蒼ざめた馬の “一人ブラブラ、儚く、はてしなく”

山とスキー、車と旅、そして一人の生活

’11.1.13.の記録:天狗原まで

2011-01-17 20:03:03 | 山とスキーでブラブラ

11日、3:35垂水出発、’11年の信州通いスタート。
栂池までほぼ500キロ、途中多賀SAでコーヒー飲んで、駒ケ岳SAで朝食と朝便すまして、定宿着10時過ぎは、例年通り。

定宿の女将さんは相変わらずフレンドリィ、主人は相変わらず無愛想、庇の雪を掻き落してはりました。 「元気そうじゃない」 「何とか一年生きてましたネ」

Imgp2402 11日は晴れ間もあり馬の背コースも解放されていたが、夜から雪。

翌12日も朝から雪。
女将さん、「去年と同じ、蒼ざめた馬サンが来ると、雪降るネ、キャハハ」、馬の背コースは終日閉鎖。

13日、山はキーヤーとしては、雪が降り続いていてもゲレンデにズッといる訳にはいかない。 取りあえず自然園辺りまで行く旨、ご主人に伝えて出発。「新雪、大分積もっているはずなので気をつけてねぇ」
林道でシール貼っていたら、年輩(?)カップルのテレマーカー登場。
9時過ぎ発、トレースはカモシカ(?)さんのものだけ。 Imgp2403
林道から膝下辺りのラッセル。 時々青空が見えるが八方尾根、鹿島槍はガスに覆われて見えない。  
しばらく進むと、カップル追い付いて来て、その♂ 「ラッセル、交代します」 、ワタクシ、こう言う場合は快く 「ありがとうございます、お願いします」
しかし、先頭は膝下までのラッセルでも、こっちは最後尾、二人に踏み固められているのでフツーに進んでいても二番手の♀に追突しそうになる。 ペースを見計らって 「ラッセル交代します」と言って前へ出たが、カップルの♂はその後直ぐまた「ラッセル交代しましょう」。
この人たち、ガイドと客(?)、それなら一般人にラッセルしてもらっているとガイドのコケンに関わる、ナルホド。 そのともフツーの中年カップル(?)、それならお邪魔してはいけない。 と、言う事でカップルのトレースを離れ一人ラッセル。色々気ィ遣いますワ、山でも。

そもそも一人でも行く気概があったはず、それはどこへ行ったのか、他グループのトレースに頼るなッ!、と自分を叱咤。 一人黙々と、相変わらず膝下辺りまで沈むラッセル。

成城大小屋からカップルは尾根の夏道ルートへ。 ワタクシ、ここから先、夏道を登った事、ほとんどない、 そのまま谷沿いを進みます。
積雪時の谷筋登高は危険、非常識と言われるが、雪が積もって最短のルートが採れるのに、ワザワザ遠回りするのは不自然でしょ。 安全だと判断したなら行けば良い、と思う。 判断基準は、傾斜、木々の存在、降雪後半日位経過しているかどうか。

ここからの谷沿い、谷の穴の埋まり具合を観察するのが楽しい。 今年もまだ4カ所、埋まっていなかった。 それが段々埋まって行って、3月後半になると全ての穴は消える。
雪の少なかった一昨年は4月まで埋まらなかった穴があって、落ちたおバカもいた様だ。 多分ボーダー、落ちたシュプール、登り返したツボ脚の跡があって、思わず笑ってしまった。

穴を観察した後、針葉樹の大木帯をくぐると、天狗原への急斜面を登りきった所にある白樺の大木が見える。今年もここまで来る事が出来た、あともう少し。 少し上をカップルが登っている。

白樺の大木で休憩していたカップルを迂回して天狗原へ。
Imgp2404 祠へお参りして12時半、林道から3時間半もかかっている。 ズッと膝下ラッセルだったので仕方ないか。

天気は悪くなく、風も強くない。しかし相変わらず八方尾根、鹿島槍は見えない。乗鞍頂上方向もガスで覆われている。まぁ今日はここまででエエでしょ。今年最初だし。

12時50分前、滑り始めるが、板、全く滑りません。
ワタクシ、昔からワックスと言うモノにこだわった事、ありません。 ああ言うのは1/100秒を競うレーサー達のもので、そこそこ快適に滑れればイイ山スキーヤーはどうでもええやん、と思っていて、しかし一応ワックスは携行してます。で取りあえず、それを塗りなおそうと板、外してウッカリ雪面に脚を降ろすと、何と太ももまでスブズブと、底なし雪。
こう言う場合、一方の板に片足置いてやる事も出来るが、ナンカ不自然な作業になるし、丁寧にバケツ埋めて足場作るのが良いんでしょけど、大体、携行していたのは低温、乾雪用だったかどうか。

と、言う事で、そのまま板履いてほぼ自分のトレースに沿って降りました。 真っ直ぐ滑っても大してスピードでない。 ボーダーはこんな感覚で滑っているのかも。 林道のショートカットに入っても、ほぼ真っ直ぐ。

栂の森カフェテリア着、13時40分。 ビール飲んで終わり、フゥ~。

14日は午前中馬の背コース、3往復してハンノキ経由で定宿に戻り、今年の初栂池は終わり。

ここへ通うようになって毎年、穂高神社にはお参りしてます。 神戸の神社には初詣してないのに。
信州はお酒の国でもある。Imgp2405


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