出るのがおっくうになって、引きこもってしまう。そうなるとオシマイ、とにかく板一式を積んで家を出ることだ、とSさんは言われる。

確かにその通り。ワタクシの場合、それをしないと信州移住の意味もない。
ただ引きこもっていても庭先から、白く輝く稜線は見える。ダルい、シンドい、もうええワ、そして見るだけでもええやン、と囁くもう一人の自分がいる。

さて、それにどう打つ勝つべきか、そのまま流されるのか。

栂池・定宿通いは今週でオシマイだか、来週からは安曇野からの日帰りとなる。

今の雰囲気では“その気”はある。取り合えず、ガンバらないけど、あきらめない。